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最新記事
分科会の紹介(5)〜行政と手をつなぐ [2008年03月05日(Wed)]
分科会の紹介も最後になりました。分科会Eでは「行政と手をつなぐ」と題しまして、自殺対策基本法でも明記され、喫緊の課題とされている、官民連携について考えます。滋賀県立精神保健福祉センターの辻本哲士さんをファシリテーターに、滋賀、京都、福岡でのそれぞれの官民のコラボレーションの事例をご紹介いただきます。

プログラム集の抄録です。
「自殺対策基本法が成立、施行、大綱が発表されたものの行政、自治体が遺族支援についてどのように進めたらよいのか未だ手探り状態です。そのような中でも、福岡市、滋賀県、岩手県、京都市の取り組みなど、行政の場で実際に関わっている立場のかかわり方の違う進め方などを聞き、行政、自治体が取り組む場合のきっかけやヒントになることを行政にいる個人の立場から考えてみる場にしたいと考えています。またその視点から遺族支援を行政、地方自治体、市民、民間団体、のそれぞれのできることから具体的に連携を図り、同じ時代を生きるものとしての支援のありようをさぐります」

それぞれの話題提供者の取り組みについても簡単にご紹介しましょう。
「福岡市では、精神保健福祉センターでの自殺対策として、まず、自死遺族支援に取り組む中で、「リメンバー福岡」と偶然ではあるが必然とも思える出逢いがありました。互いの目的を共有でき、行政や専門家だけでない、ボランティアならではの活動を側面的に支援してきました。」(大坪みどりさん)
「当センターでは、平成18年度より遺族の支援を中心に据えて啓発事業や関係者研修会等を実施してきました。自死遺族支援グループ育成に向けては、自死遺族支援のための啓発事業を契機に、そこに参加された遺族を中心に数回の準備会を経て、分かち合いの場の設立に至りました。遺族のニーズを大切にしながら、行政はどのようなことがお手伝いできるかを模索しながら、歩み出しています。滋賀での現状についてご報告したいと思います」(椙本まどかさん)
「『こころのカフェきょうと』とパートナーシップで取り組みを進めてきました。行政の役割としては、遺族の思いを受け止めて、一緒に施策を考え進めていくことが大切だと考えてます。具体的には、シンポジウムの開催、またセンター内で月2回の「こころのカフェきょうと フリースペース」を開催しています。また遺族支援のリーフレットをこころのカフェきょうとと一緒に作成中です」(前田えり子さん)
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Posted by yang at 00:15
分科会の紹介(4)〜生活再建:法的トラブルでできること [2008年03月05日(Wed)]
分科会Dでは、「生活再建:法的トラブルでできること」と題して、主に現実的問題、生活面や経済的な面について考えます。コーディネーターには「親の自殺を語る会」の木下浩さん、話題提供には同じく「親の自殺を語る会」にも参加し、弁護士である生越照幸さんをお迎えしました。

プログラム集の抄録を掲載します。
「自死遺族支援の生活再建・法的トラブルとして、考えられる差し迫った問題を3つ取り上げたいと思います。一つ目は、大きな枠組みとして「相続」に関して取り上げます。その中でも、@遺産分割、相続放棄、事業の承継などの諸問題、A過労自死に対する支援としての労災申請や使用者に対する損害賠償請求、多重債務による自死に対する支援としての過払い返還請求、その他、自死遺族に対する不当な損害賠償請求などの諸問題、二つ目は、「生活保護」全般に関して取り上げます。最後の三つ目は、@法律専門家などの相談窓口、A専門家間の職域の違い、B専門家に対する民事法律扶助制度を含めた報酬の問題などに関して取り上げます。
 時間が限られていますのですべて取り上げられるか分りませんが、皆さんと共に考え、議論したいと思います」
Posted by yang at 00:14
分科会の紹介(3)〜自殺が起きたその後に:再生を支えるとは?”寄り添う”支援を考える [2008年03月05日(Wed)]
昨日に続いて分科会のご紹介です。分科会Cでは、カウンセリングスペースリヴの主宰者であり、親の自殺を語る会を毎月開催している吉田まどかさんがファシリテーターを務めています。話題提供には看護師であり、東京都内での自死遺族グループのボランティアもしている小山達也さんをお迎えしました。対人援助職という立場でありつつ、そうした枠組みを越えて自死遺族ケアに携わる思いを感じ取ってもらえれば、と思います。

「身近に自殺が起きた時、人は様々な行動を起こし、様々な感情が起こります。感じることを封鎖し、思考停止、無感情になることも。そして何年も経過してから生きにくさを感じることもあります。再生に向かうプロセスは一人一人違います。どんな感情もどんな道を通過するのも、その人にとって必要なことであると認識し、支援者が再生を一緒に歩くとはどういう支援なのか・・・様々な意見を交換しながら道を探ります」(吉田まどかさん)
「私たちの集いでは、日常の中では語ることができない様々な思いを自由に話してもらい、皆で分かち合うことを目的にしています。私は、スタッフとして参加をしているのですが、看護師という専門職でもあり、身体的・精神的問題に関する相談を受けることもあります。ただ集いの目的は、参加者が安心して気持ちを語り、分かち合うことなので、専門職としての私はどちらかというと消極的に関わっています。集いを立ちあげるときに、様々な背景をもったスタッフが遺族支援には必要という認識のもと、参加を続けていますが、専門職としてどのように集いに関わることができるのか日々模索しており、みなさんとご一緒に考えていきたいと思います」(小山達也さん)
Posted by yang at 00:11
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