このおよそ3年間で得たもの(コロナ過でのメリット) [2022年10月15日(Sat)]
何か行動を起こしたときには、必ずメリットとデメリットが生まれます。
メリットしかないということはありません。 例えば、恋人に何かプレゼントした時に生まれるメリットとデメリット。 メリットは恋人が喜んでくれる顔が見れること。 デメリットは小遣いが減ること。 このメリットとデメリットは、次の自分の行動を向上させるきっかけになります。 喜んでくれれば「次もまた工夫して」って思うし、あまり喜んでくれなければ「なぜかな?」って考え、「ちょっとケチったかな?」とか「相手の好みをきちんと考えなかったかな」って振り返って「次こそ!」って思うでしょう。 もちろん「喜んでくれないなら、別れちゃえ!」って思うのもありでしょう。その後、もっと自分に合った人と出会うのか、二度と恋人ができないのかは神のみぞ知る。 最もいけないのは「なぜかな?」って振り返らないこと。 また同じことをして、「進歩のない人」って相手に呆れられちゃう。 さて、3年になろうとしている「新しい生活様式」による社会。 (ホントは一時的な生活のはずなんだけどね) この3年間で私たちが受けたメリットとデメリット。 このうち、メリットの方について、9月24日の記事で紹介したアンケートに回答してくださった52名の方に再びアンケートし、21名の方から回答をいただきました。 「これまでの2年半であなたが得たもの、感じたことを教えてください」 アンケート結果表↓ merittotodemerito.pdf 目立ったのは、報道でも多く言われていた飲食店の大変さを証明することでもありますが「飲み会が減った」「付き合いが減った」に代表される外食や交際機会の減をメリットとしてあげていることです。7人でした。 これに「家族といる時間が増えた」「イベント参加が減った」「のんびりと自宅で過ごすことが増えた」という外出の機会が減ったと推測されるものも加えると11人になります。 こういうことでの支出減を半数以上の人が実感・歓迎しています。 これを裏返すと、半数以上の人が心のどこかで「ちょっと多いよなあ、無駄だなあ」と思っていたということであり、飲食店等の数は実際に必要とされている数より多かったということも言えます。(誤解しないでください。たくさんの会社やお店が立ち行かなくなって苦しんでいることを仕方ないと思っているのじゃありません) さらに多かったのは交際の機会や負担が減ったことを歓迎していることです。 「家族といる時間が増えた」=「交際減を歓迎」とは言えないのでそれは外しますが、「冠婚 葬祭が気張らなくなった」「仕事や交友関係の取捨選択がはっきりした」「本を読む時間が増えた」など一人で過ごす時間が増えたことをかメリットとする答えを加えると13人になります。 人間関係を整理したいとか、一人でゆっくり過ごす時間が欲しいという気持ちも強かったということを表していると思います。 この延長線で対人関係や人の目の煩わしさから解放されたという視点でみると「会議が減ったけどなんの影響もない」「集合研修でスーツを着る機会が減った」「近所なら化粧なしで行ける」 「顎のアザに注視されることがなくなった」という意見も追加され17人もの人がメリットを感じています。 以上を総括して簡単に言うなら、多くの人が「付き合いに疲れを感じていた。そしてそれを減らすきっかけを得た」ということなのでしょう。 このことに関連して社会の仕組みという視点で見てみましょう。 「イベントの多さに疑問を持つようになった」「観光地のゴミが減った」「食べ物の廃棄が減った」「時短営業・年末年始休業による節電、合わせて働きすぎの減」「仕事・学校・地域でのしてきたことの見直し」「量より質を重視するようになった」「スピードの遅い時間が大切だと気付いた」等、今までの社会が、言わば「より多くより早く消費してもらうことを追求する社会だったこと」「環境への負荷が大きい社会だったこと」に気づいたこと、そしてそれが抑制されたことがメリットとして挙げられています。 きっと多くの人が感じていた「付き合いによる疲れ」は、こういう社会の中で暮らすことにとるものだったのではないでしょうか? 例えば、経済が停滞すればイベントで活性化しようとする、そうすればそこに参加を求められたり、知り合いが居れば行ってあげなきゃと思う。ネットでみんなが話題にしていれば自分も行ってみようかと思う。 そういうことだったのかもしれません。 再び個人に視点を移してみると、そのことに気づいた個人と新しい生き方を模索する個人の姿が見えてきます。 例えば「古い価値観から切り替わるすごい時代を生きている」というコメントはそれを代表するものでしょう。 本当の「古い価値観」はこれまでの生き方を振り返らないと見つけられません。「何気ない生活の尊さを知った」「今、自分にできることを考えるようになった」「人の死も自然現象の一つ」といったコメントはこの振り返りがあって生まれてきたものでしょう。 そして「自然とともに生きていく」「様々なことを自分で調べる」「選挙を真剣に考える」「自分を向上させる」「家族社社会に恩返しして生きていく」など、これからの生き方の決意を示すものも多くあります。 これからの生き方…。 実はこのアンケート「これまでの3年間で得たものを伸ばし失ったものを減らしていく暮らし方」を見つけたくて行ったものです。 「これまでの3年間で得たものを伸ばし失ったものを減らしていく暮らし方」とは「本当の新しい生活様式」で、それは「私たちが作る新しい生活様式」です。 明日のブログに続きます! |