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テンランなるもの[2026年03月12日(Thu)]

◆「天覧試合」なるものが何十年ぶりかに東京ドームのゲームであった。
今回のWBCはテレビでなくネット配信となったこともあり、代わりにラジオで実況中継があった。
アナウンサーも慣れぬ皇室敬語を嚙みそうになりながら読んでいた。
たとえば「行幸啓」。読み方は、「ぎょうこうけい」。天皇のお出ましを意味する「行幸」と皇后などの外出を表す「行啓」を合わせた語だ(順番がレディファーストではないナ)。

◆耳で聞いて漢字が思い浮かぶ人は今どき少数派だろうか。
ならば、実用的な国語を学ばせる「論理国語」、あるいは「言語文化」あたりで、由緒正しき伝統として、これらの特殊な敬語も必修とすべし、などと次期学習指導要領に盛り込まれるのだろうか?(併せて総合的学習とか道徳の時間で、こうした言葉が聞こえたら、即その場で直立不動の姿勢を取れるよう、身体訓練も行うのかもしれない。

◆それはさておき、天覧を終えて球場をあとにする天皇一家、それを見送る態度に問題があったとして、M選手が指導を受けたとか。
ガムを噛み腕組みしていたのがけしからんのだそうだ。
天皇の人間宣言から80年、ロケットが、ドローンが天翔ける21世紀になったというのに不自由なことだ。
誰か監視役がいるのだろう。それをまた喋々する無責任な集団が我々を取り巻く。

IMG_20260307_193109.jpg






もう一つの3・11[2026年03月11日(Wed)]

◆15年目の3・11がやって来る。
この日付は狭山事件の石川一雄さんの命日でもある。
ルポライター鎌田慧氏のコラムで知った。
昨2025年、再審開始の扉を閉ざされたまま86年の生涯を終えたのだった(3月10日付け東京新聞〈本音のコラム〉狭山事件の再審開始を)。

◆折しもNHKのドラマ10『テミスの不確かな法廷』は、再審開始の重い扉を開ける裁判官たちの魂の訴えで最終回を迎えた。主演の松山ケンイチの演技に唸った。
再審や検察のあり方をめぐり司法改革が議論されているさなか、しかも3・11という、もう一つの特別な意味を持つことになった日付に照準を定めたようにドラマが放送されたことに、制作陣の気骨を感じた。





石橋学さん講演会御礼[2026年03月09日(Mon)]

石橋学さんの熱誠あふれる講演会、参加者に大きな感銘を与えた。終了後、講演依頼の打診をする参加者もいらしたようだ。

当日を迎えるまで実にさまざまなことがあったが、それだけに実現できて本当に良かった。

◆彼が長い間取材してきた川崎市桜本の人々。彼らが川崎市ヘイトスピーチ条例成立にこぎつけるまでの取り組みがつぶさに語られた。

10年前、中学1年生N君が涙ながらに訴えるスピーチが映し出された。
7分ほどのスピーチは観る者の心を動かさずにいなかった。
動画が終わって、会場を埋めた参加者たちから拍手が起きたのである。
こうした集会では異例の「事件」だった。

圧倒的な言葉の力。

◆講演された石橋さん自身、言葉の力を信じて闘ってきたジャーナリストだ。
言葉は人を傷つけ、時に命を奪うこともある。その恐ろしさに誰よりも敏感に、まっとうな言葉の力で立ち向かう人。
その言葉に共鳴する者は応援せずにいられまい。
同時に、では私は、私たちは、何をなすべきか、行動を促される。その背中をスッと押すのもまた言葉の力である。


★IMG_20260309_175649.jpg

*本日会場に掲げた手作りバナー。久しぶりに気持ちをこめて書くことができた。
あと、プロジェクターのセッティング等が今回の当方のミッション。
もっと熟達して、次の機会には音声もクリアに流せるようにしたい。




今夕です。石橋学記者講演会[2026年03月09日(Mon)]


★とうとうこの日を迎えました。
石橋学記者の講演会。直前のご案内です。

                   実現する会シンボルマーク.png

◆今回の講演&学習交流集会のテーマを〈排外主義を考える〉とするまでには事務局内でもさまざまな議論がありました。
足もとの問題に目を向け、その先へと展望を拓きたい、そう考えて石橋学さんを講師として迎えることにしました。
ぜひ多くのみなさまのご来場をお待ちします。

 
〔講演〕

「排外主義に立ち向かう〜取材の現場から」

 講師  石橋 学 さん(神奈川新聞記者

〔とき〕2026年3月9日(月) 18:00〜20:30

〔ところ〕かながわ県民センター 305号室(横浜駅西口・きた西口 徒歩約5分)

 ★講演後、石橋さんを交え、意見交換の時間を持ちます


「日本人ファースト」−−ひとはなぜ、このスローガンに惹かれるのか。

石橋記者は、長い間、日本社会を蝕む「差別」を取材し、ジャーナリストとしてこれを告発し闘ってきました。
蔓延する排外主義……その行く先は……わたしたちはどう対するべきか、
気鋭のジャーナリスト、石橋さんとともに語り合いましょう。

  ★どなたでも参加できます  *資料代:500円

◆石橋学(いしばし がく)さんのプロフィール
神奈川新聞社記者。ヘイトスピーチの問題を長年取材。
共著に『ヘイトデモをとめた街 川崎・桜本の人びと』『時代の正体vol.1〜3』(現代思潮新社)など。
長期連載「時代の正体」取材班として、日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞(2016年)、新聞労連ジャーナリズム大賞・特別賞(2021年)など。

〈主催〉学校に「思想・良心の自由」を実現する会                              
 (旧 神奈川こころの自由裁判をすすめる会)
 問い合わせ先:090−1266−1688


氷と波のオブジェ[2026年03月08日(Sun)]

横浜大通り公園(横浜市中区)で不思議なオブジェを見た。

IMG_20260307_160755.jpg


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IMG_20260307_160743.jpg

作者、作品名ともよくわからない。
上部が氷のようなガラス質らしい白いオブジェ。
その周りには波を模したような色とりどりの弧が寄せる波のリズムを生んでいる。

土曜の公園とあって人通りも多く、全貌を撮ることはできなかった。
最寄駅は横浜市営地下鉄(ブルーライン)の阪東橋駅。






ものみな値上げでも講演会は3月9日予定通り[2026年03月07日(Sat)]

◆ガソリン、あっさり5円もアップしていた。
1ℓあたり153円。
8か月分ほど備蓄があったんじゃないの?と首をかしげてしまう。

*******


★天変地異に見舞われぬ限り3月9日の講演会は開催します。再度のご案内です。



                   実現する会シンボルマーク.png

◆2026年の講演&学習交流集会として
〈排外主義を考える〉をテーマに石橋学さんの講演を開催します。
多数のみなさまのご来場をお待ちします。

 
〔講演〕

「排外主義に立ち向かう〜取材の現場から」

 講師  石橋 学 さん(神奈川新聞記者

〔とき〕2026年3月9日(月) 18:00〜20:30

〔ところ〕かながわ県民センター 305号室(横浜駅西口・きた西口 徒歩約5分)

 ★講演後、石橋さんを交え、意見交換の時間を持ちます



「日本人ファースト」−−
ひとはなぜ、このスローガンに惹かれるのか。

石橋記者は、長い間、日本社会を蝕む「差別」を取材し、ジャーナリストとしてこれを告発し闘ってきました。
蔓延する排外主義……その行く先は……わたしたちはどう対するべきか、
気鋭のジャーナリスト、石橋さんとともに語り合いましょう。

  ★どなたでも参加できます  *資料代:500円

◆石橋学(いしばし がく)さんのプロフィール
神奈川新聞社記者。ヘイトスピーチの問題を長年取材。
共著に『ヘイトデモをとめた街 川崎・桜本の人びと』『時代の正体vol.1〜3』(現代思潮新社)など。
長期連載「時代の正体」取材班として、日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞(2016年)、新聞労連ジャーナリズム大賞・特別賞(2021年)など。

〈主催〉学校に「思想・良心の自由」を実現する会                              
 (旧 神奈川こころの自由裁判をすすめる会)
 問い合わせ先:090−1266−1688




山田玲子「ひきわたすもの」[2026年03月05日(Thu)]


ひきわたすもの  山田玲子



巨大な岩

砕く言葉

めざめる

闇がうごく

焔が
よじれる

知らない生きものが
跳梁する

岩は
地にひきわたすものを
ふかく
のみほす



 『ひきわたすもの』(詩学社、1990年)より


◆ふだん、言葉は我々が自分の意志に従って使うものだと信じて疑わないが、この詩では違う。
ここでの「言葉」は人間の意図や思惑などと違うところから「めざめる」ものなのだ。
だからこそ「巨大な岩/を/砕く」力を持つ。
すなわちその「言葉」は人間のものではない。
だから、聞こえぬ者がたくさんいて、彼らが何かに取りつかれたように我も我もと水の中に沈んで消えて行っても何ら不思議ではない。


「知らない生きもの」が世に存在すると思わないところには驚きも喜びも生まれないだろう。
砕かれた「岩」「ひきわたすもの」を、人間が直に受け取ることはそもそもできない。
(そもそもそんな資格はない)
人間が土から生まれたというなら、そこにいったん帰ってからやり直すしかあるまい。

◆だが、「岩」が「地に/ひきわたす」のは、その人間を、ではないのか?
重罪人を裁きの場に連れて行き、最後の審判を宣告するために。であるなら、そこにやり直しの機会はもはやない。

だとすれば、跳梁する生きものたちは、人間という愚か者をあざけり。侮蔑し、そうして憐れんでいるにちがいない。





黒々と穿たれた墓穴の列[2026年03月04日(Wed)]

◆NHK夜のニュース、イラン関連の最初が株下落と原油価格の話とは!!!

担当ディスクは言葉を失ったのだろう、小学生たち148名の犠牲をもたらした爆撃の責めを誰に問えばいいのか、黒々と幾列も掘られた墓穴の映像に息を呑んだ、次の瞬間、頭の中はスルリと切り替わる。身近な大変を伝えることで冷静さを取り戻さねば、ニュース番組の数十分があの墓穴に丸々吞まれてしまう。
――そのように必死になったのだろう。だがそんな風に、報じる者の頭の中を想像しても詮無い話だ。と言う以上にそうした想像すら、人の道にもとる。
人の死に接しながら損得の話にすり替える、それこそがimmoralだ。

イスラエルとアメリカの指導者とその取り巻き――集団の病でなければ狂気と呼ぶしかない。
そうしてその伝染力はすさまじい。政治家も報道人も。
「ネタ・トラ」菌に罹るや、脳は弛緩する――TVやスマホでその画像を見、その声を耳にするだけで罹患するのだ。
現に、日本の国会、議場には一方にあくびする大臣がおれば、他方には人目もはばからず眠りこけている党首も居た。それを映したカメラマンがかろうじて正気を保っていた。


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「たった八十年だったな。ハッハ」[2026年03月03日(Tue)]

◆「武器移転」などというおためごかしは、もうやめた方が良い。
マスコミは、いつまで政府の詐欺商法の片棒をかつぐつもりなのか。
銃弾、戦闘機、軍艦、なんでも取り揃えてしっかり儲けさせてもらいますと言っているに等しい。

◆宮沢賢治の童話『貝の火』のフクロウのあざわらいが繰り返し聞こえてくる。

「たった六日だったな。ホッホ
  たった六日だったな。ホッホ」




「たった八十年だったな。ハッハ
  たった八十ねんだったな。ハッハ」


貝の火の美しい輝きとともに主人公ホモイは目の光を失うのだった、自らのおごりのために。

長い人類の物語の中で、私たちはどんな役回りを演じたのだろう。

フクロウ博士は、このわずか八十年を「パクス・ジャポニカ」と呼ぶのだろうか、皮肉をこめて。





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国会答弁逃げまくるわけだ[2026年03月02日(Mon)]

タカイチ首相、今日の衆院予算委員会で、アメリカ・イスラエルによるイランへの軍事攻撃について評価を求められ、次のように答弁した。

「これが自衛のための措置なのかどうかを含め、詳細な情報を持ち合わせているわけではない。我が国として法的評価は差し控える。」


田村智子氏が国連憲章や国際法に照らしてどう考えるか質問したことへの回答だ。
しかも当初は答弁する気がなく茂木外相に答弁を振った。田村氏から再三、首相自身からの答弁を求められてマイクの前に立ったが、茂木コメントをそのままなぞる形。

さすがに、このやりとりはTV各社がニュースで繰り返し報じるしかなかった。
編集で首相のボロを繕うこともできなかったわけである。

◆国会での審議を避けて解散・選挙に突き進んだ理由の一つ、答弁力欠如が天下に明らかになった。
一方通行の「発信力」とは、相手に耳を傾け即応する力の無さとイコールだった。
要するに人の話が聴けないのだ。

◆もう一つ、「法的評価を差し控える」とは、国際法の世界で活躍する日本人が輩出している中で、政治の世界は全く背を向けて不勉強なままで来たことも意味する。
さまざま難民条約や人権規約、子どもの権利条約などさまざまな国際間の取り決めを日本も批准し、その実現に努力する義務を負いながら果たして来なかった理由の大半は、政治家の不勉強や怠慢と、それに追従・迎合する行政の不作為とにあるだろう。

◆イラン、中東をめぐる危機はさっそく原油価格上昇に跳ね返った。
ホルムズ海峡の船舶にもストップがかかっている。

15年目の3・11が近づいている。あのとき再生可能エネルギーに本腰を入れていれば、こうした事態に臨んでもうろたえる必要はなかったはずだが、いかんせん、もう遅い。

◆タカイチ答弁では我が国の石油備蓄は254日分、とのことだったが、声に勢いはない。
約50年ぶりにオイル・ショックが再来するのだろうか。
寒さにひたすら耐えているウクライナの人々からみれば、心配できる余裕があるだけマシ、と叱られそうではあるけれど。




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