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中嶋れん(日本共産党 宮城県委員会政策委員長)のブログ
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東北電力が、原発の事故は「起こりうる」と明言、深層防護の第5層に言及することを避けるー公開質問書に対する回答を聞きました[2017年10月31日(Tue)]
きょう10月31日、女川原発の適合性審査に関わる公開質問状に対して東北電力からの回答を聞く会があり、参加しました。14時30分から17時までの長時間、原子力部と土木部の担当者を派遣し、有意義な場にしていただいた東北電力に感謝いたします。
 公開質問状は第4回女川原発シンポジウム(10月7日に開催)の実行委員会が9月5日に提出していたもので、技術的問題に関するアドバイスをお願いしている田中三彦氏、後藤政志氏、高島武雄氏が回答に対する質疑を行い、「脱原発をめざす宮城県議の会」から会長の佐々木功悦議員、副会長の私、幹事の遠藤いく子議員と遊佐みゆき議員の4人が同席しました。

 「東北電力は福島事故から何を学んだか」という質問事項に対して、東北電力は「人間はミスを犯す、機械の故障は起こりうることを学んだ」と回答しました。
 原子力規制委員会の田中俊一委員長(現在の委員長は更田豊志氏)は、適合性審査に合格しても原発の安全が保証されたわけではないと繰り返しています。田中三彦氏が「(原発の)事故は起こると考えているか」と踏み込んだことに対し、東北電力は「事故は起こりうる」と回答しました。
 当然の回答ですが、大事な回答なので、記録して紹介いたします。

 世界的に原発事故への備えは第5層までの「深層防護」の考え方が採られてきましたが、日本では福島第一原発事故までは第3層までの備えしか考えられてきませんでした。
 ところが、福島第一原発事故後にスタートした原子力規制委員会は、第5層という用語をいまだに持ち出していません。東北電力も「5層構造という用語は使っていない」と認め、シビアアクシデントの拡大防止と緩和という第4層までしか対策をしていないことを認めました。
 第5層は住民避難などですが、「事故は起こりうる」と考えるのであれば、住民避難のことにも踏み込むべきですが、東北電力は「自治体が(避難計画を)策定することになっている」とする立場です。

 とりあえず、以上を速報しておきます。

◎公開質問状(田中三彦氏)はこちら
 右矢印1170905 東北電力への公開質問 1.pdf

◎公開質問状(後藤政志氏)はこちら
 右矢印1170905 東北電力への公開質問 2.pdf

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