• もっと見る

«給食センターは、どこまで自分で作ってる? | Main | 学校給食についていったんまとめ»
fxwill.com
最新記事
カテゴリアーカイブ
<< 2024年01月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新コメント
野田真美
陳情は不採択になりました 第2回 (03/18) 非営利自治支援事務所Pucca
陳情は不採択になりました 第2回 (03/17) 野田真美
陳情は不採択になりました 第2回 (03/16)
月別アーカイブ
二本松市の今 その4 [2012年05月12日(Sat)]

 市民測定室見学のあとは、

いよいよ除染作業をやってみます。

 まず、除染の服装。
hukusou.png
 表面がツルツルしたものが良いです。

 洗えば再び使えます。

 1日使ったゴム手袋を水洗いしたら放射能は落ちましたから。

 マスクは良いものを使う方が良いです。

 安いのをつかうと息苦しかったり、

メガネが曇ったり、

作業中に引っかかったりしてやりずらいし、

交換が多くなって結局は割高です。

 私が使ったのは、

塵埃簡易マスク(トーヨー社製)というもの。

 呼吸も楽でフイルター交換性ですごく快適です。

 この他、長靴もつま先が補強されているのがいいと思います。

 スコップを使うのなら、

土を掘る時に足の裏でスコップを押しますよね、

その部分が補強されてるのがとても便利です。
(今回のは裏底補強はされてません)

 とにかく、除染も震災がれき作業も、

マスク、手袋、長靴はなるべくいいものを使うのが肝心です。


 さて、除染というと、高圧水でジャーッってやるのかと思っていたら

むしろ土壌を剥がしたりとかの方が多いようです。

 今日は、お寺の裏山の枯葉や土壌を剥がして行きます。

 こんな感じです。
basyo1.png

basyo2.png
 写真は、作業を始めて間もなく撮ったものですが、

最終的に枯葉も含めて浅いところで3p、

深いところで10pくらい剥がしたと思います。

 作業前に2.4マイクロシーベルトくらいあったところが、

終わったら1.2くらいに下がっていました。


 市内全域を除染と言ったりしますが、

気の遠くなるような作業だと思いました。


 二本松市内も、全体で見ればほとんどできてない

といっていい状況だそうです。

 理由を幾つか挙げれば、

汚染土を置く場所がない。
(土地の所有者がいいと言っても、周りの人がイヤだと言えば置けない)

 坂上の地域が除染しようとすれば、

その下の地域が汚染水が流れてくるので待ったをかける

などということがあるそうです。

 行政の調整能力に疑いを感じますが、

地域の連携力にも疑問を感じてしまいました。


 ただ、私は、所詮「外の人」、

ここで暮らし、我慢をしいられている人たちの心を

たったの3日間の滞在で推し量ることはできません。

 少なくとも苫小牧よりはずっと人のつながりは強い土地だと思いますから。


 さて、集めた土のう袋を測ってみました。
osenti.png

 3.265マイクロシーベルト。

 ちなみに、雨樋の下を測ると10マイクロシーベルト以上。(計測不能)

 そこでカエル君たちが遊んでいます。


 私は思います。

 原発周辺の市町村では、.国(中央政府)、経済界、県の意志により、

放射能被害に対する声が外に響かないようにされていると。

 市民も、あきらめかけている(本当はあきらめられないのに)、

忘れようとしている(忘れられないのに)

ように思います。(それしか選択肢がないようにされている)

 だから、そこで暮らしていない私たちには

手を伸ばして、

そこで暮らす人達が声を出せる、

感情をあらわにできる状況を創りだすことが必要なのだと思います。
Posted by がばめん太 at 05:00 | 自治、協働、参加 | この記事のURL | コメント(0)
コメントする
コメント