しばらく新型コロナウィルスについていろいろ書いてきましたが、このウイルスがどういうものかは概ね分かったと思うので、ここで総括してコレに関わるのは止めようと思います。
子どものマスクについては書くかもしれないけど。
内容は、これまでもそうですが、厚労省が出しているデータを元にして、そこに従来から言われている医療的な常識を参考に組み立て立てています。
陰謀説等はもちろん突飛な意見は利用していません。
まず、高齢者におけるワクチンと発症の関係を検証します。
表1

表2


〈データの説明〉
○感染割合
毎月のその世代の感染者数をその世代の人口で割ったも
のです。
○重症者数
重症者数は毎日変化するので、例えば令和3年8月分であ
れば8/25時点、同じく9月であれば9/28時点というよう
に、ある特定の日をその月を代表する数値としています。
○死亡者数
その月の死亡者数です。
〈元データについて〉
感染者数、重症者数、死亡者数については、厚労省 HP「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」。
年齢別人口については総務省統計局HP「令和3年12月1日現在人口推計(概算値)」。
表は見にくいのでクリックして別表示して見てください。
=表とグラフの解説=
高齢者のへワクチン接種は令和3年4月中に始まり、8月中旬頃までに高齢者の9割が2回の接種を終えています。
表2を見てください。感染者数は令和2年暮れから翌年の2月まで増えていますが、これはコロナが基本は風邪のウイルスだという証しです。その後、暖かくなって感染者は減りますが、ワクチン接種が始まった頃から再び上昇し始め、9月末まで増えています、その後は減少に転じ、12月末までに大きく減少しています。しかし、オミクロン株が主流に変わる頃から再び大きく増加しています。
表1とグラフを見てください。重症者数は、2回目の接種が終わった後から、際立って減少しています。ワクチンの目的は「発症予防」「重症化予防」と厚労省はずっと言っていますが、それを裏付けた状況だと思います。
死亡者数については、際立った変化が無いように見えますが、実は9月(2回接種終了の翌月)の死亡者が特に多いので2回目のワクチン接種完了以降(オミクロン株主流化前まで)の方にその数値が集計されてしまっているためです。
10〜12月はすごく少ないので、おそらく死亡についてはタイムラグがあるのだと思います。(接種が行き渡る前までに悪くなった方が亡くなっていくので)
よってここでもワクチンの目的である重症化予防の効果が証明されていると思います。
なお、感染割合(=感染者数)と重症者数の関係ですが「感染者が減ったから重症者が減った」という解釈にはならないということに注意が必要です。
コロナの感染者数は発症者数とイコールではないことを思い出してください。
コロナの感染者数は「発症者本人」に「発症者の周りで感染の疑いのある者とされてPCR検査を受ける、その結果が陽性となった者」を加えた者なのです。
つまり、発症者一人が出れば、その周囲の者に感染者(陽性者)がかなりの確率で居るので、感染者は余計に見つかる。
逆に、感染していても発症しなければ、周りの人も調べられないので、結果として「感染者は減る(実は感染者が見えないだけ)」のです。 オミクロン株により、従来のワクチンでは発症予防、重症化予防の効果は小さくなりました。
オミクロン株主流化以降、高齢者の感染者、重症者、死亡者が増えたのはそういう理屈だと考えられます。
【結論ー高齢者とワクチン】
コロナウィルスワクチンについては、その安全性に大きな疑問があると思っているので基本的には接種しない方がいいというのは私の基本的な考え方です。
ただし、重症化予防の効果は確かにあるようなので、この世代については、以下の項目を自分で組み合わせ比較して接種の可否を考えるべきだと思います。
◆自分が想定する残り人生の長さ
◆自分の体力(免疫力)
◆副作用に対する覚悟
★現在のワクチンはオミクロン株への効果は低い
ただし、ワクチンの有効期間は短いみたいなので、ワクチンを頼る場合は、定期的に接種することが必要なんじゃないかと思います。
でもそれって予防接種と言えるものなんでしょうか?