子どもにはマスクは不要ではないか〜その1「感染状況」 [2022年08月15日(Mon)]
子どもにマスク不要ではないか…
マスク着用は任意のはずですが、実際には「協力を」と言いながら「着用が常態、常識」となっている状況です。 自動車を一人で運転しているのにマスクを着用している人も多く「習慣」となったようです。 さて、その「習慣」「常態」「常識」を子どもにまで求めていいのか。 とても疑問に感じます。 このことについて、「現在の感染状況」「マスク着用が与えるマイナスの影響」「世代構成と社会の特徴」の視点で書いてみたいと思います。 ※データは 厚労省HP「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」を基にしています 現在(2022年8月9日)の累計の感染者数は1千413万1490人。 日本の人口は1億2千519万人なので、全人口の11.3%が感染したことになります。 2年半かかって1割を少し超えました。 1シーズンのインフルエンザの発症者(感染者ではないですよ)数に並ぶのに2年半かかりました。同じ発症者数比較ならまだまだ及ばないでしょうけど。 さて、今年4月26日の時点での感染者は累計734万6113人で感染割合は5.87%でした。 だからそれから4ヶ月弱で678万5377人で増加し、感染割合は5.4%増えたことになります。 特に増えたのは7月6日以降です。 7月5日の感染者数は915万5863人でしたから、7月6日以降に497万5627人増えたことになります。 7月5日の感染者数の1.54倍になっています。 世代別に見てみましょう。 増加率の多い順に並べてみました。 ![]() トップ3が80歳以上を除く年齢の高い世代で占められています。 新聞やテレビをよく見て、マスクも習慣づいた「緩まない世代」が上位なのは不思議ですが、このことはまた別に考えるとしましょう。 (ワクチンもしっかり射っている世代ですが、私は「ワクチンには感染予防効果はない」という厚労省の見解を支持しているので、ワクチン接種の有無は考慮しません) 増えた原因は「オミクロン株の感染力がこれまでのものより強いから」とされています。 若い世代も増えていますが、全世代の平均(1.54)より低いのは、やはり若い世代は免疫力が高いからなのでしょう。 では脅威度はどうなのでしょう。 当初は、重症化させる確率は低いとも言われていましたが、ワクチン接種率が低い世代でも75%以上になった現在では、本来の脅威度はわかりません。 (下線部 年齢階級別接種実績 内閣府 8月8日) しかし、重症者数、死亡者数を見ればある程度推測できます。 ![]() (補足) 重症者は同じ人が複数日重症者としてカウントされ、その多くがいずれ回復するのでその累積数を見ても意味がありません。定期的にその時点での重症者数を把握してその変化を見ることで全体の傾向がわかります。 ![]() 重症者は10歳未満と70歳以上を除き、そんなに変化は大きくありません。 死亡者の増加率も感染者の増加率とは隔たりがあります。 以上を踏まえれば、少なくとも「これまでより重症化率が高い」とは言えない(低いとも言い切れない)というのが妥当なところだと思います。 ここで多分疑問が提示されると思います。 「ワクチン接種率が2割に満たない10歳未満の死亡者増加率が抜きん出て高い。これはオミクロン株の脅威度が決して低くないことを示し、同時にワクチンの重症化予防効果を逆説的に示しているのではないか」と。 しかし、そもそも19歳以下の死亡者数は、その感染者数に比べて圧倒的に少ない。 その中で、倍近い数字になったからと言って、即「脅威度が高い」と結論することはできない。(可能性は否定しません) 一方でワクチン接種率の高い40歳以上の世代は、19歳以下に比べて感染者数は1桁少ないのに、死亡率が比べ物にならないほど高い。 もし、ワクチンに優れた重症化予防効果があるなら、世代間での死亡者数にこんなに差は出ないだろうと思います。ワクチンに大きな効果が認められないなら、そもそもオミクロン株の脅威度は低いのだろうという見方も成り立ちます。 ちょっと話がワクチンの方によってしまいましたが、10代以下の世代に言えるのは、新型コロナウイルスの感染が始まった頃から言われていることですが「若い世代は発症しにくく(最初は感染しにくいと言っていたが)、重症化しにくい」ということ。 累積で死亡者は増えましたが、基本的にこれは変わっていない。 なぜ、発症しにくく、重症化しにくいのか。 いろいろ研究が進んでいるようです。 大人のように抗体を作ってウイルスを攻撃するというよりも早く、その前段階でウイルスを排除してしまう能力が高いという知見とか。 とにかく、素人の私たち…いいえ育児に関わっている私たちまたは育児に関わっていた頃の記憶をまだ手放さない私たちにわかっていることは… 「若い世代、特に子どもはとにかくそういう能力が備わっている」ということ、そして「その能力を損なうようなことをしてはいけない」 ということです。 だから、マスクが本当に必要なの?と社会に問いかけたいのです。 次は、マスクの弊害について書いてみます。 |