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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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回復していく森の整備 [2019年05月30日(Thu)]
前回のブログでKizuna農園のアグロフォレストリーの成長と変化について触れましたが、今回は自分たちの力でやっている森の整備について少し紹介したいと思います。


IMG_6250.JPG
植林した木の樹頭が薄い場合は
牧草の生命力はまだ強いため、
そのままにしておきます。
もう1〜2年待つ必要があります。
除草剤をまく手もありますが、
その選択しは出来るだけ避けたいと
思っています。

IMG_6235.JPG
樹頭が濃く牧草が弱っている箇所では
鍬を使って整備して行きます。

R1081354.JPG
森がある程度回復し、4〜5年そのままに
しておくと、今度は蔓性の植物が
成長していきます。牧草に比べると、
成長スピードは緩やかでコントロールしやすいです。
でも油断していると、植林した木の成長を
妨げたり、変形させたりします。

IMG_6536.JPG
鍬を使って、牧草が弱っている箇所を
整備している様子です。
日陰での作業ですので、都会生活の
僕でも数時間出来ます。直射日光の下では
30分も持ちませんふらふら・・・

レオさんがお亡くなりになってから、
リンドルフィスさんと少なくても週に
1回は森の整備を行う様にしています。
森のフィトンチッドを浴びながらの
作業ですので、ジムに行くより
全然いい運動になりますわーい(嬉しい顔)

IMG_6471.JPG
鍬で集めた落ち葉や雑草は、元気な牧草の
上に置いていきます。こうすることによって
牧草を弱らせるスピードが速くなる上、
自然コンポストが出来ていきます。
コンポストが増えて行くにつれて、
今度はミミズが増加し行きます。


森の循環(「日陰→落ち葉→コンポスト→ミミズ堆肥」)が回復するとアマゾンハーブや薬草の日陰栽培が可能となります。森のサイクルが回復していない状態で植物を植えても、元気に成長せず、枯れるものが多いです。もちろん、肥料を購入してまく手はありますが、10ヘクタール分となると年間数十〜数百トンの肥料となりますがく〜(落胆した顔)ふらふら。機械化なしで、少人数でこれだけの量の肥料を操作するのは不可能に近いです。

IMG_6454.JPG
整備後の様子です。


IMG_6552.JPG
蔓性の植物、落ち葉や雑草を
取り除いた様子です。
直射日光が当たる場所に比べると
日陰のところでは植物の成長は遅く、
1度整備すると数ヵ月持ってくれます。
森に道が出来るとついつい
お散歩したくなります。

R1081252.JPG
娘は整備した森を歩くのは大好きで、
最近、妻と一緒に蝶々や鳥の写真を
撮るのが趣味となっています。


アマゾンでの一般的な農業は森を切り開いて、焼け畑にしてから単作栽培(キャッサバ芋、米、トウモロコシなど)を行うのが普通です。自分たちも小さい面積で試してみましたが、単作栽培だと確かに栽培しているもの生産量は増えますが、雑草の成長スピードも一気に上がります。毎月草刈り作業を行わなければ、結局、農産物は思う様に育ちません。強烈な太陽の下での作業となるため、都会育ちの僕たちには本当に辛い作業となります。

この様な農業に比べて、アグロフォレストリー栽培は日陰での作業となりますので、体力的にはう〜んと楽になります。その上、直射日光があたらないため雑草の成長スピードは大きく落ち、整備の頻度を年に3〜4回程度に減らすことが出来ます。通常の単作農業だと一家族で年間1ヘクタール程度しか管理できませんが、日陰栽培であれば管理できる面積は4〜5倍に増加します。

自分たちが目指しているアフロフォレストリーに残された大きな課題は「多品種・少量生産物をいかに付加価値化して市場まで届けるか」です・・・
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