蟬の死[2026年08月25日(Tue)]
横浜薬科大管理棟遠望。
サイクリングロード手前の畑の際にヒマワリが並んでいる。
蟬たちの鳴き声もずいぶん間遠に聞こえるようになった。
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◆きのう、命終近い一匹がサイクリングロードでバタバタしているのに出くわした。
そのままでは自転車に轢かれたり人に踏まれかねないと思って路傍の草むらに動かそうとしたが、翅を激しく動かして輾転反側するばかり。ようやく腹を下向きにさせた。ミンミンゼミだろうか、翅は透明で緑がかっている感じもあった。
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帰りに、先ほどの蟬は…と見ると、すでにこと切れていた。数匹の蟻たちが群がり始めてもいた。
よけいなことをしてしまった。
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きょう再び同じところを通って例の辺りを見ると、もう姿はなかった。
地上の生きものたちに人間ができることは、ほとんど何もない。
むしろ余計なお節介をしているに過ぎない。
ところがあの蟬は、身をもって多くのアリたちを養っただけでなく、こちらの迷妄と傲慢に気づくきっかけをもたらし、生きものの連環を示唆してくれたとさえ思う。
かたや数日の命。それに対するに、数十年とは言っても、それすら下天(げてん)のうちに比べるとわずか一日あまりに過ぎない。そう思えば並べて喋々することじたい、寝言に等しい。



