ロケットストーブ式露天風呂
[2015年03月15日(Sun)]
ペルー特にアマゾンではお風呂に入る習慣はないですが、アマゾンハーブを活用したお風呂は最高だろうとずっと思っていました。日本にいた頃からアマゾンの人たちにお風呂の良さ、健康への好影響、QOL(生活の質)の改善などを伝えたいと思っていました。インターネットなどで、マキを活用したお風呂の設計をいくつか見つけることが出来たので、2014年の半ば頃、建築技師のT技師と相談したところ「銅管の螺旋状」を使った設計を試みることになりました。
お風呂は八角の形で作ってもらい、
銅管をつなげるための鉄管や水管なども
T技師の指示のもとに配置しました。
写真では銅管の螺旋をつなげるために
穴を掘っている様子です。
(2014年10月の様子)
銅管の螺旋と水管をつなげるための
穴を掘っています。
(2014年10月の様子)
町で購入した銅管を
螺旋状に形を整えている様子です。
本当は螺旋状のものを購入したかったのですが
見つけることが出来なかったため、
自分たちで形を整えることになりました。
慣れていない作業ですので、上手く
曲げられなかった箇所はいくつもありました。
(2014年10月の様子)
穴に銅管螺旋を入れて、
空気を取り入れるための吸口も
つけました。
当時、マキを直接穴に入れて
お湯を温めていましたが、
時間がかかる上、大雨が降る際に
雨水が土の中から大量に浸透し、
火を消していました。
雨の日が一番お風呂に入りたいのに
これでは無理だと判断し、また
T技師と相談して、設計を改善することに
なりました。
雨水が浸透しない様にするため、
コンクリートの壁を作ることに
しました。
(2015年3月の様子)
コンクリートには
浸透性吸水防止剤も入れました。
(2015年3月の様子)
銅管の螺旋状の形を保つために
いくつかの鉄棒を針金で止めました。
形を整え直した銅管を
再び配置しました。
燃焼効率を高めるために
ロケットストーブ方式に
変えることにしました。
溶接技師にお願いして、
鉄板で形を作ってもらいました。
ロケットストーブ式に変えてからは
お風呂のお湯を温めながら、料理も
作れることになりました。
大き目なお風呂ですので、
ロケットストーブ式に変えても、
お湯を温めるのに2時間〜3時間かかります。
今後、手作りソーラーウオターヒーターの
活用でどれだけ時間の短縮とマキの使用料を
減らせるかが課題となりました。
アマゾンのハーブ浴に使われるアロマ・ハーブ(Sharamasho、ユーカリ、柑橘類の葉っぱ・皮、マンゴの葉っぱ)などを入れるとお風呂のリラックス効果が高まります。畑での肉体労働の後にこの様なお風呂に入れるのは本当にありがたいことです。最初、慣れていない技師たちはお湯に入るのに戸惑いを感じていましたが、今では肉体労働の後に欠かせないものとなりました。今後、マシセアの農家たちにも体験してもらいたいと思っています。