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第1回推進会議開催しました! [2008年05月26日(Mon)]
IIHOEの赤澤です。

5月23日、24日の2日間に渡り、全国18カ所の中間支援組織が集まり、「地域・テーマ公益ポータル推進プロジェクト」の第1回推進会議を開催いたしました。

ご参加のセンターのみなさま、お疲れ様でした。


2日間の会議の主な内容を紹介いたします。
■5月23日(金)
「プロジェクトの概要説明と、各地域のデータベースの現状・課題の共有」


プロジェクトのねらいと展開の要点確認

・プロジェクトの背景
  GATEプロジェクトでの取り組み
  調査・分析の結果、明らかになったこと

・本プロジェクトのねらいの再確認
 
・プロジェクトの内容、流れ


そもそもなぜ、IIHOEがこんなことを?(IIHOE 川北)

 現状では、本気で資金を集めなければいけない団体も、
 本気で資金提供をしたい財団も、ばらばらに情報を提供し収集している。

 しかし、アメリカでのユナイテッドウェイ 
 (United Way:個人や企業から寄付を集め、それを慈善団体や慈善プログラムに 配分している民間組織)
 のような存在が、日本にももっとあるべき。それが中間支援組織の、本来あるべき姿。

 日本のNPOのデータベースに、自発的な登録者数が少ないのは、
 登録・更新するメリットがないから。つまりポータルサイトとして、
 情報開示による寄付や物販促進など、決済機能が必須。
 寄付・支援の集まりやすさを考えると、「地域」だけでなく
 「テーマ」も軸にする必要性がある。

 市民団体への信用の醸成には、「怪しい団体」との線引きが必要。
 登録団体の確認の手続きは、中間支援センターからの与信の機能。
 その与信手数料を、ポータル運営費用として活用していただきたい。

 今回のプロジェクト参加団体の声がけでは、既にポータルサイトを持っているところ、
 テーマ性のあるところなど、どこにポータルをやっていただくといいかを慎重に考えた結果。
 お金の流れを作っていく、という認識を持って運営していただけるかどうかが重要。
 信頼感のある中間支援団体が、ポータルを設立・運営することが大切。

 CANPANの果たす役割について、各センターには、
 ポータルの開設・運用に際して、CANPANだけを使ってほしいわけではない。
 既に使っているものの補完や付加的な機能としても利用できないか。

 3年間のプロジェクトで、情報開示と資金調達の両方を、視野に入れてやっていきたい。



事例報告1:
 みやぎ公益ポータルサイト「みん・みん」とサポート資源提供システム
の機能の進化と今後の展開について(報告:せんだい・みやぎNPOセンター)




サポート資源提供システムの導入について

 99年に市のサポートセンターを受託して業務が拡大し、
 逆に「このままでは、行政の仕事をするだけのセンターになってしまう」
 という危機感があった。

 自分たち独自の事業の展開の必要性を痛感し、中期計画を理事合宿で立案。
 地域でお金を集め、地域でNPOを支援する必要性を感じた。

 日本財団から800万円強の助成をいただき、
 地域でお金がまわるしくみを2年かけて開発した。
 そのしくみを通じて、5年半で総額4453万円と、土地7500坪をNPOに提供した。

 企業・団体とNPOの協働を阻む要因は、
 1)価値・機能の理解:地域の企業が地域のNPOを知らない。
 2)情報不足による信用保証機能の不在
 3)コスト不足:情報収集や活動促進など、基礎的な部分でコストがかかる。
 行政からの協働に対する市民団体への不安・不満も、情報の開示不足から。

 地方都市、地方の小さな企業・団体からも、様々なかたちで支援をしてもらうことはできる。
 中間支援センターがまとめて受ける。
  →「サポート資源提供システム」「地域貢献サポートファンド(みんみんファンド)」
   「NPO情報ライブラリー」=助成の審査の基盤となる情報源、自主情報開示拠点。

みやぎ公益ポータルサイト「みんみん」の開設

*(「みんみん」サイトご参照:http://minmin.canpan.info/)

 みやぎの団体の情報公開を(地域で)グループ化することで、
  ・企業の信用
  ・せんだい・みやぎNPOセンターの信用
  ・各登録団体が情報公開しているという信用
 の3つの信用を見せて、その結果として社会から資源を引き出すしくみ。

 中間支援センターのHPは、自分たちの事業と支援先の団体が発信する情報が、
 ぐちゃぐちゃになりがち。
   ↓
 せんだい・みやぎNPOセンターのHP
  =支援を必要とするNPOに向けての情報発信
   +せんだい・みやぎNPOセンターの事業記録。

 地域ポータルサイト
  =広く一般市民に登録団体の情報や企業の社会貢献情報を提供する。

 位置付けを明確化し、対象別にサイトを分ける。

ポータル構築にあたって

団体情報のデータ移行
 せ・みのデータベースからCANPANのデータベースへ。
 一括して引き出されるしくみへ。
  CANPANの団体ページへのデータの移行。かなり詳しい情報のシート。
  (活動実績、組織運営状況など)

みんみん認証マークをつける

 CANPAN登録団体のうち、せ・みに登録されている団体にだけマークが表示される。
 目立つ。
 今後、認証マークのついた団体が増えていく。
 複数の認証マークとる団体も出てくる。

 これまでは書式でいただく団体にはデータ入力をせんだい・みやぎが代行。
 週に1日、非常勤職員が入力してきた。
 今回は110団体のデータを一斉に引越し。




データ移行のプロセスについて―現場でどういうことをしたか

 112団体のデータ引越し。
 物理的にはデータ移行だけで済むが、
 フレッシュな状態のデータを登録することが重要。
 中には情報更新が滞っている団体もあった。

 →勝手なデータ移行だけでは不信感を起こしてしまう。
 50団体には直接アポとり、説明しに行った。他は電話と資料の送付。
 説明資料の作成・送付、ブログ講座開催。

 どの団体も情報発信の事業の優先度は低いのが実態。
 キーになりそうな団体には県内各地まわって直接説明。
 その結果わかったのは、
 ・情報発信への(時間的、労力的な)優先度の低さ
 ・情報開示への抵抗感
 ・ネットに対する恐怖感、ウィルスへの恐怖感
 ・「だれも見ない」という思い込み
 ・情報マネジメントへの不審 など。

 しかし、団体のマネジメントの問題でも実は情報発信のなさがネックになっている。

 その土地で流通しているやさしい言葉でひとつひとつ説明する必要がある。
 
 データベースの意義を殺さないために、
 運営する団体と登録団体の信頼関係をいかにつくるか。

せんだい・みやぎがポータルサイトを開設する理由

 ・ファンドを正しく理解してもらう。
 ・団体の支援の幅を広げる。
   団体の経営の相談ができるようになるためには、
   基礎情報をいつももらい、信頼関係の蓄積をし、団体カルテを作る必要がある。
   相互関係を深くして、支援を広げ、共同事業を行うにはデータベースは有効。


事例報告2:
 特徴的なデータベースの概要と課題(各15分)
(1)神奈川子ども未来ファンド
(2)宝塚NPOセンター
(3)わかやまNPOセンター
 上記以外の各センターの団体データベースの現状と課題の共有


■5月24日(土)
「公益ポータルの展望と、各センターでの推進計画の検討」




討論:公益ポータルの今後の課題と展望について

(1)「地域・テーマ公益ポータル」の機能について
   (ポータルに必要な機能や、他のツールとの連携が必要な機能は?)

(2)「地域・テーマ公益ポータル」の運用者の要件
   (ポータルの運用に必要なルールや、運用者としての要件は?)

(3)「地域・テーマ公益ポータル」のその他の運用上の課題
   (その他、ポータルの運用上、検討すべき事項は?)

各センターごとに今後のポータル構築計画の検討
   (ポータル構築や地域ワークショップ開催計画のブラッシュアップ)


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