このグログの管理人は、市民に「子どもはマスクしなくていいんじゃないですか?」と投げかける市民団体を主宰しています。
「まるごとの笑顔とむねいっぱいの空気」と言います。
そのメンバーが、2ヶ月くらい前に小学生以下の子どもを持つ親にアンケートをとってみましたので、それについてお知らせしたいと思います。
アンケートをお願いした人たち、新型コロナについて特に何か行動しているという人たちではありません。
サンプル数は12人で少ないので、参考として受け止めてくださいね。
まず、コロナに対する意識です。
選択方式で複数回答OKです。
(複数回答のデータが設問ごとの回答者数しかわからないので、複数回答した人がどのように選んでいるのかわかりません。なので推定も入りますが、実際とそんなに変わらないと思っています)
気にしていないという人はいませんでした。
12人全員が何かしらの形で怖さを感じています。
内訳を見てみましょう。
自分自身(自分の子どもも含め)の感染については、怖い・感染したくない人は9人です。
残りの3人は、他人にうつしたくないという視点又は社会全体の感染者が増えてしまったら不安という視点で怖さを感じているようです。
そして他人にうつすことを心配している人は9人です。
全員が怖さを感じ、7割以上の人が他人にうつすことを心配していますが、一方で怖さを感じながらも7割以上が感染するのは仕方ないと割り切っています。
つまり「怖いし、他人にうつしたくないけど、誰かからうつっても仕方ない(他人を責めることではない)」と思っているということです。
この割り切った視点が、感染者が増えても大きなパニックにならない(というか「仕方ない」と過ごしてる)理由なのだと思います。
同時に「なんでこんなに指示通り、努力してるのに感染が拡大するのか」を追求しない原因にもなっていると思います。
マスク着用に関して感じていることを聞いてみました。
ここでも選択方式で複数回答です。回答者12人です。
選択肢が多岐にわたっているので、いくつかにジャンル分けして見てみます。
まず、マスクの感染予防に関する答えを選んだ人の傾向を見てみます。
「感染予防効果に有効」だと思っている人が9人、「効果がない」と思っている人が3人です。
「マスクをしていない人が怖い・嫌だ」と思っている人が6人いましたが、これは全員マスクが有効だと思っている人でしょう。効果がないと思っている人はこの答えを選ばないでしょうから。
次に、子どものマスク着用にかんする答えを選んだ人の傾向を見てみましょう。
12人中、3人が「子どもにマスクは不要」と思っています。(ただし、この3人のうちのマスクが有効だと思っている人・不要だと思っている人の内訳はわかりません)
実際の着用状態に関する答えを選んだ人の傾向を見てみます。
「屋外の外せる場所では外す」「人混みでは付ける」という人が同数の9人でした。
後述しますが、効果がないと思っている人も基本的に着用しているので、外すことへの積極性に差はあるものの、多くの人が「できれば外したい」と思っていることがわかります。
マスクの社会的位置づけに関する答えを選んだ人の傾向を見てみます。
「マスク着用は当然」という人と「任意でいい」という人は同数の6人です。
マスクに効果はないと回答した人は3人でしたから、「任意でいい」と思っている6人のうちの3人はマスクに効果があると思っている人の中にいるということになります。
マスクに対する本音的な答えを選んだ人の傾向を見てみます。
本当はマスクを外したいと思っている人が6人です。ということは有効だと思っている人でも3人は「本当はつけたくないなあ」と思っているということです。
まあ、ほとんどの人はできれば付けたくないと思っているでしょうから、子予防効果があると思いながらもここでそう答えたという人はその気持ちが強いということなのでしょうね。
付けている理由を選んだ人の傾向を見てみます。
「マスクはマナー・配慮」が6人、「会社の規定・指導」が6人、「人に合わせて着脱」が6人です。
予防効果があると思っている人はそれ以外の追加理由として、効果はないと思っている人は仕方なくつける理由としてこの答えが選ばれているのでしょう。
「思いやる気持ち」と「社会的圧力」と「本当に必要か?という疑問」。
今の社会の状況が表れているように思います。
最後に、子どものマスクに関する心配を聞いてみました。
ここも選択方式・複数回答で解答者12人です。
一番多いのは熱中症でした。12人全員ですね。
そして息苦しさも同数です。
低酸素症と集中力の低下、マスク着用のまま運動させることが9人、口呼吸、表情が乏しくなる、心身の成長を阻害、将来への何かしらの影響というのが6人でした。
他には、高炭素中毒、肌荒れ、運動能力低下、イライラ、様々な菌に感染する機会が失われる(抵抗力の低下等)、自分の意思での着脱が難しいがそれぞれ3人ずつ選択されています。
以上の答えを、ジャンル分けしてみましょう。
例えば体温調整や呼吸への弊害に関することには7割以上の人が心配しています。
免疫力(口呼吸もこちらに入ります)などに関する答えを選んだ人は多くて半分の人。
コミュニケーション能力や心の面での悪影響は7割から半分の人が選んでいます。
(イライラは集中力の低下に含みました)
コロナが感染症だということを考えると「免疫力」がとても重要になります。
マスクの常時着用は手の過度の殺菌・除菌と共に、免疫力を脅かす大きな問題だと思うのですが、それがあまり省みられていないのは、多分多くの人がコロナ以前から刷り込まれている「除菌」という意識のせいなのかもしれません。
さて、このアンケート、どう感じましたか?
サンプルが少ないので、何かを言い切ることはできませんが、なんとなく現在の状況を表しているものだという感じはします。
国は「脱マスク」を推進するのだそうです。
マスク着用は「任意」です。
国がどう言おうと、着脱は個人の意志…だったはず。
これまでをしっかり振り返って、どうするか考えましょう。
下にアンケート用紙の画像を添付しておきます。
データがないので、回答済みのものです。