Copal
[2019年07月24日(Wed)]
ペルーのシャーマニズム界では砂漠、アンデス、アマゾン地帯を問わず、場や空間を清めるために乾燥芳香植物を焚いています。各地帯で使われる植物は変わりますが、どこ行っても共通に使われているのはPalo Santo(パロ・サント、学名:Bursera graveolens)とCopal(コパル、カンラン科ブルセラ属)があげられると思います。インターネットで情報収集していたら、両植物は同じブルセラ属であることに気がつきました。きっと偶然ではないと思っています。パロ・サントはペルー北部の海岸地帯、コパルはアマゾンでメインに自生しています。ペルーで、これらの植物の利用の歴史は古く、プレ・インカ時代からだとされ、インカ帝国の神とされていた太陽を祭る際、黄金のプレートで焚いて、必ずささげられていたそうです。
プカルパの市場で購入した
コパルです。写真で石の様に見えるのは
コパルの木の樹液が固まったものです。
この木の伐採が激しく、年々手に入れるのが
難しくなっており、値段も跳ね上がっています。
リマの市場で購入したパロ・サントです。
コパルとは違い、パロ・サントの場合は
木や枝を燃やします。エクアドルやペルーでは、
創造力を高め、幸運をもたらすといわれています。
近年、ワシントン条約で保護対象となり、無断伐採は
出来なくなりました。ペルー政府が認定した企業だけが
正式ルートで販売が出来るとされていますが、
違法伐採はまだまだ続いているようです。
ペルーに帰国した2010年当時から、アマゾン産のコパルに興味があり、ずっと植物が見たいと思っていましたが、殆どが伐採され、どこを探しても長年見ることが出来ませんでした。マエストロであるL氏と「いつかKIZUNA農園にコパルが成長する姿が見たいね」と度々話していましたが、苗や種すら手に入れることが出来ないでいました。手に入れるのがもう無理じゃないかな〜とあきらめかけていたところでした・・・そしてな〜んと、5月の終わり頃、マエストロと農園の森の整備をしているとき偶然にもコパルの木を見つけました!!!
KIZUNA農園の2次林を整備している
最中、マエストロがコパルの木を
見つけました。写真の右側の木がそうです。
今まで何度も通った場所でしたが、
見過ごしていました。ま〜僕は見たことが
なかったので、マエストロがいなければ
ずっと素通りだったと思います。
確認するために、マエストロは
木に小さな切り目を入れ、木片の
香りや樹液を慎重に見ていました。
コパルの木であると確認したら
マエストロは今まで見せたことが
なかった子供の様な笑顔を浮かべ、
木に感謝しながら、長く抱きしめていました。
コパルの木を見つけた日、マエストロは「僕たちは本当に恵まれているよ、この農園は僕たちの声や願いを聞いてくれている様だよ。今まで欲しいと思った植物は殆ど自然に見つけているよね。農園を購入した当時、一緒に苗を事前に準備していた『Poma Rosa、Uvilla、Sapote』は森を散策していたら見つかったよね。そして難しいと思っていた『Achuni Sanango』も見つかり、そしてあきらめかけていたコパルまで見つかったよ。心の奥から感謝しないとね・・・」と胸の高まりを隠せないで話していました。
それから「伝統医療の目からしてコパルは身体を暖める作用があるとされ、呼吸疾患によく使われているよ。葉っぱや樹液(少量)お茶にして蜂蜜で味を調えたものを飲むといいよ。燃やすことによって身体全体がリラックスし、頭痛を抑える作用もある。昔は固まった樹液を手作りの袋に少量入れて、病気にならない様に子供たちに持たせていたと聞いたことがある」と説明してくれました。
イギリスのカーディフ大学の研究によれば、コパルを焚くと次の様な効果が期待できると報告されています:「血圧を下げる、モチベーション、想像力、自信や集中力を高める、不眠症や頭痛の改善など」。コパルの樹液の有効成分の中でも「インセンソールアセタート」が効能があると言われています。
今のペルーでは勿論黄金のプレートを
使っている人は見たことはありませんが、
缶をリサイクルして、手作りで写真の様に
仕上げます。
まずはパロ・サントを燃やして、炭化してから
コパルを入れます。
火を消して、赤く炭化したパロ・サントに
コパルの固まった樹液を入れるとなんとも言えない
特有で気持ち香りが漂います。
マエストロに言われた様に、KIZUNA農園や植物に対する感謝の気持ちは日々大きくなっています。
プカルパの市場で購入した
コパルです。写真で石の様に見えるのは
コパルの木の樹液が固まったものです。
この木の伐採が激しく、年々手に入れるのが
難しくなっており、値段も跳ね上がっています。
リマの市場で購入したパロ・サントです。
コパルとは違い、パロ・サントの場合は
木や枝を燃やします。エクアドルやペルーでは、
創造力を高め、幸運をもたらすといわれています。
近年、ワシントン条約で保護対象となり、無断伐採は
出来なくなりました。ペルー政府が認定した企業だけが
正式ルートで販売が出来るとされていますが、
違法伐採はまだまだ続いているようです。
ペルーに帰国した2010年当時から、アマゾン産のコパルに興味があり、ずっと植物が見たいと思っていましたが、殆どが伐採され、どこを探しても長年見ることが出来ませんでした。マエストロであるL氏と「いつかKIZUNA農園にコパルが成長する姿が見たいね」と度々話していましたが、苗や種すら手に入れることが出来ないでいました。手に入れるのがもう無理じゃないかな〜とあきらめかけていたところでした・・・そしてな〜んと、5月の終わり頃、マエストロと農園の森の整備をしているとき偶然にもコパルの木を見つけました!!!
KIZUNA農園の2次林を整備している
最中、マエストロがコパルの木を
見つけました。写真の右側の木がそうです。
今まで何度も通った場所でしたが、
見過ごしていました。ま〜僕は見たことが
なかったので、マエストロがいなければ
ずっと素通りだったと思います。
確認するために、マエストロは
木に小さな切り目を入れ、木片の
香りや樹液を慎重に見ていました。
コパルの木であると確認したら
マエストロは今まで見せたことが
なかった子供の様な笑顔を浮かべ、
木に感謝しながら、長く抱きしめていました。
コパルの木を見つけた日、マエストロは「僕たちは本当に恵まれているよ、この農園は僕たちの声や願いを聞いてくれている様だよ。今まで欲しいと思った植物は殆ど自然に見つけているよね。農園を購入した当時、一緒に苗を事前に準備していた『Poma Rosa、Uvilla、Sapote』は森を散策していたら見つかったよね。そして難しいと思っていた『Achuni Sanango』も見つかり、そしてあきらめかけていたコパルまで見つかったよ。心の奥から感謝しないとね・・・」と胸の高まりを隠せないで話していました。
それから「伝統医療の目からしてコパルは身体を暖める作用があるとされ、呼吸疾患によく使われているよ。葉っぱや樹液(少量)お茶にして蜂蜜で味を調えたものを飲むといいよ。燃やすことによって身体全体がリラックスし、頭痛を抑える作用もある。昔は固まった樹液を手作りの袋に少量入れて、病気にならない様に子供たちに持たせていたと聞いたことがある」と説明してくれました。
イギリスのカーディフ大学の研究によれば、コパルを焚くと次の様な効果が期待できると報告されています:「血圧を下げる、モチベーション、想像力、自信や集中力を高める、不眠症や頭痛の改善など」。コパルの樹液の有効成分の中でも「インセンソールアセタート」が効能があると言われています。
今のペルーでは勿論黄金のプレートを
使っている人は見たことはありませんが、
缶をリサイクルして、手作りで写真の様に
仕上げます。
まずはパロ・サントを燃やして、炭化してから
コパルを入れます。
火を消して、赤く炭化したパロ・サントに
コパルの固まった樹液を入れるとなんとも言えない
特有で気持ち香りが漂います。
マエストロに言われた様に、KIZUNA農園や植物に対する感謝の気持ちは日々大きくなっています。
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コメントをありがとうございます。
コパルがその様な使い方がされているのは初めて聞きました。参考にさせて頂きます。もしペルーに来ることがあれば、是非連絡ください。
Muchos abrazos
Hernan