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中嶋れん(日本共産党 宮城県委員会政策委員長)のブログ
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女川原発の水蒸気爆発防止対策とベントによる放射能汚染を再検討するよう安全性検討会に要請、村井知事に「合格」させないよう緊急の申し入れを行いました。[2020年02月19日(Wed)]
 脱原発をめざす宮城県議の会と宮城県内の17団体が、村井嘉浩知事と若林利男・女川原発の安全性に関する検討会座長あてに、水蒸気爆発防止対策とベントによる放射能汚染の2つの問題について、検討会での再検討を要請しました。村井知事には合わせて「合格」させないよう原子力規制委員会に申し入れることを求めました。

 要請の1点目は、放射能を閉じ込める格納容器の機能保持に関わる、水蒸気爆発を防止する問題についてです。
 IAEA(国際原子力機関)は、炉心溶融への対応として、水蒸気爆発が起こらないように、溶融炉心と水が接触しない方法を推奨しているのに、女川原発でこれに反する対策が準備されています。2月7日の検討会で、脱原発県議の会の要請にこたえて、水蒸気爆発問題の再検討が行われましたが、東北電力は実験データの誤引用について、真実の実験データをいつ知ったのかという質問には回答せず、引用の初歩的なミスについても認めませんでした。
 この検討会に初めて外部委員として成合英樹氏(筑波大学名誉教授)が招かれましたが、思い出話を語っただけで、水蒸気爆発に関わる具体的な発言はなく、傍聴席から失望のため息がもれました。
 それなのに若林利男座長が報道機関の取材に答えて「論点整理は一通り終えた。それぞれの専門性を生かし、活発な議論が出来た。意見や要望の集約に入りたい」と、傍聴者が到底納得できない発言をしました。
 そこで、水蒸気爆発に詳しい高島武雄氏の意見書を提出し、再々検討を要請したものです。

●高島武雄氏の意見書はこちら右矢印1200219 安全性検討会への高島武雄氏の意見書 提出版.docx

 要請の2点目は、格納容器内部のガスを放出するベントについてです。
 重大事故がおきそうになったら、原発は「止める・冷やす・(放射能を)閉じ込める」という安全対策が基本でしたが、「止める・冷やす・(ガスと放射能を)放出する」という、ベントを多用する方針に大転換しました。県民の被曝と県土の放射能汚染を招くことがないのか、きわめて慎重の検討されなければならない問題です。
 内部のガスを直接放出する耐圧強化ベント管を使用したら、規制基準の3.6倍の360TBqのCs-137が放出されることが判明しました。東北電力は、耐圧強化ベントは「炉心損傷が始まった後は使用しない」と言っていますが、炉心損傷の時期を正確に把握できるのか、とくにフィルターベントが100%確実に機能するのかの厳重な確認が必要です。
 放射能が引き起こす汚染についての評価は避難計画ともかかわる大事な問題なのに、2月7日の検討会では単純化した不正確な説明が行われ、納得できないものでした。

●安全性検討会への要請書はこちら右矢印1200219 安全性検討会に関する要望書.docx

 女川原発で耐圧強化ベントを使用することは、県民の生命と財産に取り返しのつかない危害を及ぼします。
 こうした結果を招いているのは、そもそもベントという手法が、放射能を閉じ込める装置である格納容器に「風穴」を開けるものであること、住民の被ばくと環境汚染を前提にしていることに由来しています。根本的には、炉心損傷事故を防ぐことができない危険な技術である原発を使い続けようとしていることに、問題があります。
 県民の被ばくと県土の放射能汚染を防ぐ確実な方法は、再稼働を中止することであり、それ以外の確かな道はないことがハッキリしました。
 そこで村井知事に、東北電力女川原子力発電所2号機の設置変更許可申請書に関する審査書案を撤回し、女川原発を「不合格」にするよう原子力規制委員会に求めるよう要請しました。

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