公費負担の考え方 [2009年10月28日(Wed)]
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昨日の北海道新聞に、「苫小牧市が一部の市職員を対象にインフ
ルエンザ予防接種費用を直接助成する」という記事が載っていました。 「公費負担」とは「税金から市職員の予防接種費用を賄う」というこ とです。 下にその記事を掲載していますが、「市職員だけに公費負担する のはどうなの?」という批判的な論調です。 私も、このやり方はおかしいと思っているのですが、道新さんの記 事は批判する根拠が整理されていないなあと思いました。 批判する根拠は、次の3つです。 「市民よりずっと安く受けられること」 「公費負担する職員の範囲の根拠が薄いこと(市職員だけでいい のか)」 「他の道内の自治体ではやっていない」 記事の順番から、道新さんのスタンスは上の順番どおりに考えて いるようですが、このようなことを考えるには「必要性→かける経費」 という順番で考えるべきだと思います。 必要性は「何を目的に行うか」を明確にすることであり、それは「公 費負担する範囲」につながっていきます。 例を挙げれば、記事にもありますが「子ども達が感染する危険性を 減らす」ことが目的なら、おのずからを市立、私立問わず保育園の職 員には公費負担するという結論になるはずです。 第一、感染しやすく社会的関心が高いのは若年層の感染なのです から。 そういうように対象範囲が広がれば、当然公費負担できる金額も 決まってきます。 もちろん「保育園、幼稚園職員は市立、私立問わず全額助成」と いう方針をとってもいいわけです。その根拠が明確であれば。 記事を読む限り、市のコメントにはそういった明確な目的が感じられ ません。 そういった、市の「感覚の鈍さ」が問題なのに、これでは単に「市の 職員ばっかりずるいなあ」という感想で終わってしまいます。 せっかくいい問題提起になるのに、もったいないなあと感じました。 そう言えば、道議会議員が「自民党を批判するような記事を高校の 授業で使うなんてケシカラン」と道教委に言い、また道教委が軟弱な コメントを出したような事件があったような気がします。 でも、一つの新聞社の記事だって、こんなふうにいろんな視点で考察 する事ができるんだから、何にも問題はないじゃない、と思います。 ![]() |





