平成29年10月30日(月)、栃木県主催「とちぎ協働推進大会2017 地域をともに支える次代を創る 〜協働で創るとちぎの共助社会〜」が栃木県庁東館4階講堂他で開催され、ぽぽら職員も運営スタッフとして参加しました。
大会では、表彰式、基調講演、分科会、全体会、パネル展示が行われ、約140名の方にご参加いただきました。
知事あいさつに続いて、今年度新設された「輝く”とちぎ”づくり表彰」の3つの協働の取組みの表彰式が行われました。
表彰対象は、栃木県内において、NPO等が主体となり、企業、大学、公益(一般)社団(財団)法人、社会福祉法人、コミュニティ団体等との協働の取組みです。
今回、最優秀賞に輝いたのは、発達障害や軽度知的障害のある方の運転免許取得から就労による社会参加を支援する、「NPO法人CCV」と「株式会社鹿沼自動車教習所」の協働です。
卒業後もフォローアップとして、運転チェックや就労支援をしています。

続いて、優秀賞として、イルミネーションを中心とした子どもたちの健全育成及び地域活性化の取組み(下野市ウインター活性化推進協議会と一般財団法人グリムの里いしばし)

同じく、優秀賞として、立場の違う3者が地域住民の集まる図書館で、障害者への理解促進のためのイベントに取組んだ図書館プロジェクト(NPO法人手仕事工房そらと栃木県立真岡女子高等学校と真岡市立図書館)が受賞されました。

基調講演では、広島県安芸高田市 川根振興協議会会長 辻駒健二 氏から、「みんなが主役のまちづくり 〜住民自治のまちづくり〜」をテーマに、事例紹介を交えながら地域づくりに関してご講演いただきました。

その後、3つのテーマ別分科会が行われました。
第1分科会においては、「企業と社会の新たな協働」をテーマに、白鷗大学教授 児玉博昭氏をコーディネーターとして、発表者による事例報告においては、@(有)真京精機が実践するダイバーシティ経営、A認定NPO法人とちぎボランティアネットワークのきずなボックス(食品寄贈箱)設置事業、B日本政策金融公庫のソーシャルビジネス支援資金制度の紹介があり、それぞれの取組みの可能性について話し合われました。

第2分科会では、「未来を担う人を育む協働」をテーマに、(一社)とちぎ市民協働研究会代表理事 廣瀬隆人 氏をコーディネーターとして、栃木県が昨年度より「協働の主体間をつなぎ、取組みをけん引する人材」として委嘱している「栃木県地域協働推進員」2名と栃木県立烏山高等学校まちづくり研究会から、事例紹介がありました。
地域協働推進員によるそれぞれの事例報告は、@佐野市において「地域プロデューサー」の育成に取組み、学生が主体となり中心市街地活性化のイベントを企画し、そこに地元商店街や多くの団体が協力することで実現した内容と、Aましこ町民大学修了生が中心となった「悠楽塾」が取組むまちづくりに関する活動事例です。
また、県立烏山高等学校まちづくり研究会からは、教育機関、行政、地域住民のほか民間企業など、幅広い関わりから、自分たちでできる地域活性化の取組みについての報告がありました。

第3分科会では、「輝く”とちぎ”をつくる協働」をテーマに、帝京大学教授 内貴滋 氏をコーディネーターとして「平成29年度 輝く”とちぎ”づくり表彰」の授賞団体からの取組み紹介とともに図書館プロジェクトによる寸劇が披露されました。

最後の全体会では、各コーディネーターから、それぞれの分科会の報告を受け、とちぎボランティアNPOセンター所長 三橋伸夫より、栃木県内におけるこれからの社会貢献活動や協働について、まとめがありました。

とちぎ協働推進大会2017を終え、11月は「とちぎ県民協働推進月間」です。
みなさまも地域のイベント等を通して、社会貢献活動や協働について考えてみませんか。
とちぎ県民協働推進月間について(栃木県HP)
http://www.pref.tochigi.lg.jp/c01/life/npo/kyodo/27gekkan.html