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衛星中継観戦で時差ぼけ?[2023年07月31日(Mon)]


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風が強い夕方、雲も次々と姿を変えていく。

◆同じ頃、南半球、女子サッカー・ワールド・カップの競技場も結構な風に見舞われていた様子。
敵陣を攻めるに風が有利に働いたところもあったか、前半ですでに複数のゴール。ランク上位のスペインを圧倒した。
ニュージーランドは日本との時差3時間と聞いた。照明耿々(こうこう)と照らす夜の競技場が映し出されていた。

一方で、北半球、大リーグのナイトゲームは、現地時間で夜の7時試合開始といっても未だ空が明るく、夕日のまぶしさにフライを見失う外野手の姿が映っていた。
あちらの日本との時差はカナダのトロントで13時間、アメリカのカリフォルニアで16時間とか。

◆地球の北と南を同じ日に衛星放送で観戦していると、頭が混乱してくる。
時差だけでなく季節も違うのだから無理もない。
赤道直下に暮らす人が同じ日に北半球と南半球の中継を交互に観たら、どんな感覚に襲われるのか?

時々は、今いる場所の陽光と風に直接身をさらさないと、頭も体も変調を来しそうだ。




カラスザンショウ[2023年07月30日(Sun)]


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◆カラスザンショウ(烏山椒)の花。
樹高8メートルほどもある梢の緑葉の上に、黄みがかった白い花を咲かせていた。
上から見れば、緑葉に載せたサンゴのような、天への捧げもののように見えるかも知れない。

DSCN7084.JPG

幹にも枝にもトゲがたくさん付いている。

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◆「烏(からす)」の名を冠する由来は分からない。
やや離れたところのケヤキの枝には暑さを避けた烏が何羽かいたが、この「カラスザンショウ」の近くに烏の姿はなかった。
その代わり、カラスアゲハが何匹か、木下闇から抜け出したもののように飛んでいた。
(横浜薬科大ウラにて)



ヒマラヤスギ[2023年07月29日(Sat)]

◆不思議なものに出会った。

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◆スマホの「Googleレンズ」で探したら、ヒマラヤスギの「松ぼっくり」、つまり「実」であった。
「スギ」なのに「松ぼっくり」とは妙だが、本当は「松」の仲間だという。

卵形のおよそ10cm近くもあろうかという大きな実は、1年以上をかけて熟すのだそうで、緑から茶色になり、松かさと同じように開いて行く。その形がバラの花に似るため「シダーローズ」と呼ぶそうだ。


DSCN7068.JPG

◆同じ俣野公園にはもう一本ヒマラヤスギが立っていた。上はその樹影。ケヤキか何かと重なって、単独の立ち姿は撮れなかったものの、雰囲気は伝わるだろうか。
こちらには「松ぼっくり」が少ししかなかった。
若いうちは球果をつけないそうで、してみると、こちらの方が若者で、最初の木の方は壮年〜老年という感じなのだろう。

いずれにしても造化の妙。
何かいいことがあるかも知れない。

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香野広一『樹木』[2023年07月28日(Fri)]

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フェニックス
日比谷公園には「郷土の森」と称して、1984年の第2回全国都市緑化フェアを記念して各都道府県や市から寄贈された樹が植えられている。
フェニックスはむろん、宮崎県の樹。

神宮外苑の杜も明治神宮境内の杜も、同じように各地から持ち寄った木が生い茂ったものだ。

***

      こうの ひろいち
樹木  香野広一


木は 木であることを忘れて
一つの 位置を築いてしまう
だから その領分だけ
空を 遠くの方へ 押し上げている

    永い歳月を 棒のように
    呑みこんでしまった そのままの
    姿勢で いまも佇んでいる

木には 空を刻んでいく
鑿がある
与えられた鑿で
朝の 通るみちを きりひらく

    地下を掘りつづける 繊毛の指で
    みどりのなぎさが
    次次と産み出される

どんなに背伸びをしても
追従することのできない 翼がある
その茂みの中で 夢を孵化しようと
しずかに 耐えている

    裁かれる時まで 無言でいたいと
    晒されたままの姿で
    じぶんの重さを 量っている


村田正夫『現代植物詩集』(潮流出版社、1993年)より


◆木が蔵している力や時間、それは、幾世代もの我々の夢の付託に悠々と応えながら、せいぜい数十年の人間の命を軽々と吸い上げて空に伸びてゆく圧倒的な力をはらむおそろしく深い沈黙であるように思える。

◆「空を刻んでいく/鑿」「地下を掘りつづける 繊毛の指」――木を見上げ、我々の足がじかに触れている土の中へと想像をはたらかせている。

◆神宮外苑の杜を伐る者には樹木が空と土に働きかける姿が見えないのだろう。
 



サルスベリ[2023年07月27日(Thu)]

◆昨夕、未だ暑さの残る里山沿いの道を帰っていたら、浅い側溝の中をワンちゃんが散歩していた。
飼い主はむろん歩道を歩いているのだが、ワンちゃんも飼い主も高齢に見えて、歩みはゆったりであった。
水の流れる側溝は、ふだんから手入れも行き届いていて水はきれいだ。山裾をめぐる水路につながり、その先には6月に蛍が飛ぶ小さな池などもある。

ピタピタ音を立てて歩むさまが、火照りがしずまっていく頃おいにいかにも似つかわしい。

*******

◆山の反対側、水路から大して離れていないあたりは新道で、日中の照り返しも半端じゃない。
めげていないのがサルスベリだ。

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百日紅という漢名のとおり長い花期の間、炎天と対峙して一歩も退かない。

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(群がった花房が走るクルマを威圧しているみたいに撮れた。)

下など、子犬たちが木から生まれていくように見える。

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特に一番大きな花房など、亡き相棒が空をぐんぐん飛んでいる姿に見えた。
(じき初盆だ)





2023年「教育の自由」を求める学習交流集会[2023年07月27日(Thu)]


本日です!!
ハマの夜景を眺めながら、
教育のいま&みらいについて語り合いませんか?


******

2023年「教育の自由」を求める学習交流集会

先生が足りない!
先生が要らない?


7月27日(木)
18:15〜20:30

かながわ県民センター 1503号室
( 横浜駅下車 西口・きた西口 徒歩約5分)


主な内容:
◆学校現場で起きていること
 いま中学校では……
◆先生が足りない!!
 給特法とは?
 教員の人間性まで評価?
◆先生が要らない?
 教育DX(デジタル化)

◆質疑・意見交流 
★どなたでも参加できます
*資料代:300円

主催:日の丸・君が代の強制に反対し、
   学校に「思想・良心の自由」を実現する会 







谷川俊太郎「みち 2」[2023年07月25日(Tue)]

みち 2  谷川俊太郎

くさがしげると
みちはかくれてしまいます
けれどそのみちのむこうに
いずみがあるのを
けものたちはしっています

ゆうぐれのやまおくに
みずがにおって

いちばんぼしがでました
こじかが
こおったようにたたずみます
ほしも
いいにおいがするのでしょうか



谷川俊太郎+吉村和敏『夕』(アリス館、2004年)より


◆同じ詩集からもう一篇、ひらがなだけのものを。

ほとんどが大和言葉で綴られている。そのためと思うが、同音語の連想へとズレてイメージが濁ったりすることのないように注意深く吟味された言葉の列なりになっている。

◆もうひとつ、この詩は、匂いがモチーフになっている。
一連目にそれを示唆することばは無いのだけれど、第二連の「みずがにおって」に至ったとき、そこまでの「くさ」も「けもの」も濃い匂いを伴っていたことを想起させられ、「いずみ」の「みず」にも匂いがあることに注意が向き、さてそれはどんな匂いだろうと想像し始める。
その想像は最終連、「ほし」のにおいへと、すてきな跳躍を果たす。




谷川俊太郎「祈り」[2023年07月24日(Mon)]


祈り  谷川俊太郎


一つの大きな主張が
無限の時の突端に始まり
今もそれが続いているのに
僕等は無数の提案をもって
その主張にむかおうとする
(ああ 傲慢すぎる ホモ・サピエンス 傲慢すぎる)

主張の解明のためにこそ
僕等は学んできたのではなかったのか
主張の歓喜のためにこそ
僕等は営んできたのではなかったのか



谷川俊太郎+吉村和敏『夕』(アリス館、2004年)より


◆この詩に言う「主張」とは、聖書の「始めに言葉があった」とする、その「言葉」に当たると言ってよいだろうか。

つまり、この詩では、「主張」とは「神の言葉」ということになる。
それに対して僕ら人間が繰り出すのは「提案」に過ぎない。
その「提案」に過ぎないものを「神の言葉」に対置しようとする。
そればかりか、「神の言葉」を追放し、代わりに自らをその位置に据えようとする。

であるから「傲慢すぎる」というわけである。
「ホモ・サピエンス(賢い人間、の意)」であることは、かくも難しい。








じっとモデルを務める鳩たち[2023年07月23日(Sun)]


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淀井敏夫(1911-2005)の彫刻「鷗」(1986年)。
噴水が立ち上り、小さな虹がかかった。
日比谷公園にて。

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噴水を囲む彫刻みたいに、じっと動かない鳩たちが二〜三〇羽もいた。

中には下のように、完全にstill状態でモデルをつとめている鳩も。

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梅雨明けに笑むヒマワリ[2023年07月22日(Sat)]

◆関東も梅雨明け宣言。
暑さは先日より和らいだのは不思議。

DSCN6986.JPG

街道沿いの畑で。レンズを向けていたら、仕事中の農家の方が「畑に入って撮っていいよ」とおっしゃる。歩道から十分撮れるので何枚か撮らしてもらった。
「少し持って行く?」とも言って下さったが、立ち姿が美しいので、辞退申し上げたが、そうした言葉をかけて下さること自体が、これ以上ない贈り物のように思える。


DSCN6980.JPG


DSCN6984.JPG


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