• もっと見る

«聖ルカ幼稚園 | Main | 陳情書を提出した後の流れ。»
fxwill.com
最新記事
カテゴリアーカイブ
<< 2024年01月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新コメント
野田真美
陳情は不採択になりました 第2回 (03/18) 非営利自治支援事務所Pucca
陳情は不採択になりました 第2回 (03/17) 野田真美
陳情は不採択になりました 第2回 (03/16)
月別アーカイブ
「おやじ対こども」 [2009年04月01日(Wed)]

 卒業式の日、帰り際に札幌のloftの中の古本屋コーナー
に寄ったとき、何気なく目にとまり買ってきた本。


 タイトルが気に入って、手に取ってみると「育児の百科」
などで有名な松田道雄さんが書いた本でした。

 育児の百科は、内容は確かに古いですが、子供に向き合
う姿勢の普遍的なことを教えてくれる、今も有効な本だと
思います。

 私は、この中の松田さんの表現が好きです。

 で、これは、親子関係を軽いタッチで書いた本かなあと
思って買ったのですが...

 全然違いました。

 内容は、市民としての生き方を問うものです。

 中心にあるのは、庶民の個々の志に立脚した社会です。
 それは、私たちNPO活動に関わる者の志と同じです。
 いいえ、NPOだけでなく、一市民としての基本でも
あると思います。

 「むすび」から一部を引用すると

 「人類の進歩のめやすを何にするかは、むずかしいこ
とですが、私は人間の自由だと思います。自由でありた
いというのは、赤ん坊のときからすでにみられる人間の
生理的な本性です。六ヶ月の赤ちゃんも、医者がむりに
口をあけさせようとすれば、「直接行動」で反抗します。
 ここに足場を持たないと、私たちは、少数の「秀才」
たちの奴隷になってしまうおそれがあります。」

 私たちは自由であるようですが、本当にそうなのか、
たまに不安になることがないでしょうか?

 お金は、明らかに沢山持つ人と持たない人に分かれて
来ています。
 お金のあるなしは、どういう教育を受けられるかにも
影響してきます。

 大手のテレビや新聞が言っていることが本当のことだ
と思いますか?
 簡単に言うなら、新聞は新聞の売り上げだけではやっ
ていけず、広告料に頼っています。
 大広告主を批判することを言えるでしょうか。

 高速道路料金が安くなったことばかり取り上げられま
すが、安くなった分、道路建設の費用は税金で負担する
ことになります。税を上げないのなら、国の借金が増え
るだけで、それは子ども達へのツケになります。
 高速を使わない人には利益がありません。JRの利用が
減れば、その分運賃に跳ね返ります。被害を被るのはお
年寄りと通学生を持つ親です。
 船舶輸送も減ります。すでに船舶輸送会社からは港に
船を係留しておく料金を安くしてほしいと要望が起きて
いるらしいです。そうなれば、港を管理する自治体の収
入が減り、税金が投入されます。 
 このような政策で、例えば、今大変な労働環境にある
長距離トラックやバスの運転手さんの待遇が改善される
とか、人々の暮らしの本当に大事な部分が良くなってい
くのでしょうか。
 私にはそうは思えません。
 そして、私の考え方は、そんなに的外れでもないと思
います。
 でも、こういう批判的なことをテレビや新聞が書いてくれ
たでしょうか?
 

 私たちは自由を持っているようで、実はさまざまな
選択肢(多様性)をせばめられているのだと思います。

 自由を守るためには、それぞれが「学び」を続ける
ことが重要です。(試験勉強でなくて)

 松田さんは、明治の初期以前は庶民が自分で稼いだ
金で学問をすることが普通だったと、そしてそれが今
は失われていると指摘しています。

 おやじにはそういうことが必要だと書いてあります。
 
 でも、現実には多くの父親は夜遅くまで働いてヘト
ヘトになっているわけで...学ぼうとしても、その
時間がない...というのも一面です。

 どうどう巡りになっちゃいそうですが、とりあえず
「今、余裕のある人が努力して、余裕のある人、学ぶ
人を増やして行く」しかないのかもしれません。

 なんだかんだ言って、とりあえずは週刊誌じゃなく
て、テレビじゃなくて、本を読みましょう。顔1(うれしいカオ)
Posted by がばめん太 at 06:30 | 自治、協働、参加 | この記事のURL | コメント(0)
コメントする
コメント