アースバッグ建築
[2014年11月10日(Mon)]
今回のクスコ出張は「食」、「組織化」以外に「エコ建築」がキーワードとなっていました。T技師は農業技師でありながら、建築技師でもあるため、エコ建築に非常に興味を持っており、アマゾン地域に合った建築方法を一緒に探しているところです。
アマゾン地域では木材やヤシの葉っぱを中心とした家が多いですが、近年の無責任な伐採のため、この様な材質の値段の上昇が目立ち、手に入りにくい状況になっています。
マシセア地区などのアマゾン地域でよく
見られる木材建築の家です。
屋根に使われるShebonと呼ばれる
ヤシ科の植物の葉っぱが使われています。
場所によっては写真の様な
高床式構造に造られます。
プカルパ市内では木材やヤシの葉っぱは
非常に高くなり、セメント、レンガ、鉄筋を
使った方が安い場合も出てきています。
この様な社会変化・環境変化の中で、「自分たちの手」で出来るエコ的な建築法を探していたら、クスコのアースバッグ建築(スーパアドビ建築)に出会いました。日本にいたころから「アースシップ建築」を聞いていましたが、アマゾンで車のタイヤを手に入れるのが難しく、プカルパでは再現しにくいと感じていました。アースバッグを使えば再現できるのではないかと希望が出て来ました。
スーパーアドビ法を発明したのはNader Khalili氏で、最近、世界の多くの国で再現されている建築方法です。
クスコでたまたま建設中だった
スーパーアドビ建築方法を使った
Ecodomoです〜。
担当の人に許可を取って
中を見せてもらいました。
アースバッグを活用して
造られたEcodomoの壁です。
この建築方法では土・砂に約10%の
セメントを混ぜて造られているそうです。
Ecodomoの天井です。
アースバッグとアースバッグの間には
有刺鉄線(鬼針金)を2〜3本置き、
詰められたアースバッグを固定しているそうです。
壁の仕上げに入っていた部屋の
見学の様子です。
ここではアースバッグのまま
石灰モルタル塗りを行うと
剥がれ落ちやすいそうです。
クスコでは実際にやって
発見したことだったので、
失敗を見て、硬く乾燥した
スーパーアドビのプラスチック袋を
取る様にしているそうです。
石灰モルタル塗り作業が
上手く行くためにプラスチック袋を
取っている様子です。
作業を早めるために袋を燃やしていると
説明していました。
初めてこの様な建築方法を近くで見ることが
出来て、大喜びのT技師です。
建築が終わった
1ルームのEcodomoです。
2LKのEcodomoです。
T技師が実際にスーパアドビ建築物が見れて、いろいろな失敗体験やコツが聞けたお陰で、プカルパでの再現性が高まりました。今後、ネットで情報を集め、少しずつ実現化に向けて頑張りたいと思っています。
この建築法を取り入れれば、木材の利用を最小限に抑えながら、快適な生活空間が作れると思っています。壁が厚いため、中の温度もコントロールでき、暑いアマゾンでも過ごしやすくなるはずです。
雨による影響も心配していましたが、ネットを見ていたら様々な工夫が可能であると分かりました。プカルパに合った方法をT技師と一緒に探し、まずはKIZUNA農園で試作を行いたいと思っています。成功するればマシセア地区の農家たちにも見せ、興味を持った人たちを中心にワークショップが出来ればと思っています。生活空間をエコ的に快適に出来れば、生活の質が必ず上がると信じていますので、実現に向けて頑張りたいと思っています。
アマゾン地域では木材やヤシの葉っぱを中心とした家が多いですが、近年の無責任な伐採のため、この様な材質の値段の上昇が目立ち、手に入りにくい状況になっています。
マシセア地区などのアマゾン地域でよく
見られる木材建築の家です。
屋根に使われるShebonと呼ばれる
ヤシ科の植物の葉っぱが使われています。
場所によっては写真の様な
高床式構造に造られます。
プカルパ市内では木材やヤシの葉っぱは
非常に高くなり、セメント、レンガ、鉄筋を
使った方が安い場合も出てきています。
この様な社会変化・環境変化の中で、「自分たちの手」で出来るエコ的な建築法を探していたら、クスコのアースバッグ建築(スーパアドビ建築)に出会いました。日本にいたころから「アースシップ建築」を聞いていましたが、アマゾンで車のタイヤを手に入れるのが難しく、プカルパでは再現しにくいと感じていました。アースバッグを使えば再現できるのではないかと希望が出て来ました。
スーパーアドビ法を発明したのはNader Khalili氏で、最近、世界の多くの国で再現されている建築方法です。
クスコでたまたま建設中だった
スーパーアドビ建築方法を使った
Ecodomoです〜。
担当の人に許可を取って
中を見せてもらいました。
アースバッグを活用して
造られたEcodomoの壁です。
この建築方法では土・砂に約10%の
セメントを混ぜて造られているそうです。
Ecodomoの天井です。
アースバッグとアースバッグの間には
有刺鉄線(鬼針金)を2〜3本置き、
詰められたアースバッグを固定しているそうです。
壁の仕上げに入っていた部屋の
見学の様子です。
ここではアースバッグのまま
石灰モルタル塗りを行うと
剥がれ落ちやすいそうです。
クスコでは実際にやって
発見したことだったので、
失敗を見て、硬く乾燥した
スーパーアドビのプラスチック袋を
取る様にしているそうです。
石灰モルタル塗り作業が
上手く行くためにプラスチック袋を
取っている様子です。
作業を早めるために袋を燃やしていると
説明していました。
初めてこの様な建築方法を近くで見ることが
出来て、大喜びのT技師です。
建築が終わった
1ルームのEcodomoです。
2LKのEcodomoです。
T技師が実際にスーパアドビ建築物が見れて、いろいろな失敗体験やコツが聞けたお陰で、プカルパでの再現性が高まりました。今後、ネットで情報を集め、少しずつ実現化に向けて頑張りたいと思っています。
この建築法を取り入れれば、木材の利用を最小限に抑えながら、快適な生活空間が作れると思っています。壁が厚いため、中の温度もコントロールでき、暑いアマゾンでも過ごしやすくなるはずです。
雨による影響も心配していましたが、ネットを見ていたら様々な工夫が可能であると分かりました。プカルパに合った方法をT技師と一緒に探し、まずはKIZUNA農園で試作を行いたいと思っています。成功するればマシセア地区の農家たちにも見せ、興味を持った人たちを中心にワークショップが出来ればと思っています。生活空間をエコ的に快適に出来れば、生活の質が必ず上がると信じていますので、実現に向けて頑張りたいと思っています。