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中嶋れん(日本共産党 前宮城県議会議員)のブログ
日本共産党宮城県委員会政策委員長。
シエルの会(自閉症児の親の会)会長。
原発問題住民運動宮城県連絡センター 世話人。
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局次長。
青森県むつ市大畑町生まれ。青森高校、東北大学理学部物理学科卒。
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宮城県議会には、旧・優生保護法による人権侵害への関与をえぐり出して償う責任があるのではないか―会議録を読み、当事者の訴えを聞いて[2018年02月15日(Thu)]
 旧・優生保護法のもとで不妊手術を強要された当事者2人が、新里宏二、山田いずみの両弁護士とともに宮城県議会を訪れ、超党派の宮城県議会議員が2月15日16時からお話を伺いました。
 「毎日新聞」(2月12日付)が一面で昭和37年10月の宮城県議会で、当時の宮城県議会議員が不妊手術を推進するよう求めたことを報道したので、前夜に会議録を読んで参加しました。
 国への意見書の提出、県政のもとに調査機関を設けること、当事者・関係者の方々からの相談に対応する窓口をつくることを要望されました。
 約一時間のお話を聞く間に「当時は法に基づくこととされていたとはいえ、今となっては深刻な人権侵害と判断されることを進めた当時者として、宮城県議会が自らの罪をえぐり出してこそはじめて償いをしたと言えるのではないか」という思いが湧いてきました。

 宮城県議会の会議録は公開されているので、誰でも見ることができます。参考のため、私が読んだ部分を、以下に紹介いたします。

宮城県議会 昭和37年9月定例会(第103回)会議録 =抜粋=
昭和37年10月3日
◆ 四十六番(斎藤荘次郎君)
(初めから途中まで略)
それから衛生部に関係しますが、去る九月十日の日に私ども文教厚生常任委員一行が、愛宕診療所を見ました。しかしなんとなく影のうすい感じがしたのであります。愛宕病院は開設以来いろいろ変遷がありまして、昭和三十二年に売春法施行と同時に、病室の一部を婦人相談所に提供し、診療所に縮少しましたが、それでも所長以下十二名の職員で経営し、昭和三十六年度において患者六千九百五十五人もあり、収入も二百四十万円を上げて、逐年利用度を増す傾向が見えておつたのであります。それに婦人がお産をするにしても、市の病院の半額ですむので、低所得者に非常に喜ばれておつたのであります。ところが今年五月突如として診療所を廃して、中央優生保護相談所附属診療所として医師、事務職員を半減して、優生手術を取扱うことになつたのでありますが、部長はこの診療所を改革するにあたりまして、事前にもつと部下職員の戸も聞き、納得のいくまでよくはかり、機構改革すべきでなかつたかと思うのであります。こういう点遺憾に思うのであります。なお、地元の人たちから従来のまま診療所をおいてもらいたいという陳情書も出ておりますが、時期を見て衛生部では前に復活する意思あるかどうか、また現在半減された職員をもつて、優生保護診療所の仕事を、宮城県には優生保護を受ける人は二万人もあるといいますが、そういう大へんな仕事があるのでありますが、現在のようなわずかな人で、本当にこの優生保護施設の仕事ができるかどうかということも、衛生部長さんにお尋ねしたいのであります。(以下 略)

◎知事(三浦義男君)
 斎藤君の御質問に対してお答えを申し上げます。
(途中 略)
 それから愛宕病院の問題でございましたが、これは御承知のようにこの二十五年の七月に性病予防法に基づく性病院として設置されたのでありますが、これは外国部隊が撤退したこと、また売春法の施行に伴いまして、売春常習者が減るということから、愛宕病院の利用者が急激に減つて参りまして、そういうようなことでございましたので、同病院を診療所に縮小いたしたわけでございます。この診療所には性病科のほかに産婦人科、泌尿科というようなものを設けまして、性病についての診療を受けられるようにしたのでありましたが、その受けられる数もだんだんと減つて参りまして、はなはだしいときには一日一、二名というような状態にもなりましたので、この性病診療所を本年の四月にこれを廃止したのでございます。ただこれに対して性病対策として、しからぱどうかということでございましたが、これは御承知の代用病院というのが全県下に三十九もございます。そこでその御用を務める、特に仙台には二カ所もございますので、そこで御用を承つてもらいたいというつもりで、実は廃したのでございましたが、そういうことで廃止いたしますと同時に、名称を改めて引き続き中央優生保護相談所及び付属診療所として発足したのであります。従いましてこの診療内容等につきましては、従来の事業そのまま継承しております部分もございますので、優生保護行政上は私は支障がないものと思つておりますが、しかしこれは今後の事業の実績等も勘案をして、職員及び機動力の増強には努めて参らなければならないものと存じております。

宮城県議会 昭和37年9月定例会(第103回)会議録 =抜粋=
昭和37年10月4日
◆ 五十三番(高橋富士男君)
(初めから途中まで略)
 最後に、これも斎藤議員の関連質問になるのでございますが、中央優生保護相談所付属診療所に関する件についてお伺いいたします。なぜ私はこれをさらに取り上げたかと申しますと、昨日の知事さんの答弁で、理解ある態度で職員を増加し、機動力をましてやりたいというお言葉があつたのでございますが、その話の中に一つ二つ、たとえばこういうことです。具体的に例を上げますと、終戦後売春禁止法が設けられるようになつてから、だんだんだんだん診療所に患者さんが少なくなつて、日に一、二名しかなくなつた、そういうことを聞いたのでございますが、そうではないのであります。そこで私は、これはどうもあまりちつちやいものですから、中央優生相談所に対する見方が非常に軽く見られては大へんだと、こういう観点から、私は特に強調したい点がございますので、あらためて取り上げたのでございます。
 第一点は、社会を明るくするためにも、民族素質の劣悪化防止の立場からも、優生保護法の立法の趣旨から考えましても、愛宕診療所を形だけ整えるというだけではなしに、これを強化していただきたいのでございます。一体宮城県内における遺伝性の精神病患者、白痴、そういつた優生保険の対象となるものは最低で県内人口の一・五%から二%であると専門家は申しておりますから、二万四千人から三万六千人くらいいるのでございます。ところが診療所で今手術をする者は年間に七十名でございます。ですから、十年間かかつて七百人、五十年間かかつて三千五百名しかできないのでございます。そうしますというと、今現在二万四千から三万五千、そういつた数でございますから、そのうちの五十年かかつて十分の一しかやれない、しかもその間に子供がどんどんふえる、こういうような状態では、どうにもならないのじやないかと思います。生まれて来た子供は、昔だつたらこれは自然淘汰されます。少し白痴であつたり、ばかだつたりしますというと、これはいろいろなものをむちやくちや食べたり、そうして自然淘汰されたのでございますけれども、今日では人権尊重の世の中でございますから、どんな白痴の方でも人間として尊重しなければなりません。ですから特殊学級を作つたり、あるいは亀亭園を設けたり、旗立の施設で大事に余生を送らしたりしているのでございます。ところがこういう子供たちが各家庭にいる場合には、その各家庭は暗い生活を送りながら、この子供たちを見守つているのでございます。しかも現状のままでは、このこそくなやり方ではふえるとも決して減少はいたしません。民族の将来を考えましたときに、まことに寒心にたえないものがあるのでございます。しかもこの手術の費用は一切これは厚生省からただで来るのであります。ただやつてくれるのでございます。費用は厚生省が持つてくれるのでございます。しかもその手術の期間というものは、男は五日間、女は一週間の短期間で治療ができるのであります。県では施設を整えて、そうして職員をちよつとふやせば、もう少しそれに熱意を加えれば、二倍、三倍の実績は立ちどころに上がるのでございます。しかるに現在たつた五名でやつております。どうにも動きがつかない。お医者さんの所長さんが地方に出かけて勧誘に行くというと、こちらの患者をなげつ放しにして行かなければならない、所長室のお医者さん一人、看護婦三人、事務長兼事務職員小使のような人が一人、この五人ではどうにも動きがとれない、こういう形だけのものにしてしまつたのがこの五月からでございます。私はもう少しこの問題について真剣に民族の劣悪化を防ぐ、そういう立場に立つて、さらにまた各家庭の明るい家庭を、県民の家庭を作る、そういう新しい観点のもとに立つてこの問題に対してお考えを願いたいと思うのでございます。
 第二点は、この五月まで優生相談所に同時に付設しておりました産婦人科と泌尿科を閉鎖したのでございます。この点についてお伺いしたいと思います。知事は、先ほど申し上げましたように売春禁止法施行以来だんだん患者さんが減つたといつておりますけれども、三十六年度の来院者総数は六千九百五十五名、うち性病科は一千四百六十三名、六千九百五十五名を三百六十五日から日曜を引いて祭日を引いて割つて見ますというと、どうしても二十人以上にはなるのでございます。二十数名が毎日来ていらつしやるのでございます。一人や二人の程度に減つてはおりません。産婦人科にあつては所長が産婦人科の関係の専門医である関係もありまして、地元付近の人々、特に低所得者層にとつて必要な機関になつていたのでございます。助産料がたつた五百円でやつてくれるのであります。今日二万円そこそこをとる、一万数千円しかとらない安俸給者、若い層の方々にとつては、とてもとても普通の病院には入院できません。ここでは助産科が五百円でございます。十日間入院しても六千五百円程度ですむのでございます。市内では一番安い助産料で一千百円、普通のところに参りますというと三千五百円かかるのでございます。ところがたつた五百円でまず助産婦がやつてくれる。ですから愛宕診療所を利用しますというと、赤ん坊かかえて元気で帰つて来るまでに六千数百円で終わるのに、ほかに行きますというと、一万五、六千円はどうしても最小かかる。こういうので盛んにここが利用されておつたのでございますが、どうしてこれを閉鎖しなければならなかつたか、私は疑問に思うものでございます。地元の方々からなぜ閉鎖するようになつたのですか、復活していただけないでしようかという声を私はしばしば聞くのでございます。性病科におきましては一千四百六十五名昨年度あつたのでございます。しかもそれを利用するのは、市内にたくさん性病科、泌尿科があるのじやないか、そこへ行けばいい、こうおつしやておりましたけれども、ここに来る者は特殊の方々でございます。生活困窮者である。町の女である。特別の低所得層である。特殊の利用者がここに来ておつたのでございます。特に現在民生部の婦人相談所がここに同じ屋根の下にあるのでございますが、あすこにあるところの婦人たちの中で厄介にならなければならないときには、その同じ屋根の下で利用することができない状態になつている。まことにこれも不合理きわまる話なのでございます。私は、本年の二月と五月の議会の委員会において、なぜこれを廃止するのかということについて、たびたび委員会に出したのでございます。ところが私以外の委員の諸公においても、私の意見に大いに賛意を表していただいたのでございます。ところがそれが廃止されるということは、これまた私は判断に苦しむのでございます。伊吹部長の構想では、母子愛育会を併設して診療所を拡張したい意向があつたようでございますけれども、母子愛育会ができるまでは、少なくとも五月以前の状態にとどめておくべきではなかつたかと思うのでございます。十三名の者がたつた五名にして、しかも一切の付属的な産婦人科的なものを、それから性病患者、今までかかつておつた者、それももうこれで終わりといつて、そこで打ち切つてしまつた。こんな無情なことはないと思う、そうしてたつた五名にして、あまり減らされたのだから、今まではほかの仕事も一緒にやつて活発に動いておつたものが、五名にされて、付属機関を廃止されましたが故に、もうどうにも動きがとれなくなつて、やつとこやつとこ動いているといつたような状態になつているのでございます。政治は愛情だと思うのでございますが、私は知事の積極的な対策を一日も早く立てられまして、建物の一隅に追いやられた、ひさしを貸しておもやをとられたというような実態がここにも見られるのでございますが、単なる形だけのものではなくて、これは小さいけれども重大な機関だということを、知事さん初め衛生部の方々に深く認識をしていただいて、この問題を緊急に処置せられんことをお願いいたしたいのでございます。事は一診療所でございますけれども、その根ざすところは深く広いと思うのでございますが故に、再び登壇させてまことに申しわけございませんけれども、知事さん並びに部長さんの御所見を承りたいと存じます。
  〔知事 三浦義男君登壇〕

◎知事(三浦義男君)
 高橋富士男君の御質問に対してお答えいたします。
(途中略)
 次の愛宕病院の問題、これは私昨日斎藤君の御質問に対してお答えをした節もございますし、ただいまはまた数字をあげてのいろいろの御質疑がございましたので、これは衛生部長の方からお答えをさせることにいたします。昨日申し上げたことは、今日も私が申し上げるのと同じだとご了承願いたいと思います。

◎衛生部長(伊吹皎三君)
 愛宕診療所の問題についてお答えいたします。
 昨日知事から御答弁がありましたように、売春防止法が施行されましてから同病院の性病の部門が非常に扱い方が少なくなりまして、昨年一年間で一千四百名ばかりの性病の患者を扱つております。これが一日にいたしますと大体三、四人というような勘定になるわけであります。一方一般の患者でございますが、分娩が九十五人ございました。それから妊娠中絶が二百四十名ばかり、あとはその他の患者になつております。一応性病病院としてのあまりに患者の数が少ないものでございますから、代用病院を市内に置きまして、経費の軽減をはかろうという考えも持つたのであります。それからまた、先ほどお話しにありましたように、母子愛育会を何とかしてもつと強化いたしたいと考えておりましたが、諸種の事情でなかなか実現できません。一方優生手術が、先ほどのお話しのように非常に重大化して参りました。県内で年間大体百名近くの優生手術が行なわれますが、このうちの八割くらいが愛宕診療所で行なわれております。私らは今後ともこの優生問題に重点を置きまして、同病院の機能も発揮させ、またそれに対するいろいろな措置も講じまして、十分使命を果たしたいと、このように考えておりますので、何分よろしく御了承願いたいと思います。
(了)

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