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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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ジャックフルーツ [2019年07月09日(Tue)]
ジャックフルーツ(学名:Artocarpus heterophyllus)は日本でハラミツ(波羅蜜)、ペルーでは「ジャカ」と呼ばれ、クワ科パンノキ属の常緑高木です。東南アジア、南アジア、アフリカ、ブラジルで果樹などとして栽培されており、原産はインドからバングラデシュと考えられています。ペルーにはブラジルから入って来たと言われています。今回のブログで紹介するジャックフルーツは日系人農家から分けてもらったものです。

ジャカは世界で最も大きい果物の中の一つと言われているジャカの実は、15Kg〜50Kgになる物もあるそうです。ジャカの木も大きく、幹回りが1メートル、高さが20メートルにもなります。ウカヤリ州では雨季の初め頃(12月)から実をつけ、3月頃から完熟したジャカを楽しめます。実はもちろん、皮そして種まで食べることできる栄養豊富なスーパーフルーツとして近年日本でも注目されている見たいです。

未成熟の頃は黄色みがかった緑色ですが、成熟すると全体が黄色になり強烈な甘い匂いがするのが特徴です。香りはドリアンと似ており、南国のフルーツ独特の甘酸っぱいような匂いがして、好き嫌いが分かれる匂いです。東南アジアなどでは樹の部分は家具や仏像、建材、楽器などに利用されいるそうです。

個人的には完熟したときの独特の香りや味があまり好きではなく、今まで相手にしていなかった植物ですが、アメリカから来たビーガンの友人にジャカが青いとき植物ミートとして使えることを教えてもらい、興味を持つ様になりました。

jacka IMG_5940.JPG
分けてもらった小さい方のジャカです。

Jacka IMG_6581.JPG
大きい方は50cm近くあって
重さは15キロ以上あったと思います。
料理専門家の按田さんがペルーに
訪れた際に撮った写真です。
Kizuna農園にも数10本のジャカを
植えていますが、残念ながらまだ小さく
実を収穫することが出来ません。
2、3年後から農園でも食べられる様になると
思っています。


ジャカは、ビタミンA、ビタミンC、リボフラビン、ナイアシン、チアミン、葉酸が豊富に含まれており、更にマグネシウム、カルシウム、鉄、カリウム、リン、銅、亜鉛、マンガン、セレンなどの重要なミネラルも含まれています。ナトリウム、コレステロール、飽和脂肪が少なく低カロリーです(カロリーは1kgあたりわずか95カロリー)。含まれる栄養素は、病気の予防、治療、抗癌作用、抗酸化など多くの病気の治療に有益だと言われています。

個人的には食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれていることからジャカには腸内環境・微生物バランスを整え、便秘や胃腸の病に効果があるのではないかと思っています。

JackaIMG_6571.JPG
ジャカの実を切ると白いネバネバした液体が
出て、包丁、手や洋服につくと洗うのに
一苦労します。包丁やまな板は使う前に少量の
食用油を塗ると落としやすくなります。
写真では実を丸ごとボイルしています、こうすることに
よって液体が凝固し、出なくなりますので、
作業が進めやすくなります。

Jacka IMG_6573.JPG
軽く茹でた後に、皮をとり、
ある程度きざんで、食物繊維が
柔らかくなるまで煮込みます。

Jacka IMG_6583.JPG
1〜2時間近く煮込むと
硬い芯の部分まで食べられる様になります。

Jacka IMG_6598.JPG
果肉はキノコの様な食感となり、
癖があまりなく非常に食べやすいです。

Jacka IMG_6617.JPG
種の周りの果肉は芋の様な
食感となり、様々な料理に活用が
出来ます。種そのものも栗に似ており、
世界では愛用されています。


近々、按田専門家と試したレシピを紹介したいと思います。
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