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二本松市の今 最終回 [2012年05月17日(Thu)]

 二本松の人達と話した中で、

これまでの5回の中では書ききれなかった、

心に残ったことを記します。


 一時避難で行った先で交流会を開くのはとても有意義なことだそうです。

 お母さんたちも、日常では言えない、

心の中にたまっていた感情を言葉にして出すことで

負担が軽くなるのだそうです。

 また、受入れた方も、

被災地の現状を直接知ることができます。

 ただ、気をつけなければならないことは、

受けれた方の参加者の中には、

正義感からでしょうか、

「どうしてそんなところに暮らしているの?子どもがいるのに」

などど言う人がまれにいるそうです。

 別に居たくているわけじゃなく、

いろんな事情があって悩みながらそこで暮らしているわけです。

 そういう風に言われると、

開かれた心がまた閉じてしまうそうです。


 脱(反)原発派も原発推進派も、

自分の主張に都合の悪いことを隠そうとするのは同じ。

 そうですね。そう思います。

 自分にも覚えがあります。


 原発事故後にいろんな団体が生まれましたね。

 TEAM二本松にも、いろんなところから接触されるそうですが、

「実際に会ってみないと分らない」そうです。

 私にはそういう経験はないですが、

なんとなく理解できます。


 二本松は家具のまちでもあります。
kagutakedasaka.png
 お世話になった真行寺も酒蔵の大七も、

何百年の歴史があります。

 脈々と息づく文化が。

 
 もし、泊原発で事故があったら、

周りの市町村からはあっという間に人が居なくなるでしょう。

 残る人がいても福島県ほどは残らないでしょう。

 
 歴史の違いなのだと思います。

 

 大事なことを忘れていました。


「二本松から離れるのも離れないのも、どちらも間違いではないと思う」

otera.png

 そう思います。
Posted by がばめん太 at 06:02 | 自治、協働、参加 | この記事のURL | コメント(0)
自治体が学校給食から完全撤退する日 [2012年05月17日(Thu)]

 苫小牧市を例に考えてみましょう。

 給食費は食材購入にのみ充てられ、

1食当たり小学校で211円、中学校で252円でした。

 人件費、維持管理費などは別に200円くらいで、

それは市の予算から出ています。
(16日のブログ参照)


 例えばスーパーで売られている弁当、

280円とか300円とかのものがあり、みかけは問題ありません。

 現実に、給食の単価と同じような価格で一般に売られています。 

 以前は、「こんな価格で食事を提供できないよね。給食って貴重だよね」

というのが定説でしたが、今は、そうではないのです。

 人件費、維持管理費などを含まれれば給食の単価は400円を超えるわけだし。


 実際に、250円〜300円の単価で

給食の提供を請け負う企業が表れるでしょうか?

 私は充分に可能性があると思います。

 それには「食材購入も全て任せる」という条件がありますが、

その条件は市の割り切り一つで充分にクリアできると言うことは

前回、前々回のブログで書いて来ました。


 給食は、春、夏、冬休みがあるとはいえ、

売れ残りを心配することもなく、

安定して販売することができるものです。

 また、この規模の給食に対応することのできる企業なら、

独自の食材調達ルートも持っているでしょうから、

調理員だけを派遣するような現在の形より、

食材購入も任せてくれた方が利益を上げる要素が増えます。
(例えば、調理はA社が請け負い、そこが収支トントンにしかならなくても、食材を納品する会社Bがグループ企業なら、そっちで利益を上げることができるのです)

 肝心の設備も、

一度に9000,5000食を作れる設備を自分で用意することも無く

借りて使えるということになれば、十分なのではないでしょうか。


 では、市が学校給食を全て民間に任せると決断したとき、

どのように市民、学校、議会を説得するでしょうか。


 市民に対しては、

その企業が示した単価が例えば少し高い300円であっても、

人件費、維持管理費等にかかっている税金で負担している費用を示して

「これは税金で今まで払ってましたが、この分がなくなるのです」

ということを強くアピールするでしょう。

 全面撤退なら給食費を集める手間もなくなるのも魅力です。


 学校は、そもそもよく分ってないから問題になりません。


 議会は、「安全が守られるなら」とだけ言い、賛成するでしょう。

 だって、自分の子が給食を食べてるという世代の議員は圧倒的に少ないし、

男ばっかりだし。

 調理部門の民間委託に反対しなかったわけだから、

全面撤退に反対する理由もないでしょう。


 あくまでも仮定の一つでしかありませんが、

全く可能性がないことではありません。

 
 実際、調理部門の民間委託の話は、ずーっと前にも一度ありました。

 その時は、反対の声が強く撤回されましたが、今回はほぼすんなりです。

 こんなふうに社会は変わって行くのです。


 苫小牧市が給食から撤退することがあるとすれば、

第1センターの民間委託の実績がある程度固まって、

第2センターの建替えが本格的に議論される頃だと

私は思います。


 さて、では自治体が給食から全面撤退することに問題は無いのか?

 私はあると思っています。

 次回は、そのことについて考えます。
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