過去最低の投票率を更新 [2015年04月27日(Mon)]
私が暮らす苫小牧、
昨日の市議会議員選挙の投票率は48.99%、 半分以上の人が選挙に行かないという事態になりました。 争点が無い? いいえ、カジノ誘致の可否、駅前衰退と都市計画、 学校教育、福祉関係など問題は沢山あります。 なんで投票に行かないのか? 平成9年に投票率向上を目指して公職選挙法が改正され、 投票時間の延長、そして期日前投票の実施と、 投票しやすい様に、しやすい様にと さまざまな制限が緩和されて行きました。 しかし、現実は... 反比例する様に投票率は低下しています。 総務省HP (http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/) もういい加減、みんな気付いたよね。 投票に行かないのは、 「投票に行きにくいから、不便だから」じゃないんだって。 だから、自宅でPCやスマホで投票できるようにしたってダメ。 かえって、「よく考えないで投票」したり 「組織に言われてるから投票」したりというのが占める割合が増えて、 いびつな民意となって結果に反映されてしまう。 選挙に行かない理由は、 昔から言われている 「投票に行ったって何も変わらないし」 と多くの人がこう思っているから。 コレに尽きる。 投票率が75%を越えたのは昭和33年(67年前)が最後、 70%を越えたのはH2年(25年前)が最後、 投票結果によって社会が変わるのか変わらないのか、 知ってる人は多くない。 しかも、昭和30年代からの高度経済成長からバブル期まで、 基本的に景気はよかったから、 選挙に関心がなくても生活は守られていたので、 ダイナミックに社会を変える必要も感じていなかった。 つまり、「変わらないし」は「変わらなくてもいいから」 という意味だった。 「変わらなくてもいいから投票に行かない」というのを 「行ったって変わらないから」と自分を正当化していただけ。 じゃあなんで「変わらなくてもいい」と思うんだろう。 それは「今の状態が、将来どのような社会を創りだすのか」を 考えようとしないから。 簡単に言うと「想像力の低下」が招いた事態なんだと思う。 例えば、「来年から徴兵制を実施します」と政府が言えば、 その後に行われる選挙はかなり投票率が上がると思うよ。 でも、「世界情勢に考え、自衛隊をアフリカに派遣します」なら 大した影響は与えないでしょう。 実際に自衛隊が戦闘に巻き込まれて、 もし、自衛隊員が次々に辞めて行くような事態になったら、 徴兵制は現実味を帯びてくるよね。 ただ、それに気付いた時には外堀が埋まっているかも...。 みんな、選挙に行こうよ。 選挙権は昔の人たちが苦労して手に入れた私たちの権利だよ。 初めての国政選挙から、 20才以上の全ての男女が選挙権権利を手にする迄に55年かかってる。 そして、それから70年経った。 このままでは、選挙権の存在意義さえ疑われてしまうよ。 次はちゃんと行こう。 損するのは未来の自分、そして子どもたちだよ。 |