■日時:2008年11月18日(火曜)13:00〜16:30
■会場:宇部市シルバーふれあいセンター 3階 第3講座室
■主催:NPO法人やまぐち県民ネット21
■共催:IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所 日本財団 CANPAN
協力:やまぐち県民活動支援センター
後援:山口県 宇部市
■参加者:22名
■内容:
《講演/報告》
●「協働のしやすさとは?第3回協働環境調査で見えてきたこと」 川北秀人さん(IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所])
●「協働を促すためのNPO・行政の情報開示はどうあるべきか?」 荻上健太郎さん(日本財団CANPAN)
《ワークショップ》
●「協働しやすさを高めるために〜協働の『?』質問集づくり」【作業内容】
(1)個人・「協働環境調査シート」に自分の自治体について記入して採点する。
(2)グループ・お互いの自己採点結果を共有する。
・近隣の自治体ごとにグループをつくり、A3用紙に、「行政の課題と対策」「市民の課題と対策」を書き出してみる。
・「行政が急いで実現すべき課題3項目」「市民が急いで実現すべき課題3項目」「質問2つ」をまとめる。
(3)全体 グループごとに話したことを発表する。
【発表・ワークへのご質問・ご意見】
○行政が急いですべきこと・窓口の充実(できればワンストップサービス)。
・職員の意識啓発と研修の充実。
・縦割り体制の改善。
・職員の意識改革。
・協働のための体制づくり。
・団体のネットワークづくりの支援。
・基本的な情報公開(窓口情報なども)をもっとしっかり。
・職場内研修の充実。
・スピードのある対応(回答が出たころには次の案件が発生している)。
・職員(特に管理職)の意識改革。
・仕組みを変える。
・窓口を整備する(市民からの提案をきちんとつなぐ)。
○市民が急いですべきこと・ネットワークを広げること、強化すること。
・活動と支援をもっとアピールする。
・積極的に発案、発信する。
・自発的なネットワークづくり。
・行政への提案をもっと積極的に。
・はっきりした目的をもって活動する。でないと活動の継続性も担保できない。
・市民自身の自立意識をもっと。
・提案力をもっとつける。思いだけではだめ。
・情報発信力をもっとつける。
○質問・市民への有効なPR方法は?
・カリスマをもった人は必要か?
・佐賀市の体制はどうやってできたのか?
■主催者から一言:
終了後すぐに「来年度もある?」など質問を受けるほど、大好評のセミナーでした。
NPOの方は、自分の自治体の協働しやすさを自己採点しようとして初めて、自治体のことを知らない自分に気づかれたのではないでしょうか?
また行政の方は、制度や体制を整備しつつあっても、市民にどれだけ行政の情報が伝わっていないかがわかり、情報開示の重要性をあらためて感じられたのではないでしょうか?
「地域の未来のために、本当に必要なことを実現できるように、全力を尽くす」という講師の川北さんの言葉がありました。セミナーで学び気づいたことを、1つでも現場で活かしていきましょう!
○参加者アンケートから、心に残ったこと・学んだこと・気づいたこと・各分野の窓口・担当職員を公開している佐賀市の事例について参考になった
・市民活動団体から見た行政について聞くことができてよかった
・自分の自治体をもっと知りたくなった。本市の担当者と知り合えたこと
・協働環境採点表は協働の相手先と一緒にやってみたい
・協働の進め方を内部でだけ考えていたせいか、視野が狭くなっていた気がする
・最終的には現場の一人の力が大きい、ということに勇気をもらった