次の絵本の主人公タクは、感覚が過敏で、給食がとても苦手>_<
そんなとき、偏食、ワガママの一言で終わるのではなく、どこに苦手が隠れているのかな?を探してみました。感覚過敏的な要素、気持ちの要素。一般的に偏食と結びつくイメージがある『味覚』以外の要素もたくさん出てきました(@_@)。
** 大人になったタクの声 **
タクの給食苦手のエピソードは、私自身がモデルです。感覚が過敏で、給食が苦手な子どもでした。今、大人になって振り返ると、イラストに挙げたような苦手要素に分解して言葉にすることができますが、勿論、子どもの頃は全然説明できませんでした。「とにかく給食の時間がイヤ」で、実際に、給食をほとんど食べた記憶がありません。(一番しんどかったのは「連帯責任」です。。。←食べられないと班のみんなも昼休みなしといったもの。今でもあるのでしょうか。。。?)
今感じることは、大人になると自分で選択できる幅が格段に広がるということです。その食べ物を絶対に食べないとどうしようもなくマズイ、といった状況はほとんどないです。どうしても匂いのきつい食事場面で気持ち悪くなって早めに退散、とか、会食の場で苦手な食事にほとんど手をつけられず(会食場面には積極的には行きません)、といったことはありますが、それだけで決定的に人間関係や仕事にヒビが入るということはそうそうないです。
そして、子どもの頃に比べれば、苦手なものの量や苦手度が減ったように思います。慣れた、ともいえます。’こういうことが苦手’だと自覚できたり、経験が増えて予測できるようになると、対応の幅も広がります。
あるとき、氷を口に含んだあとに味が鈍ることに気づき、苦手なものをどうしても食べないといけないときは、まず氷で口の中を少ししびれさせておいてから食べるという工夫も見つけました。
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苦手要素を見つけたら...?
とても苦手なものは、練習して克服するということではなく、避ける、食べない選択をokにします。
取り組めそうな部分があれば、現実的なスモールステップを試行錯誤しながら見つけることになると思います。苦手探検は、その子どもの理解や、次のステップを考える第一歩になります。
感覚過敏の程度や、その子の個性(ほかの発達の偏りの具合や、きもちの状態など)、学年やクラスの状況など、個別に考えることが多いと思います。それでも、給食の一場面で、学校が決定的にイヤになる、まわりへの不信感ばかりが大きくなる、自信を大きくなくす、ことはできたらさけたいです。要因を考えずに、「給食を全部食べなければ昼休みなし」といった画一的な指導に対しては、別の視点もあるのでは?と伝えたいと思いこのイラストと記事を書きました。
いろんなご意見があるのは、それだけ苦労されている親子が多いということだと思います。みなさんのご意見、こうしたらうまくいったの声etc、FBのコメントやメッセージで、ぜひ挙げていただけたらと思います。
補足:私は強迫的なところ(不潔恐怖)もあり、給食苦手には、それも関連していたと思います。個別にパッケージされた食べ物は安心して食べることができました。環境因も大きく、冷凍食品やレトルトなどはダメという家庭でしたので、給食のそれらのもの食べてはいけない、と思い込んでいました。家がいろいろと大変でしたので、私の場合は、給食に限らず、学校はなるべく負担の少ない場所であってほしかったと思います・・・・ 苦手なことを頑張るときには、そのための気持ちの土台のようなものが必要なのかもしれませんね。
*無理をしない、食べない選択があるというニュアンスが落ちていたため、イラストと文章を追記しました(3.18)
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