市民提案制度その6 [2009年12月29日(Tue)]
28日の続きです。
「提案の根拠」 「実現するための方策(手順や方法とその法的根拠)」 「提案の長所と短所」 以上の3つが揃えば、 市民による政策提案の形を成すと考えていいと思いますが、 もし、まだ余力があるのでしたら、 公開の意見交換会を自分たちで開いて、 そこで他の人達と議論をして、 その結果を提案に反映させるということをすると より客観性が増すと思います。 例えば、「多くの意見を反映させる」ということ、 これはいったいどういうことなのか、考えてみましょう。 公園を例にとれば、 多くの人に意見を求めれば、 「あれも欲しい、これも欲しい」ということになる可能性が高いです。 これを全部採用しようとすることや、 予算の範囲内に収まるように、 いくつかの案を採用し、 不採用になった案の人にはその理由を説明して理解を求める といったことが「多くの意見の反映」でしょうか。 私は違うと思います。 「多くの意見を反映する」という事は、 それぞれの意見の「核」になる部分を理解し合い、 その上で実現可能な方法を考え出す事だと思います。 例えば、 「流れる小川川が欲しい」 「生き物の居る池が欲しい」 といった意見が出て、 とても2つを揃えるような予算は捻出できないとき、 このうちの2つから一つを選ぶのではなく、 これらの意見の「核」になる部分は何なんかを まず、考えます。 そしてそれらの「核」が、 「水遊びをさせたい」ということならば、 「実現できる最低限の方法として、 ビオトープ的な池の設置でもいいんだよね」と 多くの人が納得できるように意見の折り合いをつける事 それが意見を反映する事だと思います。 提案しようとする人達が、 「意見交換会」を開いてみるのは、 提案に客観性を持たせるとともに、 実施する方の立場に立って考えてみる 良い機会になると思うのです。 次回は最後、 「理想の追求と現実のバランス」について考えてみます。 |