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カフェまーなび第6回目の様子 その3 [2011年05月31日(Tue)]

 護憲派は、どの条文も変えちゃ行けないという人達ばかりでなく、

条文によっては改正すべきという人も沢山います。

 憲法改正は、主義主張に政治経済などのいろいろな思惑が絡み、

様々な要素が付け加えられ、

そもそもの問題が見えないようにイメージが固められていると感じます。


 そこで、最後にもう一度、

9条を含め、憲法改正に関する考え方をシンプルに整理してみたいと思います。


 一つ目は、「憲法の目的」はなんだったか。

 憲法は、国民のために政府など権力者の行動を拘束するものでした。

 二つ目は、「私たちにとっての憲法の位置づけ」はなんだったか。

 憲法は、国民の理想を示すものでした。

 三つ目は、憲法制定後の時間の経過を考えることです。

 私たちは、国内での殺し合いをやめてから400年くらいしか経っていません。

 さらに言えば、チョンマゲをやめてから140年くらいしか経っていません。

 戦後から66年。

 この年数が、理想を修正すると決めるのに十分な時間が経過したととらえるか、

それとも長い道のりの途中ととらえるのか、

憲法を考える上でのベースになると思います。

 四つ目は、世代のつながりです。

 終戦時に生きていた先輩達の多くが何を考え、

それを受けて、

私たちは次の世代にどんな社会(世界)を贈るべきか、

それをしっかりと考えるべきだと思うのです。

 


 さて、この日は被災地支援イベント「吞んボラ(呑んでボランティア)」も行いました。

 参加者は少なかったですが、

マスターがこんなのも作ってくれ...

 何??


 え?


 うわ!!

 まぐろ頭の塩包み焼き...ここって喫茶店だよね?

 美味しくいただきました!


 お酒は、福島県伊吹町の大木代吉本店の「自然郷」

このたびの震災で被災されましたが、大丈夫とのこと。

 おいしいお酒でしたーーー。

 義援金額はのちほどお知らせします。
Posted by がばめん太 at 05:18 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
カフェまーなび第6回目の様子 その2 [2011年05月30日(Mon)]

 23日から約1週間、宮城県山元町などへ

被災地支援のボランティアに行ってました。

 その報告は、次々回から行うとして...

カフェまーなび第6回目の様子の続きです。


 さて、なぜ憲法を改正しようとする動きと、

それを阻止しようとする動きがあるのか。


 憲法を改正しようとする動き、

それは1950年の朝鮮戦争時に自衛隊(当時は警察予備隊)が発足してから始まった、

と考えていいでしょう。

 そもそもの議論、そして問題の根拠はこうです。

 「戦争を放棄し、武力を持たないと謳う憲法9条に違反している」

 これに対し、政府はこう言います。

 「軍隊とはどういうものかということについて明確な定義はないが、自衛隊は他国から攻められた時に応戦するのみの存在で、そのための戦力しか持たないから、一般で言う軍隊に相当しないので憲法に違反していない」

 さて、これをどうとらえるか。

 9条を素直に読めば「戦争放棄、軍隊は持たない」です。

 国連憲章で国の自衛権が認められていますが、

日本国憲法の制定の方が早く、

「新しい憲法のはなし」の中でも「世界に先駆けてこの理想を掲げた」というようなことを言っていますから、

 憲法では、

おそらく自衛権のための軍隊を含めて「一切持たない」ということを考えているのだと思います。

 ということは、政府の見解はかなり無理があり、

「違反」と考えるのが順当ですね。


 だから、純粋な議論は、

改正しようとする人達(以降「改憲派」)の主張は、

「現実が憲法に違反している。だが、社会情勢から軍事力を一切持たないわけにはいかないから現実に合わせて9条を改正して、日本が軍事力を持つこととそれがどういうものかを明確にしよう」

ということになり、

改正しないという人達(以降「護憲派」)の主張は、

「現実が憲法に違反している。だが、理想は捨てるべきでないから、9条は変えないで現実を理想に近づけよう」

ということになるのですが...。

 そもそもの議論は、

こんなふうに「国のあり方、将来像」の議論なのに、

改憲派の方はこれにいろんな違憲がくっつきます。

 佐々木さんのお話では、

例えば、経済界は改憲志向ですが、

その理由は、

海外で武力を行使できる軍隊を作ることで海外に進出した企業の利権を守り、

武器の国内国外販路を拡大するという目的があるそうです。

 ただ、これは表に出ること無く、

先に述べたそもそも論や海賊対策、

後述する「お仕着せ憲法論」で包まれています。


 その「お仕着せ憲法論」とは、

「アメリカに占領されていた時にアメリカに押し付けられた憲法だから、あらためて日本人が憲法を作ろう」というものです。

 これについて佐々木さんは、

「諸説あるけど、アメリカと日本が議論して作ったというのが順当なところ。でも大事なのは、誰が作ったか、ではなく内容でしょ」

同感です。


 それにしても、そもそもの議論に比べて、

他の2つはあまりにもスケールが小さい。

 「お仕着せ憲法論」はむろんのこと、

海外に進出した企業の権益が、国家の権益に重なることがあっても

それが全てになることはない。

 ましてや企業活動に、国民の命や税金を投げ出すことはない。

 だって、企業の平均寿命は20〜30年、
(小さい企業も入れれば40年くらいになる)

絶好調の期間は10年くらいで、

あとはいずれ他の(または他国の)企業に代わられるのです。

 次回へ続く。
Posted by がばめん太 at 11:35 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
カフェまーなび第6回目の様子 [2011年05月22日(Sun)]

 カフェまーなび第6回目は、

苫小牧九条の会事務局長の佐々木功さんをお招きして、

「刷込みからの脱出〜子ども達の未来のために」と題して行いました。

 ちょっと抽象的すぎるタイトルだったかなあ...。

 内容は...

戦後から今まで、いろいろな社会の問題があり、

解決されたのもあればいまだに議論が続いているものもあります。

 いまだに続いているものは、

半ば日常化して重要性が見失われたり(例えば交通事故)、

固定化されたイメージが刷り込まれ、

そもそもが見失われてしまったものもあります。


 今回は「憲法」を題材に、

刷り込みを取り除き、そもそもを確認して、

問題を議論することにチャレンジしてみました。


 そもそも、憲法の目的は何でしょう?

 この問いに、中学1年生の参加者は、

「国をまとめるもの」と答えてくれました。

 それに佐々木さんが付け足します。

「国の権力を持つ人が身勝手な振る舞いをしないように、そのルールを示したもの。国民を縛り付けるものではない」


 私(左)が持っているフリップは、日本国憲法発布時に中学校に配られた「新しい憲法」という副読本の1ページを拡大したもの。佐々木さん(右)が持っているのがその副読本(復刻版)。

 そのことは第99条を読むとよく分かります。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 では、国民については?

 それは、「義務」という表現ではなく、

憲法の前文で「憲法で示した理想を実現する」という誓いとして表現されています。

 ※憲法原文を読んでくださいね。


 地域の主人公(主権者)が市民であるように、

地域の集合体である国の主人公は国民です。

 例えば、学校の1クラス程度であれば、

その中で起きた問題を直接皆で話し合って解決することができ、

それぞれが役割を同時又は交代で担うことができますが、

大きな組織になるとそれは不可能です。

 だから、みんなの代表(議員)を選んで議論をしてもらったり、

代わりに専門で仕事をしてもらったり(公務員)するわけです。

 だから、彼らにはそれなりの権限(権力)を持つことになりますが、

それはそもそも市民(国民)が預けたもの、

だから彼らが権力を振り回したりしないように、

その目標やルールを示す必要がある、

それが憲法なのです。

 決して、今はやりの言葉で言えば「上から目線」で、

「国民のモラルや行いを統制すること」を盛り込むものではないのです。

 違う言い方をすれば、

国民には議員や公務員に権限を預けた者としての責任が
(求めた者としての責任が)

初めからあるということになります。


 さて、では、なぜ憲法を改正しようとする動きと、

それを阻止しようとする動きがあるのか?

 ...それは次回。
Posted by がばめん太 at 07:20 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
第5回目の様子 その4 [2011年04月06日(Wed)]

 なんだか、第5回目については他の回に比べて随分紹介記事が多いなあ...笑顔

 今、ちょっと時間に余裕できたからなんだけど笑い


 実は、第5回目の参加者は7人でした。(うちスタッフ2名)

 年度末と震災の影響でかなあ。

 でも、新しいお客さんが3名いて、嬉しかったです。

 人数が少ないせいで、

積極的にたくさん質問もありました。

 こんな感じ。



 出会い系サイトの話になった時、

参加者の男性から

「どうして急にこっちばっかり見て話してるんですか!」

という突っ込みもあったりして。笑い


 そうそう、今回用意したお酒。


 岩手の「南部美人 芳梅(ぼうばい)」


 橋本さんは辛口好きで、

私が「コレはそうとう辛いよ」と勧めても、

ことごとく「甘いしょ」というのですが、

「コレはいいね」と言ってました。


 端麗辛口ではない辛口。

 濃い口でちょっと甘めが好きな私でも、

大好きな辛口酒です。
 
Posted by がばめん太 at 06:00 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
第5回目の様子 その3 [2011年04月05日(Tue)]

 その1、その2では、ゲストの橋本さんがおっしゃったことを中心に、

私もコメントを多くしたので、それがまじった形で紹介しています。


 ここでは、橋本さんのおっしゃったことで、

一番印象に残ったことを紹介します。



 私は、橋本さんに「市民」」と「消費者」は、

どういう関係になるのか尋ねました。

 橋本さんは「消費者の4つの権利」というものを紹介し、

共通性を説明されました。

 力こぶ消費者の4つの権利
  ○安全への権利
  ○情報を与えられる権利
  ○選択する権利
  ○意見を聴かれる権利

 これは、J•F•ケネディが提唱したものだそうです。
 
 この4つの権利と自治に関する市民の権利とは共通しますよね。

  情報を与えられる権利=情報公開
  意見を聴かれる権利=市民政策提案、パブリックコメントなど
  選択する権利=選挙権

 今回のまーなびのたいとるである「買い物権」。

 これは、「選択する権利」に共通するものと

橋本さんは指摘されました。


 「自治」は「暮らし」であり、

「経済」も「暮らし」です。

 私たちは日々の暮らしの中で、

市民、消費者、選挙民...いろいろな立場に変わります。

 どう変わっても、きちんと意志を示すこと、

それが政治をコントロールすることにつながるのだと思いました。

 
 続く。
Posted by がばめん太 at 05:25 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
第5回目の様子 その2 [2011年04月03日(Sun)]

 昨日の続きです。

 後半は、TPPを話題にしながら「買い物権」を考えました。


 地産地消はすっかり定着したと概念となりました。

 今では、行政も農協も力を入れ、さまざまな取り組みがされています。

 地産地消は、消費者の商品選択が影響を与え定着したものです。

 もちろん、生産者の努力、マスコミの仕掛けも大きいですが、

消費者がそういう商品選択をしなければ成り立ちません。

 地産地消は、「買い物権」行使のいい例だと思いますが、

政府は、今、そういう小さな努力の積み重ねを

全て台無しにしようとしています。

 それがTPPへの参加です。

 TPPへの参加は、前外相の前原氏あたりがいうような、

「農業のために他の産業が犠牲になっている」ことを解決するものでしょうか。

 

 TPPの参加国は、最初は

ブルネイ、シンガポール、チリ、ニュージーランドの4カ国だけでした。

 そこにアメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、

それに日本が参加したいと意思表示したのです。

 しかしながら、参加国の全てのGDP(一国の生産力)を合わせると、

その大部分を日本とアメリカだけで占めてしまいます。

 すなわち、事実上、日本とアメリカの完全自由貿易協定なのです。

 モノだけでなく、医療、公共サービス、知的財産など、

私たちの暮らしに関わることほとんどすべてに関する自由(競争)化なのです。


 アメリカのと日本の力関係を考えたとき、

TPPに参加すれば、ほとんどをアメリカの基準に合わせることになるでしょう。

 そうすると、例えば医療制度は日本とアメリカは大きく違いますから、

日本の皆保険制度は崩壊するでしょう。

 労働も自由化ですから、海外から安い労働力が入ってくるでしょう。

 公共サービスは、もっともっと民営化です。

 アメリカの基準とは、市場原理主義ですから、

金のある者が一層勝ち、金のない者が一層負ける社会です。

 オバマ大統領は、

「FTA(TPPも)を利用して輸出を5年間で2倍にする」

「アメリカ経済のために、世界に市場開放を求める」

と言っているそうです。

 アメリカの主な輸出物は農産品です。

 アメリカは、食料をおさえれば(肥料、飼料も含みます)、

その国を支配できると明言しています。

 さて、その対象はどの国でしょう。

 このTPPの参加国を見れば一目瞭然です。

 日本です。

 今でさえ、日本はアメリカの州の一つと皮肉られますが、

このままでは本当にそうなるでしょう。(というか州以下の位置づけかも)


 これを防ぐにはどうしたらいいのか、

まずは選挙ではっきりとTPP反対の意思表示をすることです。

 もう一つは、買い物権です。

 こちらは、地産地消等(農作物だけに関わらず)で、

国内産業を支え、国内でお金が安定して循環することを

政府に認識させ直すことだと思います。


 次回へ続く。
 
Posted by がばめん太 at 08:52 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
第5回目の様子 その1 [2011年04月02日(Sat)]

 カフェまーなびの第5回目は、

私たちの買い物(消費行動)にスポットを当て、

それを選挙権に例えて「買い物権」とし、

それを駆使して社会に働きかけて行くということを考えてみました。

 タイトルは「買い物権で政治をコントロールする」だったのですが、

そこまで行くにはちょっと時間が足りなかったかな、

という感じではありましたが。


 ゲストは苫小牧消費者協会会長の橋本智子さん、

橋本さんは北海道消費者協会の会長さんでもありますね。

 
 最初は、悪質商法のうち出会い系サイトに注目してみました。

                 右が橋本智子さん。(←左のわけがないだろ)

 現在、消費者センター等に寄せられる相談で圧倒的に多いのが出会い系サイトに関してだそうです。

 てっきり、通信販売とかかと思ったんですが、全然違うんですね。

  このことは消費者庁でも議論されていて、

「インターネット消費者取引研究会」で検索すると、

その議論の中身を知ることができます。

 かいつまんで言うと、

出会いを求める方(笑)は、

出会い系サイトの運営会社になにがしかのお金をクレジットで支払って、

そのためのポイントを入手し、

そのポイントを使いながら異性との出会いを求めていくわけですが、

出会うまでにいろいろなポイントを消費するしかけがあり、

知らぬ間に沢山のポイントを消費し、

再びクレジットカードでポイントを買い、

さらにポイントを消費し、

気づいたら大変な額の金額を投入していたというものです。

 もちろん「求める異性に出会える」ことはありません。

 愚かな自分に出会えるのが、せめてもの救いですね。


 で、消費者庁で問題になっているのは、

本人がサイトの運営会社にポイント代を支払うには、

お金の流れが、

  本人→カード会社A→海外カード会社B→海外決済代行会社→日本決済代行会社→サイト運営会社

という流れになっており、

「騙された」といって払い戻しを求めても、

サイト運営会社はもちろん、

どこのカード会社または決済代行会社に話しても

「知りません」と言われることです。


 ところで、今回、まーなびが着目したのは、

このような点ではなく、

一つの買い物をするのに、

カードで買うと沢山の会社をお金が経由するということです。

出会い系サイトの場合は極端ですが、

普通は2社のカード会社を経由するでしょう。
(決済代行会社を経由する場合も)

 このカード会社は何を収入としているか、

それは手数料です。

 商品を作ったわけでもなく、仕入れて売ったわけでもない、

ただお金を右から左に流すだけで収入を得ている企業があるわけです。

 では、そういうお金が次にどこへ流れるか、

カード会社は貸し出しや投資で収入を得ます。

 今、世界経済を考える上で問題となっている投資マネー、

これが原油や穀物相場に流れ込み、いろいろ悪さをしている訳ですが、

そういう資金にも充てられます。

 また、カードで買うのは便利です。

 ネットでいろいろ、近所のお店で買うより安く買えますね。

 でも、そのお陰で近所の店がどんどん閉まって行くと、

車がないと買い物に行けなくて、

交通渋滞、交通事故、お年寄りのための公共交通の整備など

新たな社会的支出が増え、

実は対して家計の支出は減ってないなんてことも考えられます。


 結局、私たちがどこで買うか、

なにを買うかが、社会に大きな影響を与えているのです。


 続く。
Posted by がばめん太 at 17:38 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
第4回目の様子 [2011年03月01日(Tue)]

 2月24日、カフェまーなびの第4回目を行いました。

 タイトルは「なんでも港にやってくる♪」、

ゲストは苫小牧港管理組合専任副管理者佐々木秀郎さんです。


 私たちが日々の暮らしで使うもの、

そのほとんどが港を経由して私たちの手元にやってきます。

 国産の畜産物やお米や野菜などでさえ、

飼料や肥料は外国からやってくるのです。

 
 講座の内容は、

最初はオーソドックスに苫小牧港の基礎的なデータを簡単に学びました。


こんな感じ。右が佐々木さん。


 そして次は、苫小牧市民と苫小牧港のつながりの確認です。

 一市民の暮らしを追いながら、

そこで使われているものが港を経由していること、

そしてそれが苫小牧港のどこの岸壁から来るのかを追いかけました。

 こんな感じです。

 図は、私が当日の午前4時半に描いたもの。
 分かりやすいと評判でした。(笑)


 そして最後は、

私たちの暮らしにこんなに港が密接なのに関わらず、

しかもそばに港があるのに、

どうして苫小牧市民にとって

港をが身近に感じられないのかを考えてみました。
(苫小牧は「みなとのあるまち」だけど「みなとまち」という雰囲気がない)


 佐々木さんのお話を紹介すると、
(あくまで個人的な思いとされましたが)

例えば、小樽、函館、室蘭を見れば分かるように、

歴史のある多くの港は、港から急に山(坂)になっていて、

市民は毎日港を目にします。

 だから、暮らしの風景の一部となって、

「みなとまち」というにふさわしい街になって行くのだろうと、

おっしゃいました。


 確かに、良い港の条件としては、

内湾の波は穏やかといったようなことが挙げられます。

 そうするとぐっと彫り込まれた地形が必要で、

そういう場所は山がすぐ背後に迫っているのが共通していますね。


 佐々木さんはもう一つ挙げました。

 港に適していない地形の場所に、

苫小牧は技術力で港を造ったわけだけど、

そもそもこの港が、工場の張り付きを考えて造られたものだから、

港までの距離がすごく遠い、

そして、もともとの地形から港を目にする場所も無いから、

港は遠い存在になったのだろう。


 私は、なるほどと思いましたし、

「身近じゃないと思ってたけど、その理由は分からなかった。でも、そういうことかと思う」という声が多くありました。


 これまで3回の講座のゲストからも、もちろんありましたが、

こういう、自分には無い視点で「普段気づかないこと」に

気づかせてくれるのも、「カフェまーなび」の特徴です。


 そうそう、これまでのゲストはお酒を呑んでくれませんでした。
(私だけ飲むわけにはいかない)

 でも、今回は呑んでくれたので、そこにも感謝です。熱燗
(お陰で、私も呑めた)



 今回は、とても伝統ある海に関連する企業さんからの申し込みもありました。
 (写真には写ってませんが)

 とても感謝いたします。(当日は、実はとてもドキドキでした)
 
Posted by がばめん太 at 08:10 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
第3回目の様子 [2011年02月27日(Sun)]

 すっかり遅くなっちゃったけど(なんせ4回目も終わったし)、

1月24日に行った「カフェまーなび」第3回目のダイジェストです。

 3回目のタイトルは「前浜の魚と鍋と生物多様性」

 ゲストは、ぷらっとみなと市場にある山本水産社長の山本英行さんです。
 

 右が山本さん。

 苫小牧は工業港というイメージが強いですが、

ホッキ貝の水揚げが全国で一番なのはもちろん、

種類によって多少はあれ、

北海道のほとんどの魚が揚がる港でもあるのです。

 
 で、今回はちょっとテストをしてみました。

 カフェまーなびは、

コーヒーやお酒を飲みながら進めるという特徴があるのですが、

今回は、

食べるのもあり?と、

鍋を用意して、食べながらやってみたのです。

 山本さんのとこから買った

マダラで作った鍋(肝入り)です。

 大好評だったんですが、美味しそうに見えないのは、具材の入れ方が美しくなかったせいです...。

 鍋は美味しかったんですが、テストは失敗。

 美味しさとおなかのすく時間帯だったこともあり、

食べ始めた一瞬は、みんな話に集中できなくなっちゃった。笑顔
 

 お話は、苫小牧とその周辺の魚の豊かさ、

同じ魚種でも、太平洋と日本海、オホーツク海で魚の美味しさが違うことなどの他、

 昔は沢山獲れたのに、

今はすごく少なくなってしまって回復しない魚があること(ヒラメだったかな)、

マスコミの報道によって事実と違うことが一人歩きしちゃうことなどの指摘もありました。



 後半は、山本さんのこれまでの歩みや

息子さんたちへの思いなどをお話ししていただきました。
(なにげないこのお話が、また良くって、これは今回参加した人達だけへのプレゼント)


 伺いたい話は、まだまだありましたが、講座本体はコレでお時間。

 
 交流会では、山本さんを囲んでいろんな質問が飛び交い

これまた盛り上がったのでした。


 そうだ。

 食事メニューの大事なものを忘れてた。

 えちおぴ屋店主の手製ハスカップ塩漬を使ったおにぎり。

 大好評でしたラブ

Posted by がばめん太 at 09:07 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
カフェまーなび第2回目の様子 [2011年01月22日(Sat)]

 だいぶ遅くなりましたが、

先月の「カフェまーなび」 (第2回目)の様子をご紹介します。

 先月は、苫小牧の美味しいラーメン屋さん

「らぁめんの村役場」の店主、千葉恵美子さんを招いて

「自然体で作る、自然体で話す、だから誰かに伝わる」というタイトルで行いました。


 あんまりいい写真がありませんでした...。

 参加者は10名ほど。


 村役場は、ラーメン屋さんにしてはめずらしく、

市内で3回も場所を変え、

しかも、夫婦で2店体制というのを2回もやっていて、

1回は錦町本店と住吉町出張所(←「出張所」は他人が名付けた笑い)、

もう1回は、日吉町に移ってから、本店から50m先に「町役場」笑い

ノリがいいというか、シャレがきくというか、

とにかく常識にとらわれません。

 「やってみないと分からないし」って。

 千葉さん的に言うと、

「流れてくるもの(こと)を、良いと思えば自然につかんでいる」

という感じですね。


 でも、それはただ流されるのではなくて、

「自分の信念と矛盾しないこと」が必要なのだそうです。

 例えば、ラーメンを提供するなら

できるだけお客さんの体に負担をかけないものを丁寧に。
(「体に優しい」はすごく近いニュアンスだけど、ちょっと違うと私は感じます)

 子どもに対してなら、

親として譲れない部分は、明確に丁寧に教える

というようなことだそうです。


 場をリラックスさせるのに、

村役場の名前の決め方や(苫小牧市役所の横にあったから)
※ちなみに村役場は、千葉さんは引き継いだ立場

店舗が分散した当時の事(チャーシューとかは全部本店で仕込んだので、町役場の時はラクだった)こと、

消えたメニューや

「冷やしラーメン始めました」って絶対告知しないことなど

導入部分に時間をかけすぎて、

千葉さんのひとなりや、

想いを伝えきれなかったのは、私の反省です。
(終了後、行きつけの店で、一人反省会...)


 私が思うに、

「美味しさ」っていろいろありますし、

その表現の仕方もいろいろです。

 「うちの店は、このダシとこのダシを足すことで」とか

「この道をひたすら追求」とか

はたまた入店すると、従業員が一斉に「いらっしゃい!!」とか。


 村役場は、「○○を使ってます」とか聞かれない限り言わないし、

一般的なラーメン屋の様子とも違うけど、

わざとずらしてモダンにしてるわけではない、

「美味しい」というのが別な価値観で存在している
(だからって怪しい店なんじゃないよ、エセ環境派みたいな)

自然体の店なのです。


 なので、店主が「やめた」と言わない限り、

月と星が毎晩現れるように(新月の日も、曇りで見えない日も)、

いつもごく自然なたたずまいで、

お店を開いていると思います。


「また、いっちゃるべ」

そういうお店です。


※「また、いっちゃるべ」は昔、村役場が苫小牧民報に出していた広告のフレーズです。


★まーなび3回目は 1月24日です。前のブログをご覧ください。
Posted by がばめん太 at 09:00 | カフェまーなび | この記事のURL | コメント(0)
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