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記事を再公開します [2021年04月19日(Mon)]

 先日、ある方から「ぱくぱく給食プロジェクト(以下 ぱく2)」について話が聞きたいと連絡がありました。

 苫小牧市では、新第2給食センターの建築が進んでおり、その関連かもしれませんね。

 それで、その活動の記録を再度公開することにしました。
 合わせて、「学校給食のこれから」という記事も再公開します。.

 ぱく2は、第1給食センターの建て替え計画の時に生まれたグループでした。
 
 市民参加・自治の基本形を示したものでもありました。

 そういう視点で読んでいただいても面白いと思います。

 
ありがとう [2009年12月20日(Sun)]

 ぱくぱく給食プロジェクトの報告会は、

20人くらいの方に参加していただき、

無事に終了しました。

 私達の報告、

市の自治推進課の方の市民参加条例についての説明、

そして、私達の市民提案制度によって

「変わる市民、変わる市役所」をテーマにした

シミュレーション(寸劇顔1(うれしいカオ)

その後の質疑でも、活発に質問や意見が出て、

そして、市の担当の方の素直な意見もあって、

充実した報告会になりました。

 4年に渡る活動でしたが、

市民意見交換会も

親子式の給食センターはもちろん、

市内4カ所に分割してセンタ−を建てる案も

実現しませんでしたが、

私達も、きちんと調べて、

そして同志がいれば、

充分な「提案」を作る事ができるということが分かりました。

 
 それにしても4年間とは、

すごーーーーく、長かったので、

とりあえずこれでぱくぱく給食プロジェクトの活動は

終えたいと思います。

 今後の事は、とりあえず休んでからのこと。

 このブログは、

これからもしばらくは給食関係の事について

載せて行きたいと思います。

 では、みなさんありがとうございました。


 そうそう、

 会場で配布した報告書は、

一冊200円(送料負担お願いします)でお分けしています。
報告会開催のお知らせ [2009年12月04日(Fri)]

 ぱくぱく給食プロジェクトの活動も3年半になりました。

 このたび、プロジェクトでは3年半の活動をまとめた

報告書を作成しました。

 この報告書は、市教委とのやりとりを生々しく記録し、

プロジェクトが作った提案書や、

質問書に対する市教委の回答など、

自治、市民活動、行政研究等に

とても役立つものになったと思っています。

 この報告会を、下の案内のとおり行います。


当日は、シミュレーション(寸劇かもしれないほえー)を駆使して、

市民が政策をつくることについても考えたいと思っています。

 ぜひ、ぜひ、いらしてください。

 お待ちしています。

チラシはこちら ↓
作って食べよう!学校給食2(H20.4.5) [2009年11月05日(Thu)]

 平成20年4月5日に行われた

 「作って食べよう!学校給食パート2」の紹介です。

 就学前のお子さんをつれたお母さん等、多くの人達で盛り
上がりました。

 給食の献立表からいくつかを選抜し、給食センターの栄養士
さんに、必要な食材を教わって自分たちで作ってみます。


 調味料等、同じものが手に入るわけではないので、まったく
同じ味になるわけではありませんが、みんな「美味しいね!」
とニコニコ顔でした。

 給食のメニューって、できたててあれば、

 かなり美味しいんですね。

 


 その美味しいはずの献立が、

 毎日大量の食べ残しが出ているという事実。

 給食センターは、それを「堆肥化してリサイクルする」

 そしてそれを

 「こども達への環境教育に役立てる」

 といっていますが、

 残さないような給食を提供する工夫が

 先じゃないかなあと思います。

 結局は「残しても堆肥になるからいいじゃん」ってことにしか
ならないでしょう。

 食べ残しへの指摘については、 市教委は「調理場の限界」「子供
立ちの嗜好性」を理由にしてきましたが、新しい給食センターを建て
替えるための作業を見ていると、

 組織として工夫する努力の無さ が

 一番の原因ではないか、と思えて来ます。

 個々を見れば、きっと栄養士にも調理員にも現在の
問題をきちんととらえ、改善したいと思っている人達が
いるのだと思います。。
 
 でも、それをさせない見えないプレッシャーと慣習が組織にあるんだ
ろうなあ、と思えるのです。




 何の打ち合わせも無いまま、当日参加してくださった
元調理員のYさん、お世話になりました。

 現職の方達も、あんなふうに、経験を普通に話してく
だされば、市民とセンターの関係も近くなって、お互い
の誤解を知り、もっと良い方法を一緒に捜す事ができる
のに、と思いました。
学校給食展覧会(H19.3.4)その6 [2009年11月02日(Mon)]

 学校給食展覧会の記事が、もう一つありました。

 給食メニュー再現の写真の最後は、ラーメンの写真にしましょう。

 海鮮塩ラーメン、とまじゃがコロッケ、プリン、牛乳です。
 とまじゃがコロッケとは、とても美味しい苫小牧の銘柄豚「B1トンチャン」のひき肉を胆振のジャガイモに混ぜ、それにハスカップ果汁を加えたコロッケです。

 
 展覧会では、私たちがこれまで調べた内容も展示しました。


 これは学校給食にかかる経費。


 学校給食に関する意識調査。(件数は多くないけど)


 市への質問書。


 学校給食の理想型。

 この他、複数の厨房機器メーカーへの取材、メンバーそれぞれの学習等(法的な事も)も重ねて来たのです。
 

 そして、ぱく2の提案の最終型は、

 1場複数献立方式 です。

 本当は、一つの学校に調理場があり、そこで2カ所の学校分の給食を作るという親子方式や、市内に4カ所くらいのセンターを作る方式を実現したいのですが、叶えられませんでした。

 そこで、最後の案として出したのが、この方式です。

 一カ所のセンターで、4種類の献立を作る、そういう方法です。
作って食べよう!学校給食(H18.2) [2009年10月30日(Fri)]

 



 写真は、平成18年2月に行われた「つくって食べよう!学校給食」の模様です。
 4〜6才の子供たちとおかあさん、「懐かしー!」と参加した大学生などで、とても楽しく盛り上がりながら作って、そしていただきました。
 
 メニューは、以下の通りです。
 ごはん吉野汁、ごはん、いかリング、焼きプリン(市販品)
 ごはんわかめごはん、あさり味噌汁、豚肉塩炒め
 ごはんポークカレー、冷凍みかん(知り合いに急速冷凍してもらいました)

 調味料は、給食と同じものは手に入りませんが、給食センターの栄養士さんからレシピをもらい、それに合わせて材料を用意し、手順も同じくしました。
 家庭とは違う調理手順やあさり汁に粉末だし(化学調味料は少なめ)を加える事等、違いに驚きながらも楽しく作る事ができました。

学校給食展覧会(H19.3.4)その5 [2009年10月29日(Thu)]



 これは、現在の給食で、麦飯、牛乳、吉野汁、鮭フライですね。
 この鮭フライは、苫小牧の前浜で獲れたもので、衣付けも地元の水産加工会社が行ったものです。
 切るのも衣付けも手作業なので、家庭で作る様に美味しかったです。



 これは、道東の置戸町の学校給食で実際に使っている食器です。左は、町の特産「オケクラフト」の食器ですね。
 置戸町と苫小牧は人口が違いすぎますが、それでも、法や慣例に対し、地域の理解を得つつ「子供達の将来」のために自治体として判断、実行して行く姿勢は、本来の自治体のありようが示されていると思います。
 大切なのは、自ら環境を変えようとし、「思い」を外部の人たちとも連携しながら進めようとする姿勢です。

 置戸町学校給食のページ

 


 展覧会には、清水小学校も参加してくださいました。
 清水小は食育にも熱心で、写真は、苫小牧のシンボルである樽前山(頂上にドームがある)をイメージしたパンのアイデアです。
 清水小は、苫小牧の銘柄豚「B1トンちゃん」(美味い肉なんですよ!!)と元は自生していた「ハスカップ」という木の実の果汁を使った「とまじゃがコロッケ」を開発し、給食のメニューに採用される等してるんですよ。



 これは、コープさっぽろさんです。
 食べ物の安全安心やこどもたちの未来についての「思い」は、生協の組合員の方々とも共通していますよね。


 
 そして、JAとまこまい広域農協さんです。
 地産地消
は、もともと身土不二という言葉(要するに自分が住んでいるところで穫れるものを食べるのが、健康の基本ということ)が原点です。
 

 この展覧会について、給食センターのある栄養士さんはこう言っていたそうです。

 「これって、本当はセンターがやることだよね」


 その方が、「市民がここまで真剣になってくれているのに、自分たちは...」と思って言ったのか「私たちの領分にまで出しゃばって」と思って言ったのかは分かりません。

 しかし、そのとおり、給食センターの建替えがある事を踏まえれば、
 市民の関心を高めるために、

 給食センターがやってもいいこと

 だと思います。

 栄養士の良心から出た言葉であれば、それが実現しない、良心でなくても誰かがそれをしようと言い出さない、給食センターという組織には、かなり深刻な問題がある様に感じます。
学校給食展覧会(H19.3.4)その4 [2009年10月28日(Wed)]

さらに前回の続きです。

 今回も、学校給食を支える方々をご紹介しましょう。

 その前に...



 これは、今の学校給食です。
 牛乳、黒糖パン、メンチカツ?、中華コーンスープ、ぶどうゼリーです。


 さて、今回は展覧会に参加してくださった厨房機器メーカーをご案内しましょう。
 
 展示会のように、直接売り上げにつながるものではないのに、機械や食器等を展示してくださっています。
 各メーカーのみなさんの、「子供の将来に関わる仕事をしているのだ」というプライドを感じます。

 紹介は、五十音順で。



 AIHO(アイホー)さんです。




 タニコーさん。




 中西製作所さん。



 日本調理機さん。


 この写真だけじゃ分からないですが、それぞれに個性があり、技術を競い合ってらっしゃるのです。

 私たちは、この後も、メーカの方にいろいろ教えてもらいました。
 それは、私たちの作った提案に生きています。
 (提案は、このブログでも紹介済みです)

 
 この展示会には沢山の来場者がありましたが、そういうお互いの「本気の思い」が相乗効果を生んだ様に思えるのです。


 続きますよ!!
学校給食展覧会(H19.3.4)その3 [2009年10月27日(Tue)]

またまた、前回の続きです。

 学校給食は、給食センターだけでなく、さまざまな人たちによって支えられています。



ごはん上の写真は、給食のご飯を作ってくださっている、苫小牧の 千葉海産さん です。
 この展覧会のために、炊飯の流れを説明した展示物を作ってくださいました。
 また、秋鮭のシーズンになると、千葉海産さんが作ったサケフライ(衣付けまで。揚げるのはセンター)が出ますが、普通の時の大手の作った既製品と違い、とても美味しいと評判です。

 
 


食パンパンを作ってくださっている、石狩の 平山製菓さん です。
 こちらもこのために展示物を作ってくださいました。
 他の自治体の給食パンも作っていて、真面目さが伝わってきます。
 展示会場では「そんなに、大丈夫?!」と思うくらい、試食用のパン(実際の給食サイズ!)を配ってらっしゃいました。




おでんこちらは、副菜となる揚げ物やデザート等を納品している ヤマツさん です。
 実際に給食に出ているものを、会社(試食用の部屋があるそうです)で揚げて、保温して持ってきてくださいました。
 ちゃんと試食用に食べ易くカットして、丁寧に説明してくださいましたよ。


ソフトクリームこの他にも、あいにく写真が無かったのですが、前々回のページで紹介したゲームの景品として、 北海道給食資材さん が、副食(「おたのしみ」みたいなもの。小袋の紅いもスナックとか小魚アーモンドとか)を提供してくださいました。


 この給食展覧会に参加してくださったのは、学校給食に関係する企業の中でも一部の方ですが、みなさんに共通して

 星2「学校給食に関わっているという責任=誇り」

 というものを感じました。
 (ミートホープみたいのが出てくる事もありますが)


 ウインクでは、まだまだ続きます!
学校給食展覧会(H19.3.4)その2 [2009年10月26日(Mon)]

 前回の続きです。



 テトラパックの牛乳です。(たたみ方も決まってましたね)
 6Pチーズ、リンゴ、丸もち2つ。
 肉うどん。(一部では、つゆを吸って膨らんだちくわが肉の存在を消し去るので、
 ちくわうどん
 とも、呼ばれています。
 麺類は、個別にパックされており、それを各自温かいつゆに浸して食べます。
 いっぺんに麺を入れると当然溢れます。
 給食調理室が学校にあった方は、ビックリでしょ。
 この頃は、もう麺が保温されていたと思いますが、私の頃は冷たいままだったので、これをつゆに入れると今で言う「冷やかけうどん、そば」「山形の冷やしラーメン」状態になりました。
 お陰で、大人になってからも、札幌競馬場うまの立ち食いソバコーナーで食べる夏季限定メニュー「冷やしそば」を美味しく食べる事ができました。
 (勝ってりゃ、違うもの食うんだけどさふくろ
 そして、生のリンゴ。
 この献立は平成元年のものですが、S63に苫小牧の学校給食で冷やし中華の具による集団食中毒事件青ざめが起き、その後しばらくして全国でO157事件が起きた事もあり、苫小牧の給食には生野菜や果物(缶詰、皮を剥くみかん以外)は全く出なくなりました。NG
 ついでに言うと、冷やし中華は幻のメニューになりました。涙ぽろり




 これは、苫小牧のパン屋三星が誇るシャーベットパン(と言っても、白いのはバタークリーム)と白身魚フライ、ワンタンスープ、牛乳です。
 ワンタンスープは、実際よりずっと美味そうです。(展示なので味付けはしてませんが)
 そりゃそうで、できあがってから食缶に入れて食べるまでに40分くらいもそのままじゃ、具がくたくたドロドロになりますわ。
 ちなみに、シャーベットパンは、私の記憶では9年間に一度出たきりのような気がします。
 それから、今の給食のパンは石狩の平山製菓さんが作ってらっしゃいます。

 


 これは、苫小牧市博物館からお借りした、苫小牧で給食が始まった頃に使っていた食器のセットです。
 先割れスプーンでなく、レンゲだったんですね。
 ミルクポットには、脱脂粉乳だったのでしょう、多分。
 
 ちょっとまじめに学校給食の事を考えてみましょう。
 苫小牧市には2つの学校給食センターがあり、10000と7000食の調理能力を持っています。
 そのうち、10000食の方は建替えることになり、施設の内容を検討されています。
 PTAと一般市民との議論なしで。

 この計画が発表された平成18年、ぱくぱく給食プロジェクトのメンバーは、現在の状況や今後の予定等の質問や、これから市民(自分たちだけでなく)と一緒に考えていって欲しいことなどを学校教育部長に話しに行きました。
 そこで、当時の第1給食センターのトップと次の管理職の発言は
 「新しいセンターができる時には私はいない」
 「一日3食のうちの1食のことですよ」

 戦後の学校給食のスタートは、アメリカの豊富な小麦粉と脱脂粉乳の提供です。食パン
 子供のうちに慣れ親しんだ食べ物は、ずっと影響を受けます。
 給食を例に出さずとも、自分を振り返ってみてください。
 スナック類がそうでしょう?
 駄菓子だって、今原材料名を読んだら子供に食べさせたいとは思いませんよ。せいぜい、20年に1回ならいいかなと思うくらいです。(成人してるって)
 でも、自分は「なんか美味しいんだよなー」って思うでしょう。カツとかチューブチョコとかさくらんぼもちとか。
 
 悲しい事に、今、さらに学校給食の子供に与える影響が大きくなっています。
 単純に言えば、家庭の食が崩壊しつつあり、しかも子供は食べた事の無いものは手をださない、だから食べ残しを防ぐために給食も子供の嗜好(コンビニ、ファストフード、ファミレス風)に合わさざるを得ない。
 要は、味覚を悪い方向へ念押ししつつある ということで、これは栄養士の献立の工夫ではどうしようもありません。

 10000食も作るセンターで、「子供が食べ物の本当のおいしさ」に気付く、食育を兼ねるようなものがつくれますかっての。

 顔1(うれしいカオ)展覧会の模様は、次に続きます
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