全国大会に参加して
日本高次脳機能障害友の会 第20回全国大会2024 in 福島 が10月5日、福島県郡山市で開催され、山口県代表として参加しました。
全国大会はコロナ禍の影響により延期され、2019年かがわ大会以来5年ぶりの開催でした。本大会は「集える場所、居場所が勇気をくれる」〜福島から届けよう私たちの未来〜がテーマでした。
最初に実行委員長よりのあいさつの中「福島県は県内6圏域の支援拠点である病院で、それぞれにサロン活動を実施しています。」との報告があり、まずは驚きでした。
基調講演1「高次脳機能障害者支援法成立で何が変わる」と題し、渡邊 修先生(東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科 教授)より、日本高次脳機能障害友の会が長年要望してきた法整備で、この事によりどのような社会変化が期待できるかについての講演でした。
特徴として、支援法成立による効果として
1.国民に「高次脳機能障害」の知識が普及→認知度、理解度が広がる。
2.合理的配慮の充実(日常生活、社会生活)→事業主、障害者、支援者、国民の協力体制が期待される。
3.医療・地域連携の強化→就労支援機関、福祉サービス事業者、医療機関、障害者団体の連携強化が期待される。
について分かりやすく説明がありました。
基調講演2「高次脳機能障害の行動の理解に向けて」と題し、鈴木 匡子先生(東北大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学 教授)より、特に、当事者の「注意・身体性・時間」についての特徴点をとらまえた講演でした。
基調講演3「他人事じゃない!てんかんの真実」と題し、土屋 真理夫先生(さとう脳神経クリニック院長)より、さまざまな事例をもっての講演でした。
シンポジウムでは、家族、病院の関係者により圏域のサロン活動について発表がありました。
大会前日(4日)には、交流会が開催され、全国より参加の皆さんとともに楽しいひとときを過ごしました。特に、アトラクションにおいては地元の方々により会を盛り上げていただきました。
尚、次回の全国大会は、2025年10月4日(交流会は10月3日)福井県の引き受けで、福井県県民ホールを会場とし開催される事が決定しましたのでお知らせします。