これからの学校給食1 [2009年02月26日(Thu)]
「学校給食が教育の一環である」という考え方には、私た
ちも賛同します。 ですが、学校給食の目的は当初とは大きく変わって来た というのが私たちの考え方です。 学校給食の当初の目的は、 「どの子にも均等に栄養を確保する」ということでした。 しかし、今は 「健康、他者や自然など自分と周囲の関係性を学ぶ」 ということに変わってきていると思います。 このことをもう少し詳しく言うと、 給食を食べることをとおして、 食べ物がうやって生まれるか、 どこで生まれるか、 誰が生み出すか、 どういう環境で生まれるか、 誰が届けるか、 誰が調理するのか、 その人達や環境と自分はどういう関係にあるのか、 (環境は風土とも言い換えられます) などを学ぶということです。 この変化には時代背景の変化があります。 当初は、国全体の食料状況が悪い中で子ども達の健康 を守るということがありました。 今は、食べ物があり余る中でこそ生まれてくる問題(生 産現場との乖離、食事の重要性を家庭で教えられない など)に対応するということに変わりました。 しかも、その中には食物アレルギーという問題も含まれ ています。 過去は、貧しいながらも家庭や社会全体で食べることの 大切さを教えられたので、学校給食はカロリーや栄養素に 気をつければ良かった。 したがって、一度に同じものを大量に作るというシステム でも通用しました。 しかし、今では、そのシステムでは通用しません。 新しいシステムを創り出さなくてはならないというのが、 私たちの考え方でした。 次回は、私たちが市教委に提出した給食センター建替え に関する第一案(2006年11月)を紹介します。 |