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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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アマゾンの風邪薬 [2014年06月18日(Wed)]

R1074847.JPG
娘と妻が長く咳に悩まされていたため、
L作業長に相談して、アマゾンの樹皮を
中心に風邪薬を作ってくれることになりました。
写真は数か月前から手に入れた樹皮を細かく
刻んでサトウキビ酒(蒸留酒)に漬けたものです。
今回は
- キャッツクロー(学名:Uncaria tomentosa)
- Chuchuhuasi(学名:Maytenus macrocarpa)
- Clavo Huasca(学名:Tynanthus panurensis)
- Icoja(学名:Unonopsis floribunda Diels)
- Ipururo(学名:Alchornea castaneifolia)
- Tamamuri(学名:Brosimum acutifolium)
を使いました。

R1074838.JPG
L作業長は各樹皮酒の使い方や量を
完璧にマスターしており、細かく
分量も測っていました。

R1074841.JPG
各樹皮酒を測って、混ぜていきます。

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最終的に子供でも飲みやすくするため、
アマゾン自生の蜂蜜で味を調えていきます。
甘味がないとかなり渋みがあって、飲み辛いですが、
蜂蜜を加えると薬のシロップ見たいな味になります。

R1074848.JPG
これで完成です。
娘は朝晩と小さじ一杯飲むことになりました。


処方は15日間小さじ一杯朝晩と飲み、1週間休みます。もし咳が続くようであればもう15日間飲みます。薬を出来るだけ取らないことにしている我々ですので、アマゾンのハーブの力を実際に見てみたいと思っています。



Sharamashoハーブティー [2013年07月31日(Wed)]

R1070652.JPG
作業長がハーブ浴でよく使用する
Sharamashoです〜。プカルパでは
Sharamasilloとも呼ばれています
以前この名前で検索したところ
ヒットしたものはありませんでしたが、
いろいろな人に聞いたところ学名は
Ocimum americanumだと分かりました。

R1070650.JPG
少量のSharamasilloを
3分程度沸かして
出来上がりです。

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我々にとってハーブ浴でおなじみにの
香りですが、心身ともリラックスさせてくれます。
僕は個人的に大好きなアロマハーブですが、
乾燥させると香りはかなり減少するので、
リマの友人たちにも紹介するのは難しいです・・・
なんらかの形で香りを保ちながら
加工できたらと思っています。


伝統的にはハーブ浴で邪気払い・魔除けに使われ、お茶にして飲む場合は身体の消化機能を良くしたり、熱を下げる効果などもあると言われています。

アマゾンの薬用酒作り [2013年07月30日(Tue)]
日本から派遣された食品加工専門家と一緒に伝統薬用酒をつくるために、ライン作業長と一緒に材料を市場で購入しました。中でも大切なのは質の良い「アグアルディエンテ(サトウキビ酒)」を手に入れることでした。

R1070644.JPG
プカルパ市内で販売されている
サトウキビ酒「アグアルディエンテ」を
購入しています。信用できるところで
買わないと水で薄められたりしますので、
味の分かる人と一緒に行かないといけません。
僕は何を飲まされても本物に感じてしまいます・・・
そのため今回はライン作業長と一緒に買いました。

R1070707.JPG
ライン作業長は先住民族と一緒に暮らした経験があり、
植物農園で仕事もしたことがあるため、
薬用ハーブの知識と経験が豊富です。
写真では包丁に切れ味を丁寧につけている様子です。

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市場で購入したCalvo Huasca
(学名:Tynanthus panurensis)の
皮を切っています。


クラボワスカは、「母なる植物」とされるアヤワスカと同じ科に属する蔓性植物です。クラボワスカという名前は、CLAVO=クローブ、HUASCA=蔓という意味で、葉や幹から香るクローブのような豊かな芳香に由来しています。クラボワスカの幹や枝をアグアルディエンテに漬け込んで作る薬用酒は、媚薬やリューマチ、発熱の薬になると言われています。ペルーアマゾンの強壮剤として知られている『シエテ・ライーセス』(七つの根)や『ベインティウン・ライーセス』(二十一の根)の基本レシピです。

クラボワスカについて更に情報が欲しい方は次のリンクをのぞいてみてください:http://www.amazon-herb.com/herb/plant_clavohuasca.html

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クラボワスカの皮を更に
細かく切っています。

R1070690.JPG
後は市場で入手した
アグアルディエンテを
入れて、数か月漬けこんでおけば
出来上がりです。
ライン作業長の話では長く漬ければ
漬けるほど有効成分は濃縮され、
より良い薬用酒になるそうです。

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今回クラボワスカ以外に
Cumaceba
Chuchuhuasi
Ipururo
Icoja
キャッツ・クロー
野生シナモンなども漬けました。


Huito [2013年05月30日(Thu)]
ペルー・アマゾン地域の先住民族は伝統的にHuito(学名:Genipa americana)を様々な形で活用してきました。Huitoの木は植えてから3年ちょっとで収穫できるようになり、高さは15〜20mぐらいになります。

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青いHuitoの実です。
青い実の汁は酸化すると青〜黒に染まります。
昔からこの化学反応を利用して、先住民族は
ボディーペイントや布の染物として使ってきました。
伝統的にこのボディーペイントには
虫除け作用と美肌効果があると言われています。

R1053985.JPG
作業長の指示の下で、
Huitoの実を摩り下ろしていきます。
手に色がつかない様に
手術用手袋を使っています。

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摩り下ろしたHuitoを絞ると
透明の液体が出て行きます。
この液体を身体に塗ると
時間が経つにつれ、青〜黒に
表皮が変色していきます。

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マシセアで撮った先住民族の写真ですが、
Huitoを使った伝統的なボディーペイントを
つけていました。

R1055799.JPG
Huitoを利用した伝統的なボディーペイントです。
このペイントは表皮を染めますので
シャワーを浴びても消えず、表皮が
入れ替わる10〜14日間残ります。


ボディーペイント意外に、完熟したHuitoの実は呼吸器系の疾患特に気管支炎のメディカルハーブとして使われています。完熟したHuitoの味と香は「ノニ」の味に非常に近いです。それから実には鉄分、リボフラビンが高く含まれているため、貧血の治療にも活用されています。

樹皮は淋病の治療に効果があると言われています。

手作りサウナA [2011年05月03日(Tue)]



半日かけて何とか
完成しました。笑い拍手拍手



ライン作業長は植物農園で
仕事をしたときの経験を活かした、
様々なハーブを集めてくれました。
今回はマンゴ、アマゾンレモン、
ムクラ、ユーカリの葉、オレンジの乾燥皮、
野生シナモン、キャッツクローなどを
使用しました。



ハーブを全て鍋に入れて、
ガスコンロに火を点けている
様子です。



初めて手作り・アマゾンハーブサウナを
試している様子です。
ライン作業長が選んでくれたハーブから
不思議なハーモニーが生まれ、
心地よい発汗とリラックスをすることが
出来ました。



鍋の中身です。
アマゾンハーブをたくさん
使っていますので、
リマや日本で
同じことをやろうと思ったら
すごく高くなります。
アマゾンにいるから味わえる
贅沢です。




手作りサウナ [2011年05月02日(Mon)]


ガスコンロを購入し、ライン作業長は「このコンロがあれば、ハーブサウナが出来るよ」と言い出したことから、みんなでアイデアを出し合って、作ることにしました。丁度、アマゾンの芳香植物やフローラルウオーターを試す方法を探していたので、サウナがあれば、面白いと思いました。

予算があるわけではないので、材料は低コストで手に入るものを中心に使用しました。


農民組織化担当に木板を
安く見つけてくれるように
お願いしたら、早速、次の日に
8本持ってきてくれました。
写真は電動鋸で大きさを揃えている
様子です。


農民組織化担当は板の代金を受け取ってくれなく、「みんなが出来る範囲で協力し合ってるから、これぐらい僕が出すよ。僕からKIZUNA AMAZONICAに対する最初の協力だよ」と言ってくれました。この言葉は本当に嬉しかったです。


板を組み立てている様子です。



大学のモデル施設の一角を
綺麗にし、土地を調えました。
施設が作られたときに出た、
建築廃棄物がたくさん埋められていて
思ったより大変な作業でした。



木の枠をたてている様子です。



市場で買ったビニールシートを
はっている様子です。






ハーブ浴A [2011年05月01日(Sun)]


ハーブ浴の自然乾燥を終えてから、ライン作業長は手かざしとマッサージの間のような技法を施してくれました。


頭から始まり
胸、腕、手、腹部、足の順に
手かざし・マッサージが行われました



妻が手かざし・マッサージを
受けている様子です。



最後の足に技法が
施されている様子です。



ハーブ浴と技法を近くで見ていた娘は
「メメも欲しい」と言い出しました。
ライン作業長は笑いながら、軽く頭と胸だけ
やりましたが、娘の観察力は
鋭く「手は?」、「足は?」と
要求しました。
これにもライン作業長は笑顔で、
技法をやってくれました。
終わった後に作業長は
「軽く流すつもりだったけど、彼女の
観察力は凄いね・・・」と感心していました。


僕たちは初めてアマゾンメディシンのハーブ浴を受けましたが、思ったより気持ちがよく、アマゾンハーブの深さを味わいました。



ハーブ水浴 [2011年04月30日(Sat)]


ハーブメディシンに詳しいライン作業長はグループのエネルギーを上げるために、アマゾンハーブ水浴をやってくれました。ハーブ浴は2日おきに1回、計3回行われ、3回とも使用された芳香植物と目的が変わりました。

1回目は体のエネルギーを浄化するために行われ、「Ajo Sacha」と「Mucura」が多く使われました。そのため、ハーブ水はニンニクに近い、強い香がありました。2・3回目は香が優しくなり、説明を聞くと、良い気を引き寄せるために行われるそうです。


ハーブを1枚1枚丁寧に
洗い、枯れた葉っぱを
選別して行きます。


洗い終わった後に、ハーブを水の入ったバケツに入れ、押しつぶしながら、かき混ぜていきます。これを半日近く寝かせて出来上がりです。


ハーブ浴を始める前に
パロ・サントとユーカリの葉を
お香のように燃やして、場を清めました。



香を楽しむ農民組織化担当です。



使用する直前のハーブ水です。



ハーブ水をヤシの殻を使いながら、
ゆっくり頭からかけて行きます。
最初の半分は、日の出の方向を
見ながら行い、最後の半分は日没の
方向を見ながら行われます。
ハーブ水をかけている間に、
もっとも実現したい願いを3つイメージしながら、
行っていきます。


かけ終わった後に、タオルで拭かず、ハーブ水を自然乾燥させます。不思議と温泉に入ったような効果があります。心身ともリラックスし、肌がすべすべとなります。







Ayahuasca作り [2011年04月07日(Thu)]


以前「Ayahuasca」を紹介しましたが、今回初めて、煮出している様子を見ることが出来ました。ライン作業長は前ハーブ農園で働いた経験があって、アマゾンシャーマンの知識も持っているので、自分で品質のいいAyahuascaを探し出し、煮出し汁を作ることが出来ます。


ライン作業長が知り合いの土地から
分けてもらったAyahuascaです。今回は
3Kg近く使用しました。
これぐらいの太さだと3才のものだそうです。



一本一本を丁寧にハンマーで
砕くライン作業長です。



今回はチャンクルナと呼ばれる
葉っぱと一緒に煮出しました。



一杯だった水が、殆どなくなるまで
AyahuascaとChancrunaを煮出します。



2時間近く煮出した後に
残る煮出し汁です。
この作業を同じ原料を使って
3回繰り返しますので、煮出すだけで
合計6時間以上かかります。
とれた煮出し汁は、味と香りが
整うまで更に加熱します(約2時間)。
最終的にとれたAyahusca汁は
500cc程度でした。




ISHANGA治療 [2011年03月28日(Mon)]


以前に鍼治療に近い、アマゾンの伝統ISHANGA治療があると紹介をしましたが、今回初めて治療シーンを見ることが出来ました。



農民組織担当は以前から
膝が悪く、階段の昇り降りするときに
痛みが発生すると言っていました。
今回、初めて元シャーマンの
ライン作業長の治療を受ける気になりました。



治療を行った後に、局所部位が
熱くなり、発赤、膨張しました。
作業長の話では、これで局所部位の
循環が促進されるため、痛みは
軽減するはずだと言っていました。
治療の細かい説明に興味がある方は
下記のリンクを覗いてみてください:
https://blog.canpan.info/pucallpa/archive/135



膝のIshanga治療が終えた後の
写真です。


僕も農民組織化担当の後に治療を受けました。以前から足の親指の関節が痛く、気になっていました。初めの1〜2回は刺す様な痛みが発生し、ついつい「もうやめて〜」と言ってしまいがちですが、不思議に3〜4回目以降は殆ど痛みはありません。

今日で治療を受けて丸々1日が経っていますが、関節の痛みは軽くなりました!!!まさにアマゾンの鍼治療です。