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2025憲法大集会[2025年05月03日(Sat)]

2025 憲法大集会

◆今年も有明防災公園。雨上がりで芝生はどこも水を含んで歩けばぬかるむ。立ったままで耳傾ける人も多い。
3万8000人が集まった。


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各政党の連帯あいさつ、今年は全員女性議員。力強いスピーチが続いた。

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◆ガザからのメッセージが読み上げられた。

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ガザの詩人リフアト・アルアライールの詩、「もし私が死なねばならぬのなら」に再会した。

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関連記事;
★2024年8月1日《リファアト「もし私が死なねばならぬのなら」》
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/3123
★2025年4月16日《気まぐれと見せしめの殺人》
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/3381

***

◆テントが並んだ一画に、高校生平和大使のブースがあった。
昨年の日本被団協がノーベル平和賞を受けたときに同席していた高校生たちもこの活動をしている方たち。

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訪ねた時には総出で署名活動を展開していて不在だったが、集会終了後に直接話を聴くことができた。憲法大集会での署名活動は、東京支部として取り組んでいるのだという。
若い世代の活躍にシニア世代も励まされた。

***

◆今年もデモに参加。雨上がりの海を渡ってくる風もほどよく心地よい。

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ノボリの中に懐かしい地名を発見。上京して最初に過ごした学生寮の街。

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◆パレスチナの旗もあった。

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「赤ちゃん殺すな!」「子どもを殺すな!」――憲法集会のデモでこうしたシュプレヒコールをあげるのは恐らく初めてだろう。そうした状況に私たちはいま、居る。





北園克衛「死と蝙蝠傘の詩」[2025年05月03日(Sat)]

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バッタが田んぼの水たまりに浮かんでいた。
雨で流れて来たのか。今までどこでどうしていたんだろう。
そもそも、いつどのようにして息絶えたのだろう。


*******

    こうもりがさ
死と蝙蝠傘の詩   北園克衛



その黒い憂愁
(ゆうしゅう)
の骨(ほね)
の薔薇(ばら)

五月
の夜
は雨すら
黒い

(かべ)
は壁のため
の影
(かげ)
にうつり



(あわ)だつ円錐(えんすい)
の襞(ひだ)

その
湿
(しめ)つた孤独(こどく)

黒い翼
(つばさ)

あるひは
黒い
(つめ)
のある髭(ひげ)の偶像(ぐうぞう)


 大岡信・谷川俊太郎『声でたのしむ 美しい日本の詩』(岩波文庫、2020年)より


◆どの連も黒い蝙蝠傘を表現したものだ。
「星」「薔薇」「円錐」「翼」はその形を、黒い色はいうまでもなく傘の布の色を、それぞれ表している。

コウモリの翼が黒く地上を覆い尽くし、それを濡らす冷たい雨が孤独をつのらせる。

重苦しい気分だが、言葉は渋滞しながらも起き上がりこぼしのように先へと転がる。
その動きを促すのは、改行して助詞の「の」や「は」を次の頭に送ることで連続的に生じる励起の力だ。






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