「第11回日本パートナーシップ大賞」最終審査・表彰式 [2015年02月21日(Sat)]
2月20日(金)、損保ジャパン日本東亜本社ビルにで行われた審査・表彰式に参加してきました。
日本パートナーシップ大賞(共催:NPO法人パートナーシップ・サポートセンター、認定NPO法人日本NPOセンター)は、NPOと企業の協働事例を全国から募集して大賞を決めるものです。 団体を受賞するではなく、社会問題を解決するために行われている協働事例に着目し、先駆性や社会的影響力を評価するのが特長です。 「協働」というとNPOと行政との協働が先に頭に浮かぶかもしれませんが、日本でもNPOと企業の協働によって多くの社会問題解決に向けて動き、新しい価値が創造されています。 今回で11回目になる本大会の運営にあたり、JapanGivingというファンドレジングを活用して、より多くの方々に「協働による地域や社会の課題を解決したい」という想いに共感してもらい実現することができたそうです。 中間支援センターして、このような努力はとても参考になります。 そして、当日の参加者も公開審査を傍聴して、投票できる参加型の事業であり、とても緊張感があります。 20事例の応募があり、最終選考に残ったのは5事例。 事例発表は15分、団体によって発表の仕方が違っており、身を乗り出して聴き入ってしまいました。 評価ポイントしては、 ・協働度、先駆性、社会的影響力等(事業内容):5点 ・内容のわかりやすく、工夫されているか(発表・表現力):5点 合計10点で競うわけですが、個人的には大差がつかず、最終結果が楽しみでした。 最終審査中は入賞NPO/企業との対話コーナーが設けれました。 プレゼンテーションでは聞けなかった、協働までプロセスや苦労、充実感、コツなどどれも参考になるものでした。 直接対話をできる時間を設けていただけると疑問点をぶつけられたり、今後のつながりを持たせていただくことができ、あっという間に時間が過ぎて行きました。 そして、いよいよ最終結果の発表! 審査員からは、協働で大切なお互いの立場の尊重や、NPOが企業に飛び込み営業したり、企業がNPOに相談を持ちかけたという協働のきっかけ、そして、多様な主体間のしっかりとした提携と事業展開性の話が出ました。 そして、グランプリには「1型糖尿病の患者のためのジューC事業」が選ばれました 受賞者からのスピーチではNPOの方は、嬉しさのあまり感涙されていました。 なかなか認知されていない1型糖尿病のために活動されて、このような日の目に当たる機会もなかったそうで、本当に充実感で満ち溢れている表情が印象的でした。 また、企業の方はそもそもが市場が小さな事業であったためNPOに相談したところ、ようやく社内でも社会にも認知されることができ、これからも糖尿病で悩まされている方々のために活動をともに進めていきたいとプレッシャーと同時に覚悟を感じました。 「 NPOと企業の協働」はまだまだ認知度が低いと思いますが、ともに生み出す可能性を広げ、この創造的なことが当たり前になる社会になれるような支援も「ぽ・ぽ・ら」では続けていかなければならないと身の引き締まる1日でした。 今回の資料や今までの協働事例書籍がぽぽらにありますので、お声がけください! 各賞は以下の通りです。 第11回日本パートナーシップ大賞 【グランプリ】 ・1型糖尿病の患者のためのジューC事業 認定特定非営利活動法人 日本IDDMネットワーク カバヤ食品 株式会社 【優秀賞】 ・健康手帳電子化システム開発事業 特定非営利活動法人 福島県の児童養護施設の子どもの健康を考える会 福味商事 株式会社 宗教法人 日本ルーテル教団 【優秀賞】 ・天然石けんづくりで女性の収入向上支援事業 特定非営利活動法人 シャプラニール=市民による海外協力の会 太陽油脂 株式会社 【サンクゼール賞】 ・金銭基礎教育マネ―コネクション事業 認定特定非営利活動法人 育て上げネット 株式会社 新生銀行 【オルタナ賞】 *小さな手仕事で被災地と世界を結ぶ協働事業 特定非営利活動法人 遠野山・里・暮らしネットワーク 株式会社 福市 |