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中嶋れん(日本共産党 前宮城県議会議員)のブログ
日本共産党宮城県委員会政策委員長。
シエルの会(自閉症児の親の会)会長。
原発問題住民運動宮城県連絡センター 世話人。
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局次長。
青森県むつ市大畑町生まれ。青森高校、東北大学理学部物理学科卒。
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女川原発で水蒸気爆発の危険? 疑問がますます膨らみました。東北電力と原子力規制委に説明してほしい3つの疑問(高島武雄氏の講演を聞いて)[2019年12月16日(Mon)]
 高島武雄氏の講演を聞きました(12月15日、エルパーク仙台で)。
 IAEA(国際原子力機関)は、水蒸気爆発対策に対して、「容器バリアに損傷を与える可能性のある蒸気爆発をなくすために、考えられる事故シナリオで溶融炉心が水に落ちないようにすることが好ましい方法である」という認識です(IAEA-TECDOC-1791=2016年=)
 原発の水蒸気爆発について、先進国が構成しているOECD(経済協力開発機構)がプロジェクトをつくって研究しています。そのレポートは、「すべての国ではないが、ほとんどの国では、主に未解決の不確実性により、炉外蒸気爆発の考慮が未解決の問題のままである」と報告しています(OECD SERENA Report=2017年=)。
 格納容器の下部に水を張って溶融炉心を受け止めることを「対策」として奨励しているのは、日本とスウェーデンだけで、例外的です。
 欧州委員会エネルギー研究所の研究者(DANIEL MAGALLON)が、「実機の中で水蒸気爆発がトリガーされるかの予測不可能」「水蒸気爆発を防ぐ対策を明確にすることは非常に困難」「十分なエネルギーが供給されれば水蒸気爆発が発生しうる」「トリガーの大きさと,生じうるかどうかは,結論が出ていない」「近い将来においても研究の進展はほとんど期待できない」「必ず起きると考えて水蒸気爆発に耐える設計にする」べきであることをレポートしています(Edited by BAL RAJ SEHGAL,NUCLEAR SAFETY IN LIGHT WATER REACTORS Severe Accident Phenomenology,Elsevier Science Publishing Co Inc(2011),p.265.)
 以上が高島武雄氏の講演の結論部分です。
 新規制基準をつくる議論をした「新安全基準に関する検討チーム」の議事録を見ると、更田豊志氏(現在の原子力規制委員会委員長)が、水蒸気爆発の取り扱いに関与していることが分かります。これも、この講演会で学ぶことができた点です。

 3つの問題に、説明を求めたいと思いました。

(1)、東北電力は「水蒸気爆発が発生する可能性は少ない」「水蒸気爆発が発生しても威力は小さく、格納容器の損壊は起こらない」とし、原子力規制委員会もこれを容認していますが、その根拠を良く説明することが双方に求められます。世界の「常識」とは異なるのですから。

(2)、原子力規制委員会は11月12日の審査会合で、溶融炉心を分散する緩衝機構を追加設置することを求めました。これを条件にして「合格」させようとしています。
 高島武雄氏は、旧・原子力研究所が、「分散板によって溶融物を水面上で分散させた場合、自発的な蒸気爆発は起こりにくくなったが、起こった場合には通常よりも激しい水蒸気爆発となった」(1994年、JAERI-Review 94-010, p.7)と報告していたことを紹介しました。
 追加対策が安全なのか、逆に危険性をさらに増すことはないのか、説明が求められます。

(3)、東北電力は、水蒸気爆発が発生したTROI実験について、誤ったデータを引用して原子力規制委員会と宮城県の安全性検討会に説明していました。
 本物のデータをいつ知ったのか、誤ったデータを引用した経過と理由は何か、誤りを正そうとしなかった事情は何か、等について説明する責任があります。
 原子力規制委員会も、実験データ誤引用をどう判断していたのか、説明が求められます。
 誠実に問題と向き合っていたのかどうか、鋭く問われています。

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