定期的にご覧頂いていた皆様には大変失礼しました。
申し訳ありませんでした。
「共働の家」改修後も本会の事業は順調に進んでいましたが、障害者自立支援法移行最終年のこの時期に、国の次の行き先『障害者総合支援法』へ向けた「改正自立支援法」(改正法:つなぎ法)へ対応するための作業に取り掛かっておりました。
(国は向後3年間、平成27年度の制度完成を目指しているようです。)
これにより、本会でも4月からいくつかの事業が新たな体系に異動しています。
例えば、H18年に開設した「児童デイサービス」でしたが、本年4月から児童福祉法に基づく幼児と学童・生徒を分けて行う「障害児通所支援」サービスとして「児童発達支援事業」、「放課後等デイサービス」に変更になりました。本会では、地域の実情に合わせ、両方の児童が利用可能で、さらに「保育所等訪問支援」や「障害児計画相談」の指定も受けた、特例措置の「児童デイ多機能型事業所」としてパワーアップ、利用する子どもたちが一段と使いやすいであろう形へ変身しました。また、以前からありましたが、「相談支援事業」が、いよいよ『介護保険制度』の「居宅介護支援(ケアマネ)事業所」のような、福祉サービス利用者の「利用計画(ケアプラン)」を作成しマネジメントする役割を持たされるようになり、その体制作りをおこなっていました。障害福祉サービスはよりいっそう「介護保険制度」に近づいていっているように感じます。
本会では今回もいち早く制度改正に沿った体制の変更を行うことで利用側の不安や、サービスの欠落による不利益が起きないようにと考えて行動しました。あと、利用者の加齢と障害の重症化増に合わせ、地域活動支援センターを一回り縮小(V型10名)して、「いこいの家」にいる看護師やOT、PTによる保健医療面の配慮を特化させた「従たる生活介護」を新設増員(20名)としました。
すでに2012年(平成24年度)も2ヶ月目です。桜は一気に開花しましたが、まだまだストーブの必要な朝晩です。周囲の雪もすっかり解けて、継続中のブロック擁壁工事や「共働の家」の外溝工事や敷地内舗装の補修工事も始まっています。
新年度の新たな事業として、北海道のH23年度地域介護・福祉空間整備推進交付金事業の決定を受けて、「共生型施設整備事業」の計画を立て、町内の廃業した「寿司店」を改修、「多機能型地域住民活性化ステーション『結(ゆい)』」と名づけた、高齢、障害等の方々の日中活動の「寄り合い所」、任意のショートステイ機能、障害者の福祉就労の場の「店舗」、障害者グループホームなどの整備を開始しており本夏以降の開始を目指しています。
さらビッグプロジェクトとなったのは、今春閉校した「道立古平高校」校舎を、町が譲り受けた後のH26年度以降の開設予定で、本会の障害者施設と高齢者住宅として整備していく計画が議会の承認を得たことです。本会の就労継続B型事業所「きょうどう」の移設を計画しています。町中でお年寄りのための生活サービスなども新たな授産活動として取り入れ、館内には介護サービスの事業所を併設させるプランとなっています。グッドケアの通所介護や風花(かざはな)などで蓄積されたノウハウを展開できると、高齢で夫婦だけの世帯、独居世帯の方たち、障害のある方たちの自立生活の継続に大きな支えとなりそうです。
本会の障害のある人たちの生活基盤である地元を福祉的手法で支えていくことは「共存共栄」や「自助・公助・共助・協助」としてとても大切なことと思います。