マティ・ステパネク「がまんの平和」[2024年10月14日(Mon)]
◆ソバの花が咲いていた。
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がまんの平和 マティ・ステパネク
廣瀬裕子[訳]
ぼくはまちきれない
平和を広める人になることが。
ぼくはまちきれない
怒りや悪の問題に
世界が勝つための手伝いをすることが。
ぼくはまちきれない
世界が平和になり
みんながなかよく暮らすことが。
ぼくはまちきれない
大人になって
怒りや悪にうち勝つことが。
だけど、ぼくはまつよ。
がまんして
希望と平和を胸にして。
Nov.1999
『すてきなすてきな世界のため ハートソング2』(PHP研究所、2002年)より
◆この詩を詠んだ当時、詩人は九歳。
大人たちは何をしているのだ。
(そこには己も含まれる。だから身も世もない恥ずかしさに陥る。
一方で、頭のてっぺんからつま先まで怒りや憎悪を詰め込んだ人だって世界には居る。紛争や侵略が絶えないのはその結果だ。)
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