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作って食べよう!学校給食(H18.2) [2009年10月30日(Fri)]

 



 写真は、平成18年2月に行われた「つくって食べよう!学校給食」の模様です。
 4〜6才の子供たちとおかあさん、「懐かしー!」と参加した大学生などで、とても楽しく盛り上がりながら作って、そしていただきました。
 
 メニューは、以下の通りです。
 ごはん吉野汁、ごはん、いかリング、焼きプリン(市販品)
 ごはんわかめごはん、あさり味噌汁、豚肉塩炒め
 ごはんポークカレー、冷凍みかん(知り合いに急速冷凍してもらいました)

 調味料は、給食と同じものは手に入りませんが、給食センターの栄養士さんからレシピをもらい、それに合わせて材料を用意し、手順も同じくしました。
 家庭とは違う調理手順やあさり汁に粉末だし(化学調味料は少なめ)を加える事等、違いに驚きながらも楽しく作る事ができました。

学校給食展覧会(H19.3.4)その5 [2009年10月29日(Thu)]



 これは、現在の給食で、麦飯、牛乳、吉野汁、鮭フライですね。
 この鮭フライは、苫小牧の前浜で獲れたもので、衣付けも地元の水産加工会社が行ったものです。
 切るのも衣付けも手作業なので、家庭で作る様に美味しかったです。



 これは、道東の置戸町の学校給食で実際に使っている食器です。左は、町の特産「オケクラフト」の食器ですね。
 置戸町と苫小牧は人口が違いすぎますが、それでも、法や慣例に対し、地域の理解を得つつ「子供達の将来」のために自治体として判断、実行して行く姿勢は、本来の自治体のありようが示されていると思います。
 大切なのは、自ら環境を変えようとし、「思い」を外部の人たちとも連携しながら進めようとする姿勢です。

 置戸町学校給食のページ

 


 展覧会には、清水小学校も参加してくださいました。
 清水小は食育にも熱心で、写真は、苫小牧のシンボルである樽前山(頂上にドームがある)をイメージしたパンのアイデアです。
 清水小は、苫小牧の銘柄豚「B1トンちゃん」(美味い肉なんですよ!!)と元は自生していた「ハスカップ」という木の実の果汁を使った「とまじゃがコロッケ」を開発し、給食のメニューに採用される等してるんですよ。



 これは、コープさっぽろさんです。
 食べ物の安全安心やこどもたちの未来についての「思い」は、生協の組合員の方々とも共通していますよね。


 
 そして、JAとまこまい広域農協さんです。
 地産地消
は、もともと身土不二という言葉(要するに自分が住んでいるところで穫れるものを食べるのが、健康の基本ということ)が原点です。
 

 この展覧会について、給食センターのある栄養士さんはこう言っていたそうです。

 「これって、本当はセンターがやることだよね」


 その方が、「市民がここまで真剣になってくれているのに、自分たちは...」と思って言ったのか「私たちの領分にまで出しゃばって」と思って言ったのかは分かりません。

 しかし、そのとおり、給食センターの建替えがある事を踏まえれば、
 市民の関心を高めるために、

 給食センターがやってもいいこと

 だと思います。

 栄養士の良心から出た言葉であれば、それが実現しない、良心でなくても誰かがそれをしようと言い出さない、給食センターという組織には、かなり深刻な問題がある様に感じます。
公費負担の考え方 [2009年10月28日(Wed)]

 昨日の北海道新聞に、「苫小牧市が一部の市職員を対象にインフ
ルエンザ予防接種費用を直接助成する」という記事が載っていました。

 「公費負担」とは「税金から市職員の予防接種費用を賄う」というこ
とです。

 下にその記事を掲載していますが、「市職員だけに公費負担する
のはどうなの?」という批判的な論調です。
 私も、このやり方はおかしいと思っているのですが、道新さんの記
事は批判する根拠が整理されていないなあと思いました。

 批判する根拠は、次の3つです。
 「市民よりずっと安く受けられること」
 「公費負担する職員の範囲の根拠が薄いこと(市職員だけでいい
のか)」
 「他の道内の自治体ではやっていない」

 記事の順番から、道新さんのスタンスは上の順番どおりに考えて
いるようですが、このようなことを考えるには「必要性→かける経費」
という順番で考えるべきだと思います。

 必要性は「何を目的に行うか」を明確にすることであり、それは「公
費負担する範囲」につながっていきます。
 例を挙げれば、記事にもありますが「子ども達が感染する危険性を
減らす」ことが目的なら、おのずからを市立、私立問わず保育園の職
員には公費負担するという結論になるはずです。
 第一、感染しやすく社会的関心が高いのは若年層の感染なのです
から。

 そういうように対象範囲が広がれば、当然公費負担できる金額も
決まってきます。
 もちろん「保育園、幼稚園職員は市立、私立問わず全額助成」と
いう方針をとってもいいわけです。その根拠が明確であれば。

 記事を読む限り、市のコメントにはそういった明確な目的が感じられ
ません。
 そういった、市の「感覚の鈍さ」が問題なのに、これでは単に「市の
職員ばっかりずるいなあ」という感想で終わってしまいます。

 せっかくいい問題提起になるのに、もったいないなあと感じました。

 そう言えば、道議会議員が「自民党を批判するような記事を高校の
授業で使うなんてケシカラン」と道教委に言い、また道教委が軟弱な
コメントを出したような事件があったような気がします。
 でも、一つの新聞社の記事だって、こんなふうにいろんな視点で考察
する事ができるんだから、何にも問題はないじゃない、と思います。





Posted by がばめん太 at 07:41 | 自治、協働、参加 | この記事のURL | コメント(0)
学校給食展覧会(H19.3.4)その4 [2009年10月28日(Wed)]

さらに前回の続きです。

 今回も、学校給食を支える方々をご紹介しましょう。

 その前に...



 これは、今の学校給食です。
 牛乳、黒糖パン、メンチカツ?、中華コーンスープ、ぶどうゼリーです。


 さて、今回は展覧会に参加してくださった厨房機器メーカーをご案内しましょう。
 
 展示会のように、直接売り上げにつながるものではないのに、機械や食器等を展示してくださっています。
 各メーカーのみなさんの、「子供の将来に関わる仕事をしているのだ」というプライドを感じます。

 紹介は、五十音順で。



 AIHO(アイホー)さんです。




 タニコーさん。




 中西製作所さん。



 日本調理機さん。


 この写真だけじゃ分からないですが、それぞれに個性があり、技術を競い合ってらっしゃるのです。

 私たちは、この後も、メーカの方にいろいろ教えてもらいました。
 それは、私たちの作った提案に生きています。
 (提案は、このブログでも紹介済みです)

 
 この展示会には沢山の来場者がありましたが、そういうお互いの「本気の思い」が相乗効果を生んだ様に思えるのです。


 続きますよ!!
学校給食展覧会(H19.3.4)その3 [2009年10月27日(Tue)]

またまた、前回の続きです。

 学校給食は、給食センターだけでなく、さまざまな人たちによって支えられています。



ごはん上の写真は、給食のご飯を作ってくださっている、苫小牧の 千葉海産さん です。
 この展覧会のために、炊飯の流れを説明した展示物を作ってくださいました。
 また、秋鮭のシーズンになると、千葉海産さんが作ったサケフライ(衣付けまで。揚げるのはセンター)が出ますが、普通の時の大手の作った既製品と違い、とても美味しいと評判です。

 
 


食パンパンを作ってくださっている、石狩の 平山製菓さん です。
 こちらもこのために展示物を作ってくださいました。
 他の自治体の給食パンも作っていて、真面目さが伝わってきます。
 展示会場では「そんなに、大丈夫?!」と思うくらい、試食用のパン(実際の給食サイズ!)を配ってらっしゃいました。




おでんこちらは、副菜となる揚げ物やデザート等を納品している ヤマツさん です。
 実際に給食に出ているものを、会社(試食用の部屋があるそうです)で揚げて、保温して持ってきてくださいました。
 ちゃんと試食用に食べ易くカットして、丁寧に説明してくださいましたよ。


ソフトクリームこの他にも、あいにく写真が無かったのですが、前々回のページで紹介したゲームの景品として、 北海道給食資材さん が、副食(「おたのしみ」みたいなもの。小袋の紅いもスナックとか小魚アーモンドとか)を提供してくださいました。


 この給食展覧会に参加してくださったのは、学校給食に関係する企業の中でも一部の方ですが、みなさんに共通して

 星2「学校給食に関わっているという責任=誇り」

 というものを感じました。
 (ミートホープみたいのが出てくる事もありますが)


 ウインクでは、まだまだ続きます!
学校給食展覧会(H19.3.4)その2 [2009年10月26日(Mon)]

 前回の続きです。



 テトラパックの牛乳です。(たたみ方も決まってましたね)
 6Pチーズ、リンゴ、丸もち2つ。
 肉うどん。(一部では、つゆを吸って膨らんだちくわが肉の存在を消し去るので、
 ちくわうどん
 とも、呼ばれています。
 麺類は、個別にパックされており、それを各自温かいつゆに浸して食べます。
 いっぺんに麺を入れると当然溢れます。
 給食調理室が学校にあった方は、ビックリでしょ。
 この頃は、もう麺が保温されていたと思いますが、私の頃は冷たいままだったので、これをつゆに入れると今で言う「冷やかけうどん、そば」「山形の冷やしラーメン」状態になりました。
 お陰で、大人になってからも、札幌競馬場うまの立ち食いソバコーナーで食べる夏季限定メニュー「冷やしそば」を美味しく食べる事ができました。
 (勝ってりゃ、違うもの食うんだけどさふくろ
 そして、生のリンゴ。
 この献立は平成元年のものですが、S63に苫小牧の学校給食で冷やし中華の具による集団食中毒事件青ざめが起き、その後しばらくして全国でO157事件が起きた事もあり、苫小牧の給食には生野菜や果物(缶詰、皮を剥くみかん以外)は全く出なくなりました。NG
 ついでに言うと、冷やし中華は幻のメニューになりました。涙ぽろり




 これは、苫小牧のパン屋三星が誇るシャーベットパン(と言っても、白いのはバタークリーム)と白身魚フライ、ワンタンスープ、牛乳です。
 ワンタンスープは、実際よりずっと美味そうです。(展示なので味付けはしてませんが)
 そりゃそうで、できあがってから食缶に入れて食べるまでに40分くらいもそのままじゃ、具がくたくたドロドロになりますわ。
 ちなみに、シャーベットパンは、私の記憶では9年間に一度出たきりのような気がします。
 それから、今の給食のパンは石狩の平山製菓さんが作ってらっしゃいます。

 


 これは、苫小牧市博物館からお借りした、苫小牧で給食が始まった頃に使っていた食器のセットです。
 先割れスプーンでなく、レンゲだったんですね。
 ミルクポットには、脱脂粉乳だったのでしょう、多分。
 
 ちょっとまじめに学校給食の事を考えてみましょう。
 苫小牧市には2つの学校給食センターがあり、10000と7000食の調理能力を持っています。
 そのうち、10000食の方は建替えることになり、施設の内容を検討されています。
 PTAと一般市民との議論なしで。

 この計画が発表された平成18年、ぱくぱく給食プロジェクトのメンバーは、現在の状況や今後の予定等の質問や、これから市民(自分たちだけでなく)と一緒に考えていって欲しいことなどを学校教育部長に話しに行きました。
 そこで、当時の第1給食センターのトップと次の管理職の発言は
 「新しいセンターができる時には私はいない」
 「一日3食のうちの1食のことですよ」

 戦後の学校給食のスタートは、アメリカの豊富な小麦粉と脱脂粉乳の提供です。食パン
 子供のうちに慣れ親しんだ食べ物は、ずっと影響を受けます。
 給食を例に出さずとも、自分を振り返ってみてください。
 スナック類がそうでしょう?
 駄菓子だって、今原材料名を読んだら子供に食べさせたいとは思いませんよ。せいぜい、20年に1回ならいいかなと思うくらいです。(成人してるって)
 でも、自分は「なんか美味しいんだよなー」って思うでしょう。カツとかチューブチョコとかさくらんぼもちとか。
 
 悲しい事に、今、さらに学校給食の子供に与える影響が大きくなっています。
 単純に言えば、家庭の食が崩壊しつつあり、しかも子供は食べた事の無いものは手をださない、だから食べ残しを防ぐために給食も子供の嗜好(コンビニ、ファストフード、ファミレス風)に合わさざるを得ない。
 要は、味覚を悪い方向へ念押ししつつある ということで、これは栄養士の献立の工夫ではどうしようもありません。

 10000食も作るセンターで、「子供が食べ物の本当のおいしさ」に気付く、食育を兼ねるようなものがつくれますかっての。

 顔1(うれしいカオ)展覧会の模様は、次に続きます
学校給食展覧会(H19.3.4) [2009年10月25日(Sun)]

 ぱくぱく給食プロジェクトは、現在、これまでの活動をまとめたレポートを作成中です。

 このブログではしばらくの間、以前「ぷかりはらっぱ」のブログで公開していた、ぱく
ぱく給食プロジェクトに関する情報を再度掲載して行こうと思います。

 まずは、平成19年3月4日に行った「学校給食展覧会」の様子から。


 懐かしいでしょ!
 
 写真は、昭和47年頃の苫小牧の学校給食のメニューを再現したものです。
 豆パン、フルーツポンチ、ビンの牛乳、先割れスプーンでしたね。
 


 会場入り口の看板です。
 レトロな感じが素敵で、イメージにぴったりです。
 会場の 苫小牧駅前プラザegao さんが作ってくれました。

 展覧会会場では、楽しいイベントも行われました。

 すくえ!タイムお玉あせあせ(飛び散る汗)



 これは、実際に調理場で調理釜から食缶に温食をよそうときに使う大きなお玉を
使って、どっちが早くタライから食缶に水を移すか競うものです。
 私は会場で司会をしましたが、このお玉で水をすくうのはとても重くて、調理員さんの
大変さが分かりましたよ。(多くの人が腰痛持ちだそうです)

 スプーン早差しグランプリ!ダッシュ



 実際に使っているスプーンとスプーン指しを使って、40本のスプーンを誰が一番早く
スプーン差しに通し終わるか競います。
 ちゃんと向きも揃えなくちゃならないので、コツがあるようです。
 子供達も、スタートの前にいろいろ作戦を練ってました。

 まだまだ、盛り沢山の内容でした。