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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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ミミズ堆肥 [2019年07月23日(Tue)]
農園の土壌が回復し始めたお陰で、ミミズも増え、堆肥(コンポスト)が見られる様になりました。ミミズ堆肥とは、生ゴミをミミズに食べさせ、貯まった糞や尿を堆肥や液肥(堆肥箱を使用した場合)として利用することができ、臭いが出ないのが特徴です。更に熟成する必要がなく、植物の根を傷つけることもありません。

R1081493.JPG
落ち葉を中心に集めた箇所には
少しずつミミズが増えていきました。

R1081496.JPG
近くで見た際の
ミミズ堆肥です。

R1081507.JPG
最近では農園のあちらこちらで
この様な丸いミミズの糞が
見られる様になっています。


みみずを通った糞土は含まれる窒素がアミノ酸態化し、ミネラルが作物に吸収されやすい状態になっています。植物に与える代表的な作用としましては次の三つがあげられます:

●植物の生育に必要な要素を多く含み、発根を促進して根張りを良くします。
●糞土が団粒そのものですので、保水性や排水性などの物理的な改善に努めます。
●有益菌の住処を提供し、菌環境を豊かにします。

R1081398.JPG
以前は植物の苗を植えても
枯れることが度々ありましたが、
森のコンポストやミミズ堆肥が目立つ様に
なってから定着率が一気に上昇しました。

R1081395.JPG
先月はミミズ堆肥を活用して妻と一緒に
ジャックフルーツ、ボロホ(学名Borojoa patinoi)、
ピタンガ(学名:Eugenia uniflora)、
マンゴスチン(学名:Garcinia mangostana)
などを数十本植えました。

SANY0087.JPG
(写真:橘谷恵)
森が回復して、道を開いてから
娘が楽しんで、一緒にお散歩をしてくれる様に
なりました。あまり使っていないデジカメを
渡したら、子供の目線で面白い写真を
撮る様になっています。勿論、テブレしている
ものも多いですが、少しずつ写真を上手く撮る
コツを掴んでる様に感じています。
個人的には特に、森に対する興味を示している
ことが何より嬉しいことです。


ミミズ堆肥と関連するお話ですが、以前、娘に森の循環回復やミミズの大切さについて話したことはあり、当時、聞き流されたと感じていました。でも、今年の1月〜2月にかけて、妻と一緒にブラジルに行き、その際、サンパウロにある子供向けの職業体験施設で、ミミズ箱を見たらしく、帰国後、「家でもやりたい、家の生ごみを堆肥に変えて、農園の植物にあげようよ。もっと元気になって欲しいよ」とねだる様になりました。おまけに習ったことやネットで調べた内容を自分なりにまとめ、見せてきたので、娘の期待に答えるために家庭用ミミズ箱を手作りでやることにしました。

IMG-20190722-WA0005.jpg
娘がブラジルで習ったことや
ネットで調べた内容を
まとめた紙です。

IMG-20190722-WA0006.jpg
小学校の夏休みの自由研究課題を
思い出しました。父親として嬉しかったのは
学校や先生に言われてではなく、ただ
農園の植物を元気にしたいから、自分から
考えて、調べて、まとめてきたことです。

R1081320.JPG
早速、自分でもインターネットで
情報収集して、娘が学校に行っている間に
ホームセンターで材料を揃えました。
今回は一番安かったプラスチック製の
収納箱を選びました。

R1081336.JPG
通常のミミズ箱は遮断性のある
黒い箱を使いますが、見つからなかったため、
仕方なく透明な箱で作業を進めました。
使う際は黒いビニールシートをかぶせる予定です。


今後どの様なミミズ堆肥が取れるか家族みんなで楽しみにしています。
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