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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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モライ遺跡訪問 [2014年11月08日(Sat)]
今回のクスコ出張にはプカルパのT農業技師と日本の食のA専門家が一緒でしたので、「食と農業」をテーマにして様々な場所を回りましたが、有名な観光地は殆ど見ることができませんでした。中でも印象に残ったのは「モライ遺跡」で、農業試験場的な役割があったと言われていますが、温度・高度計もなかったインカ時代でどうやって考え出されて作られたかが不思議です。


IMG_6067.JPG
モライ遺跡は円形状の段々畑になっており、
農業試験場だったと言われています。
一段ごとに高度が微妙に変わるため
気候もわずかに変化し、様々な気候での
作物の栽培の実験が出来たと考えられています。

R1079354.JPG
上下で30メートルの高低差、気温差は最大で15度にも
なると言われています。また方角によって日照時間が異なるため、
同じ高さでも土壌温度は場所によって変化します。
こうしたさまざまな条件が重なることで、
多様な「Micro clima(微小気候)」が生み出されているそうです。

IMG_6081.JPG
食の専門家であるAさんが
モライ遺跡を眺めている様子です。

IMG_6076.JPG
今回同行してくれたAndino Industrias社の
取締役の説明によれば、この一帯は水が少なく、
インカ時代に作られた水路の水は全てマラス村に
流す様にしているので、この農業試験場での
農業実験は出来なくなったそうです。
それからインカ帝国時代「食の安定供給」が
「政治の安定の鍵」となっていたためモライ遺跡は
非常に大きな役割を果たしていたのではないかと
話していました。
農業技術以外にも、気候変動を先読みするための
天文学的な知識も非常に大切だったそうです。その
証拠に多くの遺跡に天体(太陽、月、星)などを
観察する場所があり、太陽の至点、分点に合わせて
この様な観察室の方向が定められているそうです。



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