陳情は不採択になりました 第2回 [2022年03月15日(Tue)]
さて、厚生委員会での審議の様子をお伝えしていきます。
委員会は3月9日10時開催です。 9時50分までに会場入りするよう指示されました。 会場は市庁舎9階議会第会議室(議場じゃないですよ)。 傍聴者は新聞記者を除いて、私を含めて4名でした。 小学生未満のお子さんを連れてきた方がいて、ダンナさんが来てくれるまで外で待機となりました。 2022.3.17修正 現在のところは、未就学児が入場する場合は事前に伝えておくことがルールだそうです。この方にもそれは伝わっていたのですが、子どもさんを見てくれるダンナさんの仕事が終わらなくて、止むを得ず連れてきたのだそうです。 私も、この方が傍聴に来ると聞いた時点で未就学児を連れてくる場合があると議会事務局に伝えておけばよかったです。 また、議会もHP上の傍聴のルールの中に「未就学児の同伴」について書いてくれるといいなと思いました。 男女問わず、小さな子どもがいる保護者の議会への関心を高めるためにも。(ホントは保育とかがあれば理想なんですけどね) 10時、予定どおり開会。 厚生委員会の構成は次のようになっています。 委員長 宇多 春美(新緑) 副委員長 原 啓司(日本共産党市議団) 委員 板谷 良久(新緑) 触沢 高秀(無所属) 神山 哲太郎(公明党議員団) 橋本 智子(民主クラブ) 松井 雅宏(改革フォーラム) 委員会のレイアウトは、傍聴席の前に記者席、その向こうに右に3人、左に3人の市議(うち一人は副委員長)、その奥に委員長がこちらを向いて座り、さらにその後ろに理事者(関係する部長、課長)がこちらを向いて座っています。奥左手には書記。 開会の後、最初の議題がこの陳情です。 私は、傍聴席で待機し、委員長が陳情タイトルを読み上げた後「では、この場合暫時休憩します」と宣言し、すぐに「陳情者から説明を行います」と言い、説明者を呼び出します。 そう、説明は休憩中!に行うのです。 説明時間は5分間。 説明した内容を以下に掲載します。 =============== 陳情者の石田英人です。 52名の陳情者を代表して、陳情について説明いたします。 私たちは、陳情書の中で、子どもの健康を守る観点からワクチン接種券の配布方法の一例を示しています。 なぜ、そのような方法をとって欲しいのか。 それは、5〜11歳の子どもの感染状況をしっかりと保護者に伝え、保護者が「今、子どもにワクチンを打つことが本当に必要なのか」を考える時間を十分に与えて欲しいからです。 その理由を、厚生省HP、総務省統計局HPに掲載されているデータをもとに説明します。 なお、厚生省のデータは10歳未満、10代という区分となっていますので、0〜19歳以下の世代のデータを使います。 国内で初の感染者が発見されて以来2年以上経過しています。 3月1日現在の19歳以下の感染者は、初感染者が発見されてから累計で117万9千797人。 多いように感じますが、この世代の人口は2千34万人ですから、 残りのおよそ1千916万人、全体の94%はいまだに感染していない(これには未発症も含みます)。 つまり、2年経っても世代人口の6%しか感染した人はいないのです。 なお、0歳〜9歳に絞って調べてみても、やはり6%しか感染していません。 3月1日時点の19歳以下の重傷者数は6人、10歳未満3人です。 死亡者は、国内で初の感染者が発見されてから2年以上経過した今、累計で7人、10歳未満0人です。 要するに、5歳から11歳以下の子ども達のほとんどが感染しない、感染しても未発症、発症してもほとんど重症化しない、特別な疾患がない限り亡くなることはない。 これがこの世代の本当の姿です。 これを、必ず保護者に伝えて欲しいのです、余計な飾り言葉なしで。 陳情書で示した方法の根幹はここにあります。 昨日の苫小牧民報には「苫小牧市は接種券を送る際には厚生省のリーフレットを同封する」と書いてありました。 このことだと思いますが(ここで実物を提示)、これだけではダメなのです。 これには、最も重要な情報である「現在の子どもの感染状況」が書いてありません。 「高齢者を中心とした大人の感染状況と子ども感染状況は違う」ということが示されていないのです。 子ども達に対するワクチンの接種券を「一斉配布」するのはとても危険です。 大人と同じように接種は義務と、保護者が勘違いしてしまう可能性が高いです。 保護者が、「打つ」「打たない」「もう少し考える」を選択できる方法で接種券を発送すること が必要です。 私たちが陳情書で示したのはそれを配慮した方法です。 それと同じような方法をとった自治体が現れたのを、つい最近知りました。 大阪府泉大津市では、接種券の一括送付は行わず、接種を希望する人には事前申請をしてもらう方法をとっています。 理由は「現在、この年齢層への接種の安全性やワクチンの効果などに関する十分な情報やデータが揃っておらず、予防接種法の努力義務の規定は適用されていないこと」だそうです。 そして、保護者が、「打つ」「打たない」「もう少し考える」を十分に考えて選択できる方法で接種券を発送することにしたそうです。 最も重要なことは以上です。 以下は、補足説明です。 ワクチンの目的は発症予防、重症化予防が目的だと厚生省のHPに載っています。 コロナに感染しにくく、感染してもまず発症せず、発症しても重症化しない子ども達に、発症予防、重症化予防が目的のワクチンを打っても何の意味もないでしょう。 薬にもワクチンにもメリットとデメリットがあります。 新型コロナウイルスワクチンには、接種後に体にどんな影響が出るのかを長い年数をかけて得たデータがありません。 さらに、このワクチンは多くの大人が接種後に体の不調を訴えます。以前なら、かなり社会的な問題になっていたレベルの副作用です。 現在の時点で、子ども達は、そういうリスクを覚悟してまで接種しなければならない状況にはなっていません。 繰り返しますが。保護者にはここは一旦立ち止まって、その必要性を考えて欲しい、行政はそれを支援すべきです。 子どものたちの健康は、最大の配慮をして大人が守らなければなりません。 繰り返します。5〜11歳の子どもに対する新型コロナウイルスワクチンの接種券の配付について、苫小牧市には、現在の子どもの感染状況をしっかり伝え、保護者が自分の子どもに対するワクチン接種が本当に必要なのかそうで無いのかを、しっかりと考える仕組みを持った方法で行ってほしいと考えています。 以上、苫小牧市議会様においては、陳情の趣旨をご理解いただき、特段の配慮を重ねてお願いして陳情の趣旨説明を終わります。 ================== A42枚分です。家で練習したらきっちり5分でしたが、本番では気持ち間隔を余計に取ったので、オレンジの部分の手前で「時間です〜」のベルが鳴り、オレンジの部分は割愛しました。 実はこの原稿、当初案の内容はほぼそのままに、当日(3月9日)の朝に構成を組み替えたものなのです。 それは、前日の苫小牧民報に「5〜11歳の子ども達の接種券は一斉配布、接種は義務ではないので厚生省作成のリーフレットを同封して理解を図る」といった趣旨の記事が出たからです。 これは、もしかしたら「やるかもな」と思っていたことでした。 近くなってから、既定の路線を発表して「もう進んでいます」というイメージを作る。 陳情の審議に合わせたのかどうかは分かりません。 私の思い込みかもしれません。 私たちが陳情書を出した頃にはもう準備を進めていたでしょうし。 いずれにしろ、説明は下線で示した部分「とにかく現在の感染状況を的確に伝えてほしい」ということを強調しました。 さて、審議はどうなったか? それは次回。 |