分科会の紹介(1)〜当事者の思いをケアに生かす [2008年03月03日(Mon)]
今回のシンポジウムの目玉の1つに共同主催である自死遺族サポートネット近畿のメンバーによる5つの分科会があります。当日はどれか1つを選ばないといけないのが本当に残念だと思えるほど、いずれの分科会も大事な視点で、またコーディネーター、ファシリーテーターの熱意も並々ならぬものがあります。そこで、5回に分けてそれぞれの分科会ごとの紹介をさせていただきたいと思います。第1弾は分科会A「当事者の思いをケアに生かす」です。
コーディネターの石倉紘子さん(こころのカフェきょうと)より 「ひとことで自死遺族といってもどういった関係の方をなくされたか、そしてどのような問題を抱えているのか、どのような時期にどのような支援が必要なのか、などの違いにより遺族というくくりで遺族同士でも理解していないことがあります。また、男性のおかれている立場や、社会通念上、男性が悲しみを表すことができにくい日本の風土のなかで語り、わかちあいの会に参加する男性遺族も少ない、さらに参加しても居心地がよくない、居場所が少ないなど気持ちを吐き出せる、受け入れられる状況にないのが現実のようです。 この分科会では、そうした現実を踏まえた上で、様々な立場の遺族から話題を提供してもらい、こうした多様な考え方、あり方について参加者の皆さんと考えを深めていきたいと思います。そして、それぞれの立場の理解を深める中で、会も少ない、参加できる時間帯にやっていない、勤務していたら参加できない、幼い子どもを抱えて会に出ることも、悲しむこともできない遺族にとって現実をどのようによりよいものに変えていけるか当事者としての思いをケアに生かす道を共に見出していきたいと考えています」 話題提供者には竹井京子さん、高谷直美さん、野村さんとそれぞれ当事者の方をお迎えして、分科会参加者のみなさんと一緒に考えていけたらと思います。 |
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yang
at 23:27