分科会の紹介(3)〜自殺が起きたその後に:再生を支えるとは?”寄り添う”支援を考える [2008年03月05日(Wed)]
昨日に続いて分科会のご紹介です。分科会Cでは、カウンセリングスペースリヴの主宰者であり、親の自殺を語る会を毎月開催している吉田まどかさんがファシリテーターを務めています。話題提供には看護師であり、東京都内での自死遺族グループのボランティアもしている小山達也さんをお迎えしました。対人援助職という立場でありつつ、そうした枠組みを越えて自死遺族ケアに携わる思いを感じ取ってもらえれば、と思います。
「身近に自殺が起きた時、人は様々な行動を起こし、様々な感情が起こります。感じることを封鎖し、思考停止、無感情になることも。そして何年も経過してから生きにくさを感じることもあります。再生に向かうプロセスは一人一人違います。どんな感情もどんな道を通過するのも、その人にとって必要なことであると認識し、支援者が再生を一緒に歩くとはどういう支援なのか・・・様々な意見を交換しながら道を探ります」(吉田まどかさん) 「私たちの集いでは、日常の中では語ることができない様々な思いを自由に話してもらい、皆で分かち合うことを目的にしています。私は、スタッフとして参加をしているのですが、看護師という専門職でもあり、身体的・精神的問題に関する相談を受けることもあります。ただ集いの目的は、参加者が安心して気持ちを語り、分かち合うことなので、専門職としての私はどちらかというと消極的に関わっています。集いを立ちあげるときに、様々な背景をもったスタッフが遺族支援には必要という認識のもと、参加を続けていますが、専門職としてどのように集いに関わることができるのか日々模索しており、みなさんとご一緒に考えていきたいと思います」(小山達也さん) |
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yang
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