精神医療のあり方を問いかける―NHK教育テレビ「ハートネット」が4月4日と5日、「相模原事件を受けて 精神医療は今」を放送します。[2017年04月01日(Sat)]
NHK教育テレビのハートネットが4月4日(火)と5日の二日連続で「相模原事件を受けて 精神医療は今」を放送します。注目される番組です。
昨年7月、神奈川県相模原市の障害者施設で入所者19人の命が奪われた殺傷事件は多くの人々に衝撃を与えました。
この事件を受けて、いま転換期を迎えているのが自傷・他害の恐れが人に対し、本人や家族の同意なしに都道府県知事等の権限で強制的に入院させる「措置入院」に対する対応です。
今回の事件で被告は事件前、一時措置入院となっていましたが、その後の状況を把握している把握している人がいませんでした。そこで国は、すべての措置入院患者を対象に、退院後の「支援」を強化する方針を示しました。これに対して当事者から「監視につながる」など多くの懸念の声が上がっています。
4日放送の第一回では、全国に先駆けて措置入院患者の継続支援を行っている兵庫県や、措置入院を経験した人を取材したものが放送されます。
5日放送の第二回では、そもそも精神科病院への入院を減らし、地域生活を基本に置こうとしている世界の精神医療の潮流に注目して、フィンランド・西ラップランド地方で行われている「対話による治療」が紹介されます。
当事者に寄り添った支援のスタイルを見つめ、日本の精神医療のあり方を問題提起する内容です。精神障害のある人の理解と支援のあり方を考える貴重な番組になりそうです。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/index.html?id=201704042000
昨年7月、神奈川県相模原市の障害者施設で入所者19人の命が奪われた殺傷事件は多くの人々に衝撃を与えました。
この事件を受けて、いま転換期を迎えているのが自傷・他害の恐れが人に対し、本人や家族の同意なしに都道府県知事等の権限で強制的に入院させる「措置入院」に対する対応です。
今回の事件で被告は事件前、一時措置入院となっていましたが、その後の状況を把握している把握している人がいませんでした。そこで国は、すべての措置入院患者を対象に、退院後の「支援」を強化する方針を示しました。これに対して当事者から「監視につながる」など多くの懸念の声が上がっています。
4日放送の第一回では、全国に先駆けて措置入院患者の継続支援を行っている兵庫県や、措置入院を経験した人を取材したものが放送されます。
5日放送の第二回では、そもそも精神科病院への入院を減らし、地域生活を基本に置こうとしている世界の精神医療の潮流に注目して、フィンランド・西ラップランド地方で行われている「対話による治療」が紹介されます。
当事者に寄り添った支援のスタイルを見つめ、日本の精神医療のあり方を問題提起する内容です。精神障害のある人の理解と支援のあり方を考える貴重な番組になりそうです。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/index.html?id=201704042000
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