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案山子登場[2024年08月15日(Thu)]

◆稲が青々と成長を遂げている俣野の田んぼに、案山子がお目見えした。

DSCN1232.JPG

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パンク風のも。

DSCN1237.JPG

台風7号が発達しながら近づいている。
窓に養生テープを貼った。数年ぶりのことだ。
夜9時過ぎの気象情報では、すでに風速60mとある。

お米も人の暮らしも無事でありますよう、守護神たちに護り給え、幸え給えと祈る。




『虎に翼』原爆裁判へ[2024年08月15日(Thu)]

◆朝ドラ『虎に翼』が、またまた真っ向から直球を投じた(8月14日放送の第98話)。

原爆裁判だ。
戦後10年を経た1955(昭和30)年。
被爆者である原告たち5名の代理人雲野弁護士(塚地武雅)と岩居弁護士(趙a和)が山田轟弁護士事務所を訪ねて来た。

提訴の理由を岩居が語る――

原爆投下は通常の戦争行為を逸脱し、無差別に民間人を犠牲にした行為で、明らかな国際法違反だ。
それゆえにアメリカは、被爆者の方々に対して損害を賠償する責任があるということを訴えたい。


「でも……」とよね(土居志央梨)が言う。サンフランシスコ講話条約で日本は賠償する権利を放棄したことを懸念したのだ。
岩居が受けとめて続ける――

ああ。既に平和条約を締結してしまっている今、日本は、戦勝者である連合国側に賠償を求める権利を放棄している。
ならば、放棄した日本国に対して賠償を求めようというのが、訴えの骨子だ。


雲野も言葉を重ねる――

多くの民間人が犠牲となった国際法違反と言える行為の責任を、戦勝国であるがゆえに問いただすことができないというのはあまりにも不公平だろう?

そして、提訴に踏み切ったきっかけは第五福竜丸事件(1954年3月1日、アメリカによるビキニ環礁水爆実験の死の灰を浴びた事件)だという。


◆ドラマは、この裁判が係属することとなった東京地裁民事第二十四部、寅子伊藤沙莉)たちが訴状を読み込みながら意見を交わすシーンへと続いてゆく。

訴えは、広島と長崎に原爆を投下した行為は残虐な兵器の使用や無抵抗の市民のいる都市への攻撃を禁じた国際法に違反するとして、日本政府に賠償を求めている。

裁判で検討を加えねばならない争点は多岐にわたり、そのどれもが大きくて重い。

「国際法の問題」
「戦争とは」
「戦争のルールとは何か」
「原子爆弾とは何か」
「日米関係のこれまでと、これから」
「犠牲者の方々と、どう向き合い、これからの教訓とするのか」

「そもそも、あの戦争とは何だったのか」



◆次期総裁選不出馬を表明した広島出身のキシダ首相、上記のどれか一点で良い、「丁寧に」「丁寧に」信ずるところを述べ、さすが「聴く耳はお持ちだった」と、長老政治家たちでなく、国民の感嘆の声を背に受けて官邸を去られるよう、国民の一人として切に冀(こいねが)う。
 




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