第10・11回作新学院大学NPOマネジメント論 〜まちづくりの現場に学ぶバスツアーin益子・市貝〜 [2014年11月30日(Sun)]
今年度のバスツアーは、市貝・益子のまちづくりの現場を見学に行きました。
当日はあいにく天候には恵まれませんでしたが、学生、一般参加者含めて18名の方にご参加いただきました。 まずは市貝にある旧小貝中央小学校を訪問しました。 ここでは、廃校を活用し学童保育を行っているNPO法人いちかい子育てネット羽ばたきさんの活動や、環境を切り口に社会の様々な課題の解決に向け活動しているNPO法人トチギ環境未来基地さんの活動を学びました。 参加者の方にはまずNPO法人トチギ環境未来基地さんの活動を体験してもらいました。校舎の裏にある荒れ地を子供たちが安全に遊べるようにするために、落ち葉を掃いたり、草を刈ってもらうなど、敷地の整備をしました。 作業内容について説明してくださったNPO法人トチギ環境未来基地の大木本さん。 学生の皆さんも積極的に活動していました。 ボランティア体験をしたあとは、校舎内で2団体の紹介、参加者の自己紹介、意見交換を行いました。 活動紹介をしてくださったNPO法人いちかい子育てネット羽ばたきの永島さん。 NPO法人同士が連携して活動している事例は、学生や活動を始めたばかりのNPOの方にとっては、地域の問題を解決する手段としてとても参考になる例だったのではないでしょうか。 ・・・参加者の声・・・ ■ 森や畑など、自然から頂いた恵みを最大限に利用して、事業や環境保全を両立している活動はとても素晴らしいと思います。「環境」を中心として社会にも貢献できる有意義な活動は、ぜひ広がってほしい ■ 廃校利用ということが中国ではあまり聞いたことがありません。廃校が利用されると、子育て支援や遊べる場所になります。子どもだけでなく、大人も自然豊かな里山を体験出来て、地域のまちづくりについてよく分かるようになると思います。 ■ 周辺住民との関係を重視しながら、一歩一歩すすめている感じ。 次に、益子に向かい、益子のプラチナショップで益子町のまちづくりの取り組みを紹介していただきました。プラチナショップとは、空き店舗活用プロジェクトの一環で町内出身の芸術家とともに民芸店を転用した施設です。 益子町農政課の山崎さんにご説明いただきました。 益子町農政課の山崎さんには、益子町の歴史から、町のまちづくりに関する取り組み、土祭などについて説明していただきました。 土祭の時に使用される土舞台も見学しつつお昼を食べ、最後にましこのマルシェによりました。ましこのマルシェは、道の駅の準備室として、販売の実証実験を行っているところです。 ましこのマルシェの説明をしてくださった神田店長 地域おこし協力隊の仁平さん、藤山さんには地域おこし協力隊の活動などをご説明いただきました。 ましこのマルシェでは、道の駅の実験店舗としての取組みについて勉強し、地域に密着する道の駅について考えました。また、益子で行っているまちづくりの取組みとして、地域おこし協力隊の取組み、益子サポーターズクラブの仕組み、益子の地域通貨「益子スマイル通貨」などの紹介もしていただきました。 ・・・参加者の声・・・ ■ 道の駅に対して意欲的に取組んでいる事がよくわかりました。その気持ちを道の駅完成後も持ち続けてほしい。 ■ 住民を巻き込んだ「道の駅」設立を目指している情熱に感心した。陶器だけでなく、魅力ある「道の駅」で益子に人を呼べるように頑張ってください。 最後にツアー全体を通してまちづくりについて参加者に考えてもらいました。 ・・・参加者の声・・・ ■ まちづくりについて普段あまり考えたことがなかったけれど、実際に体験してみると、色々な発見もあったし、自分も真剣にまちづくりについて考えて行きたいと思いました。これからはボランティアにもできるだけ参加したいと思いました。 ■ 普段NPOマネジメントにきてくれている人達の意見や、その人の行っている活動なども聴くことも出来たので、とてもいい体験が行えたと思いました。それぞれの活動、団体間の繋がりがとても大切なのも現場を見る事で考え、かつ学べたのもとても良かったです。 参加者の皆様には、雨の中一生懸命活動していただき、本当にありがとうございました。 今回のバスツアー開催にあたり、ご協力くださいましたNPO法人いちかい子育てネット羽ばたき、NPO法人トチギ環境未来基地のスタッフの皆様と、益子町農政課の職員の皆様には改めて感謝を申し上げます。 |