クイ(CUY)
[2014年01月14日(Tue)]
数年前、自分の個人ブログでもCUY(クイ、テンジクネズミ)を紹介したことがありますが、プカルパで久しぶりに食べたので、ここでも紹介したいと思います。
その前にちょっと個人的な話をしたいと思います。僕は獣医学科に通っていた時代に大量の動物(鶏、クイ、ヤギ、馬、牛、犬など)を授業や実習の中で殺す必要がありました。そこから、自分たちが食べている「肉」について非常に敏感になりました。スーパーや市場に行けば肉はパックの中に入っており「肉=命」と感じることが殆どありません。多くの人は肉を好んで食べるわりには、「もし自分の手で動物を殺して、さばくとなれば」大半は「残酷だからできない」、「かわいそうだ」とか言うと思います。
でも個人的には、見えないところで毎日大量の動物が殺されているのに、自分は何も悪いことをしていないと思い込んで生きていくと、「命」に対する有難みは薄れてくると思っています。僕は獣医学科時代に何度も屠殺場での実習を行いましたが、そのたびに並んでいる牛や豚の目を見て、心が痛みました。中には毎回涙をこぼす同級生もいました。これが大きなきっかけとなって、自分は人間社会の在り方、食文化に疑問を持つようになり、最終的には獣医界から離れる決断を出しました〜。ま〜まだ肉は食べていますが・・・食べる回数はかなり減りました。
この様な経験をした僕ですので、妻や子供には「命」について良く話題にしています。もし今後も肉を食べたければ、少なくとも一度は自分の手殺して、捌きなさいと言っています。今まで妻は自分では動物は殺せないと繰り返していましたが、KIZUNA農園での滞在が長くなるにあたって、冷蔵庫がないため、パックの肉は保存できず、肉を食べたければ、生きた動物を買う道に追い込まれました。
そこで本題に入りますが、日本の食品加工専門家がプカルパに来た際に「クイ」を食べたいと希望を出したので、市場で生きたクイを2匹購入して、農園に連れて行きました。娘には最初からクイを買った目的を説明し、納得してもらいました。
妻と食品加工専門家にクイの殺し方と毛の取り方を教え、二人で勇気を出して見事にこの試練を乗り越えました。妻は「Aさんと一緒だったからできたけど、一人だったらできなかったと思う。でも確かに自分の手でやると、動物の命に対する感謝の気持ちと、毎日動物を殺している人たちへの感謝の気持ちが大きくなるね〜」とコメントをしていました。
![1cuyR1071074.JPG](/pucallpa/img/1cuyR1071074-thumbnail2.JPG)
今回はあえてあまり味付けせずに
自然のまま頂くことにしました。
調理は作業長にお願いして、
得意な炭火焼にしてもらいました。
![1cuyR1071101.JPG](/pucallpa/img/1cuyR1071101-thumbnail2.JPG)
最終的には写真の様な状態に
なりました〜。慣れていないと
あまり美味しそうに見えないですが、
子供たちは香りに連れられて
「食べたい食べたい」と
言ってきました〜。
この日は特に妻は娘に「ちゃんと手を合わせて頂きますと言いなさいよ」と言っていました。
その前にちょっと個人的な話をしたいと思います。僕は獣医学科に通っていた時代に大量の動物(鶏、クイ、ヤギ、馬、牛、犬など)を授業や実習の中で殺す必要がありました。そこから、自分たちが食べている「肉」について非常に敏感になりました。スーパーや市場に行けば肉はパックの中に入っており「肉=命」と感じることが殆どありません。多くの人は肉を好んで食べるわりには、「もし自分の手で動物を殺して、さばくとなれば」大半は「残酷だからできない」、「かわいそうだ」とか言うと思います。
でも個人的には、見えないところで毎日大量の動物が殺されているのに、自分は何も悪いことをしていないと思い込んで生きていくと、「命」に対する有難みは薄れてくると思っています。僕は獣医学科時代に何度も屠殺場での実習を行いましたが、そのたびに並んでいる牛や豚の目を見て、心が痛みました。中には毎回涙をこぼす同級生もいました。これが大きなきっかけとなって、自分は人間社会の在り方、食文化に疑問を持つようになり、最終的には獣医界から離れる決断を出しました〜。ま〜まだ肉は食べていますが・・・食べる回数はかなり減りました。
この様な経験をした僕ですので、妻や子供には「命」について良く話題にしています。もし今後も肉を食べたければ、少なくとも一度は自分の手殺して、捌きなさいと言っています。今まで妻は自分では動物は殺せないと繰り返していましたが、KIZUNA農園での滞在が長くなるにあたって、冷蔵庫がないため、パックの肉は保存できず、肉を食べたければ、生きた動物を買う道に追い込まれました。
そこで本題に入りますが、日本の食品加工専門家がプカルパに来た際に「クイ」を食べたいと希望を出したので、市場で生きたクイを2匹購入して、農園に連れて行きました。娘には最初からクイを買った目的を説明し、納得してもらいました。
妻と食品加工専門家にクイの殺し方と毛の取り方を教え、二人で勇気を出して見事にこの試練を乗り越えました。妻は「Aさんと一緒だったからできたけど、一人だったらできなかったと思う。でも確かに自分の手でやると、動物の命に対する感謝の気持ちと、毎日動物を殺している人たちへの感謝の気持ちが大きくなるね〜」とコメントをしていました。
今回はあえてあまり味付けせずに
自然のまま頂くことにしました。
調理は作業長にお願いして、
得意な炭火焼にしてもらいました。
最終的には写真の様な状態に
なりました〜。慣れていないと
あまり美味しそうに見えないですが、
子供たちは香りに連れられて
「食べたい食べたい」と
言ってきました〜。
この日は特に妻は娘に「ちゃんと手を合わせて頂きますと言いなさいよ」と言っていました。
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