伝統料理コンテスト
[2014年11月06日(Thu)]
クスコ州のビジネス・パートナーを中心に11月の初めに「伝統料理コンテスト」を開催しました。このコンテストにはクスコ州、プーノ州、アレキパ州の合計16コミュニティーが招待され、最終的には9コミュニティーが参加しました。コンテストの題は「Platos de nuestra comunidad que nos identifican y que deseamos compartir con las generaciones de los siguientes 100 anos (100年後の世代に残したいコミュニティーの代表伝統料理)」と名付けられました。主催として「Andinoindustrias社、「Chasquiventura団体」、協賛として「NPO ARCO IRIS」、「CIVA社」、「Andinoindustrias社」が参加しました。
大会の主な目的としましては、伝統料理を通じて各コミュニティーのアイデンティティーを強調すると共に、コミュニティー同士のネットワークを強めることでした。
大会を開催した理由としましては:
− 世界の多様性は人々の資産であって、大切にする必要性がある。
− グローバル化された世界の中は多様性が失われつつあり、多くの国では政府が伝統文化を守るために努力をしているが、ペルーでは残念ながらこの努力はまだ薄い。それにペルーでは長年、自分らの伝統文化に価値がないと言われ続けたために、「伝統衣装、料理、習慣」などを「古臭い」と恥ずかしがる人々は多い。
− 観光や海外の専門家の研究によって、ペルーの祖先たちが残した文化の凄さが再確認され、自分たちのアイデンティティーの重要性が高まったが、それでも恥ずかしがる若者が多い。
− 最近ペルー料理は、世界的にスポットライトを浴びているが、有名なシェフの創作料理が多く、先住民族村の伝統料理が置き去りにされる傾向がある。先住民族村は料理の原料の供給源としか見られていない。コミュニティーには深いアイデンティティがあることを伝統料理を通じて強調する。
− 先住民族コミュニティーが距離的に離れているため、横のつながりを持つチャンスがあまりなく、お互いを刺激しあったり、高めあったりすることが殆どない。
− ペルーでは長年アンデスやアマゾン・コミュニティーを置き去りにしてきたが、バラバラに強調するより、団結した方がスポットライトを浴びやすい。
などが挙げられます。
プーノ州とクスコ州の中間点にある
Raqchi村で行われました。
写真では開会式の様子が見れます。
参加者全員、民族衣装を
着て来ました。
慣れれば、衣装の色を見ただけで
どこの村の者か区別が出来るそうです。
服装だけではなく、
帽子の色・形も特徴的です。
大会が始まってからは各村はRaqchi村の住民の家を借りて、約3時間の間に料理を作りました。審査員は3人でアルコイリスを代表して料理の専門家であるAさんが参加しました。審査表の中に「料理を衛生的に作っているか」と言う項目もあったので、料理を作っている家々を全て周りました。家と家はかなり離れていて、高山に慣れていない影響もあって、我々にとってかなり疲れる作業でした。
A専門家が料理を作っている
作業場を見ている様子です。
作業場の様子です。
全員マキ焜炉を使っていました。
焜炉のマキの投入口の熱を
活用して、クイの丸焼きを
作っている様子です。
アンデスの少ない資源を
有効的に活用する工夫が
見れます。
土鍋を使ってそれぞれの
伝統料理が作られていました。
料理がほぼ完成した
コミュニティーの様子です。
多くのコミュニティーでは
「クイ(テンジク・ネズミ)」料理が
目立ちました
料理が完成したところで、全員イベント会場に移動して、最終審査を受けました。
イベント会場の様子は次のブログ記事で見れます。
https://blog.canpan.info/pucallpa/archive/821
大会の主な目的としましては、伝統料理を通じて各コミュニティーのアイデンティティーを強調すると共に、コミュニティー同士のネットワークを強めることでした。
大会を開催した理由としましては:
− 世界の多様性は人々の資産であって、大切にする必要性がある。
− グローバル化された世界の中は多様性が失われつつあり、多くの国では政府が伝統文化を守るために努力をしているが、ペルーでは残念ながらこの努力はまだ薄い。それにペルーでは長年、自分らの伝統文化に価値がないと言われ続けたために、「伝統衣装、料理、習慣」などを「古臭い」と恥ずかしがる人々は多い。
− 観光や海外の専門家の研究によって、ペルーの祖先たちが残した文化の凄さが再確認され、自分たちのアイデンティティーの重要性が高まったが、それでも恥ずかしがる若者が多い。
− 最近ペルー料理は、世界的にスポットライトを浴びているが、有名なシェフの創作料理が多く、先住民族村の伝統料理が置き去りにされる傾向がある。先住民族村は料理の原料の供給源としか見られていない。コミュニティーには深いアイデンティティがあることを伝統料理を通じて強調する。
− 先住民族コミュニティーが距離的に離れているため、横のつながりを持つチャンスがあまりなく、お互いを刺激しあったり、高めあったりすることが殆どない。
− ペルーでは長年アンデスやアマゾン・コミュニティーを置き去りにしてきたが、バラバラに強調するより、団結した方がスポットライトを浴びやすい。
などが挙げられます。
プーノ州とクスコ州の中間点にある
Raqchi村で行われました。
写真では開会式の様子が見れます。
参加者全員、民族衣装を
着て来ました。
慣れれば、衣装の色を見ただけで
どこの村の者か区別が出来るそうです。
服装だけではなく、
帽子の色・形も特徴的です。
大会が始まってからは各村はRaqchi村の住民の家を借りて、約3時間の間に料理を作りました。審査員は3人でアルコイリスを代表して料理の専門家であるAさんが参加しました。審査表の中に「料理を衛生的に作っているか」と言う項目もあったので、料理を作っている家々を全て周りました。家と家はかなり離れていて、高山に慣れていない影響もあって、我々にとってかなり疲れる作業でした。
A専門家が料理を作っている
作業場を見ている様子です。
作業場の様子です。
全員マキ焜炉を使っていました。
焜炉のマキの投入口の熱を
活用して、クイの丸焼きを
作っている様子です。
アンデスの少ない資源を
有効的に活用する工夫が
見れます。
土鍋を使ってそれぞれの
伝統料理が作られていました。
料理がほぼ完成した
コミュニティーの様子です。
多くのコミュニティーでは
「クイ(テンジク・ネズミ)」料理が
目立ちました
料理が完成したところで、全員イベント会場に移動して、最終審査を受けました。
イベント会場の様子は次のブログ記事で見れます。
https://blog.canpan.info/pucallpa/archive/821
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