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ペルーアマゾン便り

南米ペルーのアマゾン地域でNPOアルコイリスが行っている国際協力事業を中心に報告するブログリポートです。対象地域はペルーの中央ジャングルにあるウカヤリ州で、主にアグロフォレストリーを中心とした、コミュニティトレードと伝統植物の活用促進を目的としています。
このブログではNPOアルコイリスの活動と自分が参加している日系社会、それからペルーの情報を記載しています。


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クイ(CUY) [2014年01月14日(Tue)]
数年前、自分の個人ブログでもCUY(クイ、テンジクネズミ)を紹介したことがありますが、プカルパで久しぶりに食べたので、ここでも紹介したいと思います。

その前にちょっと個人的な話をしたいと思います。僕は獣医学科に通っていた時代に大量の動物(鶏、クイ、ヤギ、馬、牛、犬など)を授業や実習の中で殺す必要がありました。そこから、自分たちが食べている「肉」について非常に敏感になりました。スーパーや市場に行けば肉はパックの中に入っており「肉=命」と感じることが殆どありません。多くの人は肉を好んで食べるわりには、「もし自分の手で動物を殺して、さばくとなれば」大半は「残酷だからできない」、「かわいそうだ」とか言うと思います。

でも個人的には、見えないところで毎日大量の動物が殺されているのに、自分は何も悪いことをしていないと思い込んで生きていくと、「命」に対する有難みは薄れてくると思っています。僕は獣医学科時代に何度も屠殺場での実習を行いましたが、そのたびに並んでいる牛や豚の目を見て、心が痛みました。中には毎回涙をこぼす同級生もいました。これが大きなきっかけとなって、自分は人間社会の在り方、食文化に疑問を持つようになり、最終的には獣医界から離れる決断を出しました〜。ま〜まだ肉は食べていますが・・・食べる回数はかなり減りました。

この様な経験をした僕ですので、妻や子供には「命」について良く話題にしています。もし今後も肉を食べたければ、少なくとも一度は自分の手殺して、捌きなさいと言っています。今まで妻は自分では動物は殺せないと繰り返していましたが、KIZUNA農園での滞在が長くなるにあたって、冷蔵庫がないため、パックの肉は保存できず、肉を食べたければ、生きた動物を買う道に追い込まれました。

そこで本題に入りますが、日本の食品加工専門家がプカルパに来た際に「クイ」を食べたいと希望を出したので、市場で生きたクイを2匹購入して、農園に連れて行きました。娘には最初からクイを買った目的を説明し、納得してもらいました。

1cuyR0018518.JPG
話題のクイです〜。


妻と食品加工専門家にクイの殺し方と毛の取り方を教え、二人で勇気を出して見事にこの試練を乗り越えました。妻は「Aさんと一緒だったからできたけど、一人だったらできなかったと思う。でも確かに自分の手でやると、動物の命に対する感謝の気持ちと、毎日動物を殺している人たちへの感謝の気持ちが大きくなるね〜」とコメントをしていました。

1cuyR1071074.JPG
今回はあえてあまり味付けせずに
自然のまま頂くことにしました。
調理は作業長にお願いして、
得意な炭火焼にしてもらいました。

1cuyR1071101.JPG
最終的には写真の様な状態に
なりました〜。慣れていないと
あまり美味しそうに見えないですが、
子供たちは香りに連れられて
「食べたい食べたい」と
言ってきました〜。


この日は特に妻は娘に「ちゃんと手を合わせて頂きますと言いなさいよ」と言っていました。

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