女川原発・第13回検討会が基準地震動と基準津波を議論、規制委が妥当とした根拠に疑問[2017年11月02日(Thu)]
11月1日、パレス宮城野で開催された宮城県知事の諮問機関=「女川原子力発電所2号機の安全性に関わる検討会」(若林利男座長)の第13回検討会を傍聴しました。
議題は、原子力規制委員会が「概ね妥当」とした基準地震動と基準津波。
女川原発の敷地周辺では、3種類の対応の地震のうち、太平洋プレートの沈み込みによる海域地震(プレート間地震、海洋プレート内地震)が数多く発生しています。
東北電力は、断層モデルで観測された地震を再現して強振動の大きさを評価した経緯を説明しましたが、応答スペクトルの比較において短周期領域では解析結果と観測記録がよく整合するものの、長周期の領域では解析結果が大きめになっていること、観測記録とよく整合するモデルづくりにはまだ成功していないことを説明しました。検討会の委員からは、裕度をもって対応すれば良しとした原子力規制委員会の判断の根拠がわからないとする疑問が出され、県は原子力規制委員会から聞き取り、次回以降の検討会で説明することになりました。
東北電力は適合性審査にあたり、プレート間地震、海洋プレート内地震、内陸地殻内地震の想定地震を再検討し、耐震設計の前提となる基準地震動を東日本大震災前の580ガルから1000ガルに引き上げました。この基準地震動を上回る地震が発生する年超過確率は、今後の適合性審査に報告され検討されることになっています。
また検討会に、新しい基準地震動にもとづく耐震化対策が報告されるのは、次回以降の検討会になっています。
議題は、原子力規制委員会が「概ね妥当」とした基準地震動と基準津波。
女川原発の敷地周辺では、3種類の対応の地震のうち、太平洋プレートの沈み込みによる海域地震(プレート間地震、海洋プレート内地震)が数多く発生しています。
東北電力は、断層モデルで観測された地震を再現して強振動の大きさを評価した経緯を説明しましたが、応答スペクトルの比較において短周期領域では解析結果と観測記録がよく整合するものの、長周期の領域では解析結果が大きめになっていること、観測記録とよく整合するモデルづくりにはまだ成功していないことを説明しました。検討会の委員からは、裕度をもって対応すれば良しとした原子力規制委員会の判断の根拠がわからないとする疑問が出され、県は原子力規制委員会から聞き取り、次回以降の検討会で説明することになりました。
東北電力は適合性審査にあたり、プレート間地震、海洋プレート内地震、内陸地殻内地震の想定地震を再検討し、耐震設計の前提となる基準地震動を東日本大震災前の580ガルから1000ガルに引き上げました。この基準地震動を上回る地震が発生する年超過確率は、今後の適合性審査に報告され検討されることになっています。
また検討会に、新しい基準地震動にもとづく耐震化対策が報告されるのは、次回以降の検討会になっています。