AMARU村訪問視察
[2014年11月07日(Fri)]
伝統料理コンテストで見事に優勝したAMARU村を偶然にも視察することができました。AMARU村は「Parque de la Papa(じゃが芋園)」を形成する一つのコミュニティーであります。「Parque de la Papa」は「Sacaca」、「Chawaytire」、「Pampallaqta」、「Paru Paru」と「Amaru」の5つのコミュニティーによって形成されており、組織化を通じて「持続可能な資源の利用とじゃが芋の多様的な遺伝保護」を目指しています。ここでは伝統的に約1800種類ものじゃが芋が栽培されており、大変貴重な遺伝子の保管場所とされています。団体活動を通じて、国連のミレニアム開発目標(MDGs)の1. 極度の貧困と飢餓の撲滅、3. ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上と7. 環境の持続可能性の確保を目指すために様々な活動が行われています。
場所は標高3200〜5000メーターの間にあり、クスコ市の中心部から約40Km、有名なピサック遺跡から約3Kmのの所にあります。アマル村の名前の由来はケチュア語にあり、「蛇」を意味します。蛇はコンドル、ピューマと並び、プレ・インカ時代(インカ帝国以前)から聖なる動物とされており、「死者の世界、内なる世界」との架け橋的な役割を果たすとされてきました。
アマル村ではじゃが芋以外に織物が有名で、今でも伝統的な草木染や手織物が続いています。それから薬用ハーブの知識を持った人が多く、村人が一丸となって観光に携わりコミュニティー体験ツアーに力を入れています。受け継がれる伝統文化をゲストと共有しながら、自分たちのアイデンティティーを維持している素晴らしい例だと感じました。
AMARU村の視察はコンテストが行われる1ヶ月以上前から決まっており、主に:
− コミュニティーがどう組織化しているか。
− どう伝統文化を守ってきているか。
− 伝統農業の仕方。
− 体験コミュニティーツアーのやり方。
などを学ぶために訪れました。
コミュニティーに着いたら
一番最初に出される、採れたての
ハーブティーです。
自分の好みの味に合わせて
ハーブを組み合わせることが
進められています。
今回アンデス・ミント、ムニャ、カモミールを
組み合わせて飲みました。
AMARU村で伝統的に栽培されている
じゃが芋の説明を受けている様子です。
伝統農業を体験する大切な
機会もありました。
アンデスでは全ての作業を始める前に
必ずAPU(山の神)、PACHAMAMA(母なる大地)などに
感謝の気持ちを込めて聖なるコカの葉を捧げます。
丁寧に選んだ綺麗なコカの葉を三枚重ねて、
コミュニティーを取り囲む各APUに向けて
挨拶(コカの葉に向けて息を吹く)をします。
作業の休憩時間ではCHICHAと呼ばれる
トウモロコシの発酵酒を飲む習慣がありますが、
飲む前に必ずPACHAMAMAに捧げるために
少し大地にこぼします。
APUやPACHAMAMAに感謝する
意味や大切さについて説明を受けている
様子です。
農作業は必ず民族衣装を着て
行われており、男女の役割は
綺麗に分かれています。
男性はChaquitacllaと呼ばれる農具で
穴を開けて(大地を貫き)、
女性は種をその穴に入れます。
個人的に生物界の繁殖の法則をそのまま
表している様に感じました。
男女が各役割を果たしながら
種植え作業を進めている様子です。
説明の後にT技師やA専門家も
この伝統的な農作業を体験することが
出来ました。
現代の農業が忘れかけている、自然に
たいする「感謝の気持ち」、「人の暖かみ」を
感じさせてくれる大切な体験となりました。
短い訪問でしたが、様々な意味で貴重な体験となりました。AMARU村の男女が力を合わせてコミュニティーのために頑張っている姿を見たら、料理コンテストで優勝した理由がわかった様な気がしました。
場所は標高3200〜5000メーターの間にあり、クスコ市の中心部から約40Km、有名なピサック遺跡から約3Kmのの所にあります。アマル村の名前の由来はケチュア語にあり、「蛇」を意味します。蛇はコンドル、ピューマと並び、プレ・インカ時代(インカ帝国以前)から聖なる動物とされており、「死者の世界、内なる世界」との架け橋的な役割を果たすとされてきました。
アマル村ではじゃが芋以外に織物が有名で、今でも伝統的な草木染や手織物が続いています。それから薬用ハーブの知識を持った人が多く、村人が一丸となって観光に携わりコミュニティー体験ツアーに力を入れています。受け継がれる伝統文化をゲストと共有しながら、自分たちのアイデンティティーを維持している素晴らしい例だと感じました。
AMARU村の視察はコンテストが行われる1ヶ月以上前から決まっており、主に:
− コミュニティーがどう組織化しているか。
− どう伝統文化を守ってきているか。
− 伝統農業の仕方。
− 体験コミュニティーツアーのやり方。
などを学ぶために訪れました。
コミュニティーに着いたら
一番最初に出される、採れたての
ハーブティーです。
自分の好みの味に合わせて
ハーブを組み合わせることが
進められています。
今回アンデス・ミント、ムニャ、カモミールを
組み合わせて飲みました。
AMARU村で伝統的に栽培されている
じゃが芋の説明を受けている様子です。
伝統農業を体験する大切な
機会もありました。
アンデスでは全ての作業を始める前に
必ずAPU(山の神)、PACHAMAMA(母なる大地)などに
感謝の気持ちを込めて聖なるコカの葉を捧げます。
丁寧に選んだ綺麗なコカの葉を三枚重ねて、
コミュニティーを取り囲む各APUに向けて
挨拶(コカの葉に向けて息を吹く)をします。
作業の休憩時間ではCHICHAと呼ばれる
トウモロコシの発酵酒を飲む習慣がありますが、
飲む前に必ずPACHAMAMAに捧げるために
少し大地にこぼします。
APUやPACHAMAMAに感謝する
意味や大切さについて説明を受けている
様子です。
農作業は必ず民族衣装を着て
行われており、男女の役割は
綺麗に分かれています。
男性はChaquitacllaと呼ばれる農具で
穴を開けて(大地を貫き)、
女性は種をその穴に入れます。
個人的に生物界の繁殖の法則をそのまま
表している様に感じました。
男女が各役割を果たしながら
種植え作業を進めている様子です。
説明の後にT技師やA専門家も
この伝統的な農作業を体験することが
出来ました。
現代の農業が忘れかけている、自然に
たいする「感謝の気持ち」、「人の暖かみ」を
感じさせてくれる大切な体験となりました。
短い訪問でしたが、様々な意味で貴重な体験となりました。AMARU村の男女が力を合わせてコミュニティーのために頑張っている姿を見たら、料理コンテストで優勝した理由がわかった様な気がしました。
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