• もっと見る
中嶋れん(日本共産党 宮城県委員会政策委員長)のブログ
« 水産特区会社のカキ流用を追及 「創造的復興の象徴」が村井県政の一大汚点になりつつあります | Main | 東電に汚染水対策、賠償を打ち切る動きをただしました―復興調査特別委が東電を参考人招致 »
プロフィール

中嶋廉のブログさんの画像
中嶋廉のブログ
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
タグクラウド
<< 2024年01月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
リンク集
月別アーカイブ
最新コメント
QRコード
https://blog.canpan.info/renn/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/renn/index2_0.xml
韓国産カキを国産と偽装したのは流通・販売の事業者 合同会社の流用は誰が引き起こしたのか? コストがかかるのになぜ容器を2種類つくった? 再調査は仙台水産の関与も含めるのが当然です[2017年04月24日(Mon)]
生食用のカキは厳重な安全対策がとられており、採取海域の表示は安全対策と一体です
 生食用のカキは、食品表示法にもとづき採取海域を表示することになっています。宮城県ではカキの採取海域を、気仙沼湾、荻浜湾、女川湾などと11に区分しています(図)。ある海域でノロウィルスが検出されたら、安全が確認されるまでその海域のすべての浜のカキを出荷停止します。採取海域の表示は、安全対策と一体です。

 荻浜湾の海域には、折浜、蛤浜、侍浜、桃浦、荻浜の各浜が含まれています。
 一番上の写真は、桃浦かき生産者合同会社の初出荷当時(2013年3月)の容器で、荻浜湾だけでなく、荻浜湾(桃浦)と、浜まで表示していました。合同会社は、桃浦産カキだけを原料にし、生産から販売までを一貫して手掛けると標榜して、ブランド化を図っていました。採取海域の表示に「桃浦」を加えてより細かく表示したのは、ブランド戦略の上からは当然のことです。
 ただし、この容器に侍浜産カキを混入させたら、食品表示法に違反します。
 
 中の写真は、今季に使用されている容器で、「荻浜湾」とだけ表示しています。侍浜は、採取海域の区分では荻浜湾に入りますから、この容器であれば侍浜産のカキを混入させても違反にはなりません。
 初出荷当時のパックを示して質問したところ、後藤康宏・環境生活部長は、確かに「パックは2種類あった」と認めました。ただし、「侍浜産のカキは、採取水域を『荻浜湾』と表示したパックで出荷されていた」とのことでした。また、桃浦と侍浜とでカキの「品質と価格に大きな違いはなかった」ので、景品表示法が禁止している優良誤認にも当たらないと答弁しました。

流用は本格出荷と同時に始められた 不可解な2種類目のパック

 私はここで疑問がわいてきました。
 容器を2種類つくれば、それだけコストがかさみます。「荻浜湾」とだけ表示し、採取海域を「桃浦」とアピールしないパックをつくったら、それだけブランド戦略も弱めます。それなのに、なぜ「荻浜湾」という2種類目のパックをつくったのでしょうか?
 合同会社は、自前の加工場が2014年2月に完成し、2014年10月から本格出荷を始めました。その2014年の10月から12月にかけて、本格出荷と同時期に侍浜産カキの流用が行われ、2種類目の容器が使用されていたのです。
 誰が考え、誰にどのように実行させたのでしょうか?

2002年に韓国産カキを国産と偽装したのは流通・販売の事業者 今回はなぜ調べない?

 2002年に、韓国産カキを宮城県産あるいは国産と偽って販売した産地偽装が発覚しました。摘発に動いたのが生産者である宮城県漁協(当時は県漁連)で、偽装を引き起こしたのは流通・販 売に関わっていた事業者でした。
合同会社は生産に責任をもち、販売・流通は株仙台水産が全面支援していました。「調査が偏っていたのではないか」という私の質問に、県は「今回の調査は生産者を対象にした」と答弁しました。
 誰が流用を引き起こしたのかをはっきりさせなければ、再発防止と信頼回復、ブランド力の向上は不可能です。仙台水産の関与も含めた再調査は不可欠です。

170429_kaiiki.jpg













170424_a.JPG











170424_b.jpg











この記事のURL
https://blog.canpan.info/renn/archive/300
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
最新記事
検索
検索語句